第2話 年上の美女 長澤美穂との出会い

静岡南校の修学旅行は変わっていて、2年生の夏休みに長野県白馬の旅館を貸し切り、4泊5日を過ごす。

昼間は白馬岳に登り、河原でバーベキューをし、夜は旅館で仲間と話し合う。

「夢」「勉強」「友達」「家族」などのテーマで真剣に明け方まで語り合う。

泣きそうになりながら、家族の事を語った長島小百合の事を今でも覚えている。


昼間は自由時間があり、悪友の富雄は

「近くのお土産屋さんに、スゲエ綺麗なお姉さんがバイトしてるぜ!主水、見に行こう!」

と私を誘った。


二人で見に行くと、それはスタイル抜群、長い髪に綺麗な顔立ち、ミニスカからはみ出るエロい太もも。

私達二人は、その場で彼女に恋に落ちた。

一目惚れだった。

彼女の名前は長澤美穂。21歳。

東京の武蔵野美術大学の学生で、夏休みを利用して白馬のお土産やで泊まり込みのバイトをしていた。


その日以降も、私と塚本は適当な用事を作り、彼女の店に出かけ、話しかけ、富雄は必至にナンパしていた。

17歳の私達にとって、年上の綺麗な女性はまさに憧れそのものだった。


富雄は美穂さんに

「今夜、部屋に飲みに行っても良い?」

と誘い、美穂さんのOKをもらってしまった。


私と富雄は深夜、お土産やの二階の美穂さんの部屋で三人きりになり、酒を飲むストーリーを妄想し、ソワソワしていた。

だがその日の夜は、私の班の話し合いは真剣そのもので終わりそうもなく、富雄は仕方無しに一人きりで美穂さんのお土産屋さんに行った。

そこで、富雄と美穂さんがどんな話をしたのか、何をしたのかまでは聞いていない。

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