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ニューワルド時間で午後11時。



「んー…さかな…もういっぽん…」



マイルが寝返りを打ち、寝言を放つ。しっかり寝てるな…この世界でも睡眠欲はあるんだな…。というか今マイルは夢の中で夢を見てるってことになるのか?…よくわからんな。俺は幸せそうなマイルの寝顔を見ながらそんなことを考える。



「…よし」



俺は立ち上がり、ツールボックスを開き、付魔ふまのコートと黒羽くろばねつるぎを装備する。…行くか。





「ギィギィ…ギャァ…」



俺はゆっくりと“標的”に近づく。俺は朝方マイル達と狩りをした平原へと来ていた。夜になり、街灯等もないが、月明かりが明るく、平原はさほど暗さを感じなかった。



――――――――――――

   ゴブリン Lv6

 HP  87/87

 弱点属性:火 氷 雷

――――――――――――



眼前には三体のゴブリン…。よし、先ずは…。


俺はツールボックスを開き、パッシブスキルのリストを開く。【識別】のスキルにスキルポイントを割り振り、レベル2から4まで上げる。


―――――――――――――――――――

   ゴブリン Lv6

 HP  87/87

 弱点属性:火 氷 雷

 攻撃 : 打突 斬撃(爪) 噛みつき

 魔法 : なし

――――――――――――――――――――


おお!ステータス表示の情報が増えた。やっぱり【識別】スキルは有用かもしれないな。さてと…次は…



「ギギッ!!」



俺はゴブリン達に接近していく。ゴブリンもこちらに気付き、こん棒などの武器を構える。



「ギギィ!!」



一番レベルの高いゴブリンの号令と共に、ゴブリン達が突っ込んできた。



「……」



…【異能転化オーバーライト】、発動。



俺は光に包まれた。




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