第4話 私と富雄の浪人時代
静岡南高校は進学校でありながら、部活と女に夢中で受験勉強をしなかった私と富雄は揃って浪人をした。
当たり前だ。
私は名古屋の河合塾で寮生活をしながら浪人をしていた。
私の両親は、仕事の都合で甲府に引っ越し静岡に家が無くなったからだ。
酷い話だ。
富雄は実家から静岡の予備校に通っていた。
浪人生の夏休みに静岡に戻った時、富雄含め、悪友たちと富雄の家で酒を飲み、深夜に自転車で母校のプールに出かけ(不法侵入)、すっ裸でプールで遊んだ事を覚えている。
スケベの富雄は水泳部の部室のドアを開け、中からTバックのサポーターを盗み、私に見せてくれた。
真っ白で伸縮性が高く、まさに憧れのTバックだった。
私はそのサポーターを手に取り、まじまじと眺め
「富雄!すげーなー!これがサポーターって言うんだ!競泳水着の下に履くTバックだな!エロいな!」
と真剣に語った事も明確に覚えている。
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