800年に一度きり
近頃は花の気配がするけれど、窓を開けるとひんやりとした風が入ってくるから、少しだけの時間、開けてやることにする。
君が夜風の匂いを嗅ぎに来たので、僕も細く呼吸をしてみると、色んなことが流れて消えていく。
君が、少しだけ鳴いた。
僕にだけ響く声で。
君の額に指を寄せていると、いつのまにか過ぎてしまったことに気づいたけれど、それでもいいなと思ってしまった。
2022年、2月23日の2時22分。
僕にとって、毎日が君の日。
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