第6話
昨日から香菜と連絡が取れない。家にも帰っていないらしい。問題は解決したからって1人で帰らせるべきじゃなかった。
とりあえず先輩の所へ行こう。そう思い私は先輩の教室へと行く。
「先輩!昨日から香菜と連絡が…なにか、知りませんか!?」
「え…?僕のところには何も来てないよ、体調崩しちゃったとかじゃなくて?最近の疲れがどっと出てきたんだよ。」
「でも、家にも帰ってないって…」
「…とりあえずもう少し待とう。今日も帰ってこなかったらさすがに親が捜索届けを出すだろうし…」
「はい…すいません、いきなり押しかけて。ただ、先輩ならなにか知ってるんじゃないかって…」
「気にしないで。僕だって心配だし…とりあえず、今日は待ってみよう。」
「はい、ありがとうございます。それじゃあ私、戻りますね。」
その時の私は夢にも思わなかった。一目惚れという理由で香菜が先輩にストーカーされ、殺されて、その後先輩も自殺するなんて。
その事をしるのはこの日から1週間後のことだった。
一目惚れさせた君の負け ふるとり @Ryokupiyo
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