28
「「おおおおおお!!!」」
俺とマイルが左右から挟撃する。剣から伝わる岩のようなゴーレムの固い感触。
「グガガゴ」
ゴーレムは俺に向かって拳を振り下ろして反撃!
俺は後方に飛び退きそれを回避。ゴーレムの拳が地面に叩きつけられ、その振動が俺の足まで伝わってくる。うはー、こえぇぇぇ!
「ガガガガッ!」
ゴーレムは俺に狙いを定めたのか、距離を詰め、拳を振り上げる。
「隙…ありっ!」
ノノのミハエルが待ち構えていたかのようにゴーレムの胸元へ飛び込んでいく!
いいぞ!イケる!!
「ゴガ!」
ところがゴーレムは俺への攻撃を急停止し、ミハエルを横殴りで払いのけた!
「く…失敗っ…」
「ノノ、ばっじょぶー!」
「…だまれマイル」
「うぇ!?こわっ!」
二人のやり取りを耳にしながら、俺はゴーレムから距離を取る。ノノの攻撃のタイミングは悪くなかった。あれに反応してくるとなると厄介だな。でも、やっぱりその胸の赤いやつはそれ程の重要器官ってことだな?
さて、どうするか…ん?
ゴーレムのコアが光り、先程俺とマイルから受けたダメージを修復する。なんか、今…?
「マイル!スキルで叩け!!」
「ん?いいのか?」
「ちょっと確かめたいことがある!…」
「おっけ、りょーかいっ!!」
マイルがゴーレムに急接近し、大剣を大きく振り上げる。
「【
空気がうねりを上げる程の一撃をマイルが放つ!
ダメージは38…マイルのスキル攻撃でこのダメージか。かったいなー。
【
ここで俺もスキルを発動。体が軽くなったような感覚…。
ゴーレムとの距離を一瞬で詰め、その勢いを乗せたまま斬り付ける!
「ギガガ」
24のダメージ…これで合計62ダメージ、どうだ?
俺はゴーレムを観察する。ゴーレムのコアが光り、みるみるHPゲージが回復していく。ここだ!
俺はゴーレムの正面へ向かって走り、接近。ゴーレムは反応を示さない。…やっぱりそうか!
ゴーレムのHPが全快する直前に再び俺は敵から距離を取る。
「ゴーレムは回復してる間は動きを止める!その隙を狙え、ノノ!」
「!!」
「ダメージが大きいほど回復にかかる時間が長い!全力で削るぞマイル!」
「「りょーかい!」」
俺は二人に支持を出しつつ、スキル【
ゴーレムがノノに向かって接近!それは困る!
「【
俺は剣を振り上げ、スキルを発動。ノノを狙っていたゴーレムが方向転換し、俺へと狙いを定める。
「おらぁっ!脇ががら空きだぞ!!」
マイルが死角からゴーレムを斬り付ける。ひるんだ所に俺が接近。
【
高速の二連撃を叩きこむ!…まだだ!!
「おりゃああ!!」
隙を逃さずマイルが斬り上げ攻撃を放つ!間髪入れずに俺がもう一太刀!!
「グガアアアァァァァアアア!!!」
「うっ!」
「おわっ!」
ゴーレムの咆哮。それと共に衝撃波が発生し、近接していた俺とマイルは吹き飛ばされてしまう。猛攻から逃れたゴーレムはここぞとばかりに回復を開始!今だ!!
「…【
狙い澄ましていたノノが、攻撃を放った。
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