第4話

リビングでだらだらとスマホをいじっていたら明香里が入ってきた。


「どうかしたか明香里?」


「もう四時だから夕飯の材料買ってくる」


「もうこんな時間か。少し待ってて、俺も一緒にいくわ」


「別に一人で大丈夫だよ」


「いや任せっきりも良くないし。あと明香里が心配だから」


「そう…なら一緒に行こっか」


と顔を赤くし、下を向いて言った。

一分程で準備を済ませ、明香里と一緒に家を出る。明香里と二人で外出するなんて久しぶりだなと思い、明香里に話しかける。


「こうやって二人で歩くの久しぶりだな」


「お兄ちゃん受験で忙しかったもんね」


「そうだな。そういえば、今年は明香里が受験だろ?行きたい高校とか決まってるのか?」


「ん〜まだ決まってないけど、お兄ちゃんと同じとこで良いかなって思ってる」


「そうか。まぁ明香里なら合格出来ると思うがちゃんと勉強しろよ?俺みたいに軽い気持ちでいたら大変だからな」


「わかってるって」


明香里と久しぶりに、いっぱい話せて楽しかった。気づけば近所のスーパーに着いていた。

俺がカゴを持ち、明香里が食材を入れていく。食材を入れ終えレジへ向かっていると


「おっ内藤だ」


「ん?富田か。お前もなんか買いに来たのか?」


「そうだよ。内藤、横にいるのは妹さんかな?」


「ああ。明香里、クラスメイトの富田だ」


「初めまして。内藤明香里です」


「うんよろしく。じゃあ内藤また明日」


と言い、野菜コーナーへ歩いていった。俺達は会計を終え、俺が重いほうの袋を持ち、来た道を戻りはじめた。


マンションに着き、明香里はすぐに夕飯の準備に取り掛かる。俺はすることがないので、とりあえず風呂の掃除をすることにした。六時になり、夕飯ができたと明香里が呼びに来る。




「マジで美味いな」





――――――――――――――――――――

投稿が遅れてすみません。二週間連続テストでした。今週はあと一本投稿する予定です。

次話は明香里が中心になり、結構重要な回になると思います。引き続きよろしくお願い致します。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る