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「「おおおおおお!!!」」



俺とマイルが左右から挟撃する。剣から伝わる岩のようなゴーレムの固い感触。



「グガガゴ」



ゴーレムは俺に向かって拳を振り下ろして反撃!

俺は後方に飛び退きそれを回避。ゴーレムの拳が地面に叩きつけられ、その振動が俺の足まで伝わってくる。うはー、こえぇぇぇ!



「ガガガガッ!」



ゴーレムは俺に狙いを定めたのか、距離を詰め、拳を振り上げる。



「隙…ありっ!」



ノノのミハエルが待ち構えていたかのようにゴーレムの胸元へ飛び込んでいく!

いいぞ!イケる!!



「ゴガ!」



ところがゴーレムは俺への攻撃を急停止し、ミハエルを横殴りで払いのけた!



「く…失敗っ…」


「ノノ、ばっじょぶー!」


「…だまれマイル」


「うぇ!?こわっ!」



二人のやり取りを耳にしながら、俺はゴーレムから距離を取る。ノノの攻撃のタイミングは悪くなかった。あれに反応してくるとなると厄介だな。でも、やっぱりその胸の赤いやつはそれ程の重要器官ってことだな?


さて、どうするか…ん?


ゴーレムのコアが光り、先程俺とマイルから受けたダメージを修復する。なんか、今…?



「マイル!スキルで叩け!!」


「ん?いいのか?」


「ちょっと確かめたいことがある!…」


「おっけ、りょーかいっ!!」



マイルがゴーレムに急接近し、大剣を大きく振り上げる。



「【魔剛断まごうだん】!!」



空気がうねりを上げる程の一撃をマイルが放つ!

ダメージは38…マイルのスキル攻撃でこのダメージか。かったいなー。


瞬進斬しゅんしんぎり】!


ここで俺もスキルを発動。体が軽くなったような感覚…。

ゴーレムとの距離を一瞬で詰め、その勢いを乗せたまま斬り付ける!



「ギガガ」


24のダメージ…これで合計62ダメージ、どうだ?


俺はゴーレムを観察する。ゴーレムのコアが光り、みるみるHPゲージが回復していく。ここだ!


俺はゴーレムの正面へ向かって走り、接近。ゴーレムは反応を示さない。…やっぱりそうか!


ゴーレムのHPが全快する直前に再び俺は敵から距離を取る。



「ゴーレムは回復してる間は動きを止める!その隙を狙え、ノノ!」


「!!」


「ダメージが大きいほど回復にかかる時間が長い!全力で削るぞマイル!」


「「りょーかい!」」



俺は二人に支持を出しつつ、スキル【剣撃強化ソード・レイズ】を発動。それに続いてマイルが【バトルテンション】、【炎剣】を発動。


ゴーレムがノノに向かって接近!それは困る!



「【斬響ソード・シャウト】!」



俺は剣を振り上げ、スキルを発動。ノノを狙っていたゴーレムが方向転換し、俺へと狙いを定める。



「おらぁっ!脇ががら空きだぞ!!」



マイルが死角からゴーレムを斬り付ける。ひるんだ所に俺が接近。


二重斬ダブル・スラッシュ】!


高速の二連撃を叩きこむ!…まだだ!!



「おりゃああ!!」



隙を逃さずマイルが斬り上げ攻撃を放つ!間髪入れずに俺がもう一太刀!!



「グガアアアァァァァアアア!!!」


「うっ!」


「おわっ!」



ゴーレムの咆哮。それと共に衝撃波が発生し、近接していた俺とマイルは吹き飛ばされてしまう。猛攻から逃れたゴーレムはここぞとばかりに回復を開始!今だ!!



「…【人形舞踏ドール・ロール】」



狙い澄ましていたノノが、攻撃を放った。

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