第2話 鬼柏田植え踊り
「あ、そう言えば今日は鬼柏田植え踊りの練習日だよね〜」とニナは言う。
鬼柏田植え踊りとは、田植え作業をモチーフにした芸能である。
鬼柏では、
保存会の皆さんと学生の年齢差は、
以前は、学校で学生達だけで練習をしていたのだが、現在はそれなりにちゃんとできるようになった為、若篠宮公民館で練習をしている。
ちなみに、俺は運動オンチなので、踊りではなく影太鼓をやらせてもらっている。
役割が決まっていて、ニナが継承部としての活動にあまり積極的ではなかったため、マネージャーとして頑張っている。
…欠員が出た時は、その人の分をやらなくてはならないということになっているので、大変そうだなとしみじみと感じている。
田植え踊りと言うのは、若篠宮の近くでは、八ッ
各地区の田植え踊り毎に、踊りや歌詞、リズムや
何故、田植え踊りにおける差異が生じるのか調べてみたいと思っている。
実は、若篠宮と言うのは地区名…というかは地名のひとつであり、地区の名前は
明治の町村合併により、当時の
以前の人口は3千人程度であった。
現在の地区の人口は、約1万9千人。吉木館小学校はマンモス校であり、なんと児童数が1000を超えるのである。
この地区には、様々な伝承があるのだが、それはまた後ほど話したいと思う。
-続く-
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