第10話 美穂さんとの別れ

1年後、突然、美穂さんは「別れる」と私に告げ、部屋に置いていた下着やビキニやレオタード、食い込みホットパンツなど持ち帰った。

みんな、私を欲情させるために、買って来てくれた衣装だった。


どうせ直ぐに戻ってくるだろうと思ったが、1カ月経っても戻る事は無かった。

彼女の荷物は未だ他にもたくさん残っていた。

別れの原因を考えたが、まったくわからなかった。

時々、自分が年上である事を気にしていたが、それだけが理由とは思えなかった。


3カ月後の深夜、突然美穂さんは明大前のアパートに戻って来た。

玄関の前に大きなエンジン音の車が停まった。

ドアスコープから見ると、なんと!当時流行りのスポーツカー日産パルサーエクサだった。

美穂さんは新しい彼氏の車で来たのだ。


「主水ごめん!荷物取りに来たの!」


そう言いながら部屋に入って来た美穂さんは、股下1センチ位のボディコンを着ていて(当時は流行っていた)押し入れの中に、上半身を入れ尻を突き出すと、持って来た大きなバックの中に置きっぱなしの荷物を詰めだした。

付き合っていた当時は、履いてくれなかったTバックを履いているのが、よつんばいの尻から丸見えだった。

今の彼氏が買ってあげたのだろう。

貧乏学生の私には買ってあげられなかったTバックだ。


私は彼女のスカートをめくると、すぐに差し込んだ。

美穂さんの方が誘っていたからだ。

美穂さんは

「酷いよ主水。こんな事するなんて・・・」

そう言いながら、激しく腰を振っていた。

すると、玄関前に停まっていたパルサーエクサのクラクションが鳴る。

美穂さんに「早く戻れ」と伝えているのだ。


美穂さんはゴメン!と私に言うと、私から突然離れ部屋を出ようとした。

が、3カ月ぶりの再会なのに途中で終わってズボンを下げたままの私を見て可愛そうに思ったのか、玄関のドア内側に立つと


「主水、出していいよ。大丈夫な日だから」

と立ったまま、尻を突き出し、私を迎えてくれた。

また「大丈夫な日だから」

だった。


私は玄関まで走り、すぐに挿し込んだ。

その1分後、またスポーツカーのクラクションが鳴ると同時に私は彼女の中に、3カ月ぶりに放った。

すると美穂さんはなぜか

「主水、酷いよ~」

といいながら、私に

「ティッシュ!」

と言い、受け取ると股間を拭きながら部屋を出て行った。


「いったい何だったのだろう。。。。」

ほんの5分の出来事だった。


私は3カ月ぶりにスッキリして、すぐに眠りについたのだが、数時間後の深夜、また美穂さんの電話で目を覚ました。


美穂さんは

「はあはあ」

と喘いでいるので

「どうしたの?」

と聞くと、

あの後、自宅まで彼に送ってもらった後、駐車場でその彼と愛し合ったのだと言う。

1時間以内に二人の男としたのは、初めてで、とても興奮し今も欲情してるのだ、と言う。


私は

「あほか?」

と思う反面、そのセクシーな声を聞きながら1時間近く会話をし、もう一度スッキリしてから眠りについた。

それは私が21歳の夏だった。


美穂さんとはその後、30年間会う事はなかった。

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