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「はいどうも」
「三佐。ここだ」
「おう。
「まあ、間接的には、そうなるな」
「しっかし、まあ、災難だな。仕事終わりにこんな現場を見つけちまうとは」
「しかたないだろう。彼女は、隣の部屋で。同じゲームをする仲だったんだよ」
「ご愁傷さまだ。ガイシャは玄関で帰宅と同時に転倒。で、血を流したままデスクまで這っていって、薄れる意識でゲームにログインして事切れた、と」
「最初に助けを求めるべきなのに」
「まあ、ログインできて、ゲームができる安心感で逝っちまったんだな」
「片付けと、後処理を頼みたい」
「なんで普通の警察じゃなくて俺なんだ?」
「彼女は、街と国の重要なデータをそうとは知らずに処理する仕事をしていた。普通にすることはできない」
「証拠隠滅なわけだな。わかった。青い救急車でも呼んでおこう」
「助かるよ」
椅子の上で。
血だらけの、彼女。動かない。
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