池谷高校 学祭 池高祭

学祭前のトラブル 一

「はーい。これからやってくるのはなんだー」

「池高祭ー!!!」


やる気以前にやりたくないと少し、いやかなり思う担任、達蚤の声に合わせてクラス大半生徒はテンションがマックスで高ぶった声で揃って言った。


池高祭とは言わいる学校祭である。


「はーい、いい返事だー。じゃあその次の行事は一体なんだー?」

「…夏休みだぁ!!」


なぜみんなして今一瞬言うのを躊躇ためらったかって?それは…


「お前ら現実逃避するなー。大切な中間試験だぞー」

「くっ…達蚤ちゃんっ、それ俺たちクラスには禁句だから…」

「俺、アレルギーっす…。うげぇ…うぅっ」

「お前らテストくらいで大袈裟だろ」

「琥珀の言う通りだぞー」


琥珀の声に琥珀の友人である男子Aと男子Bというのもしゃくなので山本と高橋ってちゃんと名乗っておこう。

二人はぶーぶーと余裕な態度を見せる琥珀に文句をつけた。


「いいよなぁ、容姿もいいうえに頭がいいなんてよぉ」

「そーだそーだ!俺たちなんて映画出たら主人公の脇役の脇役。二回言葉出たらいい方ってやつよ」

「いや知らねえよ!!容姿関係ねーし!つか高橋に関してはもう頭いいの話ズレてんだろ」

「ほーらー静かにー。とりあえず学級委員長が仕切って出し物決めろー」

「せんせー、一年次クラスで売り上げ一位になったら優勝品なんか貰えるんすかー?」


話題をテストから変えるため本来の主である池高祭について高橋は喋った。高橋の言葉に達蚤はその言葉待ってましたとばかしに言った。


「脇役キャラのくせしてやるじゃんか。高橋ィ!」

「脇役ってさっきの自分で言ってて虚しかったけど達蚤ちゃんに言われるともっと痛いっ」

「わかるぞ…。高橋」


高橋が胸を押さえて言う中、山本は察したようらい肩をぽんと叩き便乗した。


「持つべきものは友だ、うわぁ〜ん」

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