第6話
「…………なーんで冬城さん俺の部屋にいるの?」
「ん?」
放課後、ちょっと先生から頼み事をされて、帰るのが遅くなった俺は、普通に家へ帰ってきた………のだが。
家に帰ると、ドアの鍵は普通に空いてるし、泥棒かと思ってビクビクしながら部屋に入ると、そこには俺の部屋でくつろぐ冬城さんの姿……。
なんでベッドの匂い嗅いでるの?そこ嗅いでもなんの意味ないでしょ?
「てかどうやって家入ったのよ……」
「あら、忘れたのかしら裕翔」
もぞもぞとベッドから立ち上がる冬城さん。動いた際に何やら白色の何かが見えたのは俺の心のメモリーに保存しておく。
「これよ」
ちゃらん、と冬城さんがポケットから取り出したのは、このマンションの合鍵……って
「と、冬城さん!?その鍵、いつの間に!?」
いや、ほんとにいつの間に?
「あら、この前裕翔の家に行った時に、玄関に置いてあったから………その、いつでも家に来て俺の事襲っていいぜ☆っていう事かと」
「違うから!全くもって違うからね!」
とりあえず、鍵を返してもらおうと手のひらを差し出した。すると、冬城さんは俺の手を握ってーーーって違う違う。
「冬城さん、手じゃなくて鍵だよ鍵」
「嫌よ」
「いや、嫌じゃなくてですね………」
……はぁ、まぁいいや。こうして叱れない所、やっぱり甘いのかなぁ………。
「……勝手に入るのはダメだよ」
「っ、え、えぇ!分かったわ!」
と言って俺に抱きつく冬城さーーーってまてまてまてーい。
「ねぇ?今抱きつく要素あった?」
「ふふ……公認……裕翔公認……」
「いや、違うからね?どうせキミ、返してくれないから妥協したんだよ?分かる?」
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エタってた訳では無いです。筋肉痛と時間が無かっただけです。
画面の向こうのてぇてぇ二人が俺を求めて争っている!?~てぇてぇカップルで有名なVtuberとの不思議な関係~ 結月アオバ @YuzukiAoba
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