夏休み前に 一
「
二人は背丈的に
そんな紅天に弱い二人は当然の如く
「うん。もちろん行くよ」
「しゃーねぇな。一緒に行ってやるよ」
当然の如く、喋るタイミングが被ったのだった。
「「………」」
頭と頭をお互いぶつけ合った。そしてまたもや
さっきの照れてた可愛らしい顔もどこかへ行ってしまった。
「へへへっ、相変わらず懲りないねえ。二人は置いてさ、あっちに行って僕と一緒に遊ぼうよ!ね?」
紅天に抱きついたのはアンジェだった。
ジョウは二人を置いてすたすたと紅天の手を引き歩いて行く。
「「ちょっと待て!!」」
目と目でやり合ってた二人はそんなアンジェのことを野放しにはしておかなかった。
「なんでそう隙あらばってするのかな?女顔のジョウくんは」
「てめぇ何一人ですたすたと勝手に決めやがってんだ。ああ?」
「だってだって……」とジョウは目をうるうるとさせて言った。
「紅天を置いて夢中になって二人だけの世界に入るほうが悪いんだぁ!!」
「ええ…」
「おま…、はあ?!」
ジョウの想像を遥かに越えた回答と紛らわしすぎる言い方に二人は困惑した。二人が想像したのは腐女子の大好きなあれだった。
「ジョウ!!変な言い方してるんじゃねぇ!俺の趣味は女だ!!」
「それは俺もなんですけど??」
「てめぇ俺に共感すんな、ああ?」
「知らないよ。
「も〜。言った傍からこれなんだもんっ!紅天の服買いに行っちゃうからねー。行こ?紅天」
「え、あっはい?!」
紅天の服なんて紅天当人も初耳で心情声を読んでも当然の如く分からなかった。
「先程から思っていたのですが、海に着て行く服って一体っ…」
買って貰うような大層なことしてないですし…と戸惑う紅天の手をぐいぐいと引っ張って行った。
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