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現在俺達がいる大陸、アルバ大陸。アルバ大陸“には”Sランクが7人?…には?


「あの…この世界にはどれくらいのプレイヤーがいるんですか?」


「あー、やっぱそこ気になるよねー?私もニューワールド始めて、プレイヤーの多さにびっくりしたんだけどさ…ここ、アルバ大陸だけでも少なくとも3000人はいるみたいだね」



3000!?そんな大規模にゲームモニターを…?というかアルバ大陸だけでもってことは、やっぱり



「この大陸以外にもプレイヤーがいるってことですか?」


「噂レベルの話だけどね…他の大陸の情報はなかなか入ってこないからねー」



想像以上だ…。それだけの人数を動員して今までニューワールドの情報が洩れなかったのか?俺達も冴木さんから口封じはされはしたが…


「…ーい」


プレイヤーの全てを一般人から募集したのだろうか?…それならどこかに情報が流されてもおかしくない…


「おーい」


ニューワールドを開発したドアーズ社内の人間がプレイヤーの大多数を占めていて…いや、考えにくいか…



「おーい!ナギ!!」


「あ…」


「ナギ…入り込みすぎ」


「あ、悪い…」



集中しすぎて周りの声が届いていなかったようだ。たまにやっちゃうんだよな、これ。



「ナギ君が考えてること、わかるけどさ。この話には深入りしないほうがいいよ」


「え?」


現実世界リアルでニューワールドの話をしてペナルティでジョブを剝奪されて、Eランクより下のFランク、[無職]ってジョブにされたとかって話もあるし…プレイヤーの多さの謎に迫ろうとして、調べてた人が消息を絶った、なーんて黒い噂もあるからねー」


「こ、怖いな…」


「まー、ルールを守ってさえいれば、私も今まで被害を被ったことはないし…こんな面白い世界で冒険できるなんて、最高でしょ?」



まぁ、確かに…。この謎はニューワールドが正式に発売された後にでも冴木さんに聞いてみればいいか…。



「アリシアさんはニューワールドをプレイしてどのくらいになるんですか?」


「んーと、現実世界リアルだと3週間前…こっちの時間だと半年くらい…かな?」


「!!」


「え!?半年もプレイしてレベル42までしか上がらないんすか!?」



マイル、驚くところはそこじゃない!

もしそれが本当なら…



「この世界でどれだけの時間を過ごしても、現実世界では一晩しか経っていないってこと…ですか」


「ほーんと、話が早くて助かるわー!」



おいおいマジかよ…もしそうなら、これはただのゲームなんて代物じゃないぞ。現実世界とこの世界…合わせて普通の倍以上の人生を送れることになる!とんでもない発明じゃないか!!



「に、にわかには信じられない話ですね…」


「まー、そうだよねー。ま、現実世界リアルで目が覚めたらわかるよっ!」



信じられない…。これが公にされたらとんでもないことになるぞ…ゲームだけの話には収まらない。他にも様々な場面で応用できる技術だ!実質、人類の寿命が何倍にもなるようなものだぞ!?


俺はジョッキを持つ手が震えるのを感じた。



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