光る瞳
ぬくぬくの高い箱の上で、わたしは前足をしまっていた。
あなたがカラカラと透明な壁を開けたから、私は高い箱から、大きな私たちの箱に向かって急いで駆け降りた。
風が冷たくなると、あなたは時々、壁の外を見上げる。
上から見つめる金色の瞳に、わたしは噛みついてやりたかったけど、編み編みの壁に邪魔をされた。
この大きな猫は少しバカだけど、私の大事な猫。ここは、私たちの箱。
目を逸らすことなく、光る瞳を見上げた。
大きな猫のつるつるの前足が、僕は君のものだよって言うみたいに私の背中に触れた。
明日も明後日も、これからもっと寒くなっても、私たちは二人寄り添う。変わらずに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます