眠る前に考えてしまうあなたのこと
大きい猫が前足で透明の家の壁を開けると、ひんやりとした風が入ってきて寒い。
だけど、お日様の光があったかいから、私はここで丸くなることにするの。
じっとしてると、耳が熱くなってくる。
私はいろいろ考えるけど、こうしていると、だんだん考えたちはいなくなる。
あぁ。でもなぜかしら。あなたの大きい前足が私の頭に置かれて優しく動いていることとか、無理やり宙に浮かせられて怖かったこととか、くるくると浮かんでは消える。
前にいた小さい家から、モノの沢山ある、この大きい家に来てから、眠る時には今日のあなたのことや、いつものあなたのことばかり浮かんでしまう。
この間、私のおやつの硬いクローバーを床にぶちまけてたわね。片付けてあげるのは簡単だったけど。
ふふ、あの日は楽しかった。
おやすみ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます