幕間 メリーさんのある日の1日

1 何の変哲もない平凡で幸せな朝

 メリーが吉崎将吾の家で居候を始めた日から早一か月が経過した。


「……朝だ」


 目覚まし時計のアラーム音を丁寧に止めて、体を起こしてゆっくりと体を伸ばす。


「ん~良く寝た」


 とても気持ちのいい目覚めだ。

 いつも通り気持ちが良い。

 朝からとても幸せな気分になる。


 これも全部、吉崎将吾という良い人間に出会えたからである。

 将吾が良くしてくれているからである。


 今日もいつもと変わらない幸せな日常を送らせて貰える。




 これはそのとある一日の話。

 毎日噛み締めている平凡で幸せな一日の話。

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