〈Ⅵ〉遅れて子嵐(こがら)す聖夜日(クリスマス)

〈1〉届かない乞い、轟かない声

「そっか。

 今、気付きづいたんだ。

 かった。

 すごく安心した。

 私の思惑通りに、ことが運んでくれて。

 ありがとう、『新甲斐あらがいくん』。

 私に、まんまとだまされてくれて。

 しめしめ。

 ごちそうさま」




 電話越しで、開口一番に、平時のフラットさで、冷たく刺々しい発言をする結織ゆおり

 その声は、発言通り、安堵に満ちていた。

 おまけに、俺に対する呼び方は、出会ったばかりの頃、2年前にまで逆行していて。

 勿論もちろん、お決まりの、『新甲斐あらがいくん』、とかでもなくて。



 最早、怒る気力すら、気分ですらないな。

 ここまで清々すがすがしいと。




「にしても、驚いたなぁ。

 日本そっちは今頃、終業式真っ只中でしょ?

 なのに君は、それをボイコットして、恐らく屋上で、こうして私に電話してる。

 これは、とんだ不良くんだ。

 中々ヒモ、クズポイント高くて、ゾクゾクするなぁ。

 一体、誰の影響なんだろ?」

「……お前しかねぇだろ、結織ゆおり

 どう考えても。

 他人事みたいに言ってんじゃねぇよ。  こっちの気も知らずによ。

 誰の所為せいで、こうなってんだと」

「お褒めに預かり、光栄です。

 順調に悪く育ってくれて、うれしい限りだよ。

 てか、知ってるわけいじゃん。

 私は君じゃないし、君は私じゃない。

 君にとっての私も、私にとっての君も。

 結局は、赤の他人。

 真っ赤な嘘でしか構成されていない、偽物の縁故なんだから」

「そんなことっ」

「じゃあ君は今、この場で、私に言い切れるの?

 自分たちは、自分たちの絆は、本物、永遠だって」

「……っ!!」



 言えるわけい。

 もし仮にそうなら今、こんな事態にはなっていない。

 そこまで思い合い、分かり合えていたのなら。

 結織ゆおりは、踏み止まり、日本に残っていてくれたはず



 だって、そうだろ?

 海外留学、それも3ヶ月だなんて。

 そんな話が、トントン拍子に決まるはずい。

 いくら成績優秀者で、外面のさで貢献度も好感度も稼いでる結織ゆおりでも、ぐには無理だ。

 突発的には決められないだろう。



 しかも今、彼女は俺からの電話に出ている。

 これは、オフラインであることを余儀なくされる、機内にはないということ

 すなわ結織ゆおりは、すでに現地に到着している。

 


 つまり、これは長期に渡る綿密、内密な悪巧み。

 計算し尽くされた、完全なる裏切り行為なのだ。



 本末転倒もい所だ。

 結織ゆおりを落としたいがために、彼女のマーク、シミュレーション、勉強を怠っていた。

 それすらも逆手に取られ。

 気付けば、これほどまでに差を、距離を離されていた。



 本当ほんとうに。

 とんだ悪女、魔女だ。

 


「ほら。

 電話口ですら、言えないじゃん。

 ……私さ、新甲斐あらがいくん。

 そういうの、嫌いなんだ。

 例えば、『友情』だとか、『努力』だとか、『勝利』だとか、『奇跡』だとか 『真実』だとか、『思い出』だとか、『恋』だとか、『愛』だとか、『夢』だとか、『絆』だとか。

 ……『未来』だとか、『希望』だとか、『永遠』だとか。

 そういう、ひたすらに聞こえがい。

 なんの実現力も説得力も背景も熱量も思い入れもボリュームも魂も欲望も伴わない。

 美化、偽装され尽くした、コピペされたみたいに使い古された。

 こと言ってるようでその実、言わされてる、なぞってるだけの。

 如何いかにも、『お涙頂戴ちょうだい』って感じの。

 ホイップ塗りたくって嵩増しし捲ったみたいな。

 そんな、綺麗なだけの綺麗事。

 弱々しくて、フワッフワで、がらんどうで、甘ったるくて、不愉快で仕方しかたくって。

 まるで、一部のアイドル、ケーキ、マトリョーシカみたいでさ。

 耳にしてるだけで、虫唾が走って、耐えられない。

 だから、『未来』と『希望』と『永遠』を冠する、恋愛の申し子な君も。

 それ以上に、『未来』なんて不確かな物を信じ、あまつさえ君を縛り付けようとする私も。

 ちょっと君の秘密をバラされ、自分の本性を見抜かれたくらいで浮かれて。

 すっかり打ち解けて、その気になって、君に急速に近付いた、いつかの私も。

 心の底から、大嫌い、軽蔑する」



 なんとも皮肉なことに。

 そう語る結織ゆおりは今までで一番、生き生きしていた。

 それほどまでに、彼女の人間性、死生観が如実に出ていた。



 それでいて、どこか虚ろで。

 彼女が嫌悪している、一部のアイドルの声みたいだった。



「人間なんて、男女なんて、恋愛なんて所詮、その程度なんだよ。

 人は皆、周囲の期待に沿って擬態し、打算で動く、動かそうとする、野心とエゴ、気まぐれの塊。

 真に誰かとつながろうだなんて、御伽噺おとぎばなし以下の、夢のまた夢。

 それなのに、あと3ヶ月も無駄に足掻いて、たった一度の高校生活を、好き合ってもいない相手に捧げようだなんて。

 本当ホント……ちゃんちゃら可笑おかしいよね。

 愚の骨頂だと、思わない?

 いつまでも靡かない、ナビしてくれない本命なんて無視して。

 自分を好いてくれる、嫌いじゃない、滑り止めの子と付き合う。

 その方が余程よほど、建設的、健康的だと思わない?」

「決め付けんなよ。

 まだ、終わったわけじゃないだろ」

「ううん。

 もう終わったよ、新甲斐あらがいくん。

 私が、強引に終わらせたの。

 コード引っこ抜いて、電源切って、望んで崩壊させた。

 これが、私の答えだよ。

 私は、君とは向き合えないし、付き合えないし、ど突き合えない。

 ゲーム・オーバーだよ」



 結織ゆおりに与えられた、果てしない喪失感。

 そこに、沸々と、怒りの炎が灯り始めた。

 


 参ったな。

 あくまでも、クールに話すもりだったのにな。

 完全に、そういうモード、メンタルだと確信してたのにな。



 幸か不幸か。

 彼女に負けず劣らず、俺も気まぐれらしい。



なんで……!!

 なんで、こんなことすんだよっ!!

 俺が一体、お前になにしたってんだよ!?」

なにもしてないよ。

 でも、これから君は、私を攻め落とさんとしていた。

 それを察したから、先んじて、甘んじて引いたの。

 私に入れ込んだ、惚れ込んだ、付け込んだ所で、メリットなんていから」

「好き合ってたんじゃないのかよ!?

 少しは、俺に気がったんじゃなかったのかよっ!?」

「それ、8ヶ月も前の話じゃない。

 そんなの、うに時効だよ。

 私の心は、秋空よりも移り、飾り気だった。

 ただ、それだけのことだよ」

「じゃあ、お前のことは、それでい!

 でも、俺はどうなんだよ!?

 お前にとっての俺は、恵夢めぐむさんは、依咲いさきは、七忍ななしのはっ!

 俺達、『ニアカノ同盟』はっ!!

 友達じゃ、なかったってのかよっ!?」

「ホワル◯2仕立てにして、気を惹こうとしてる?

 浅いし、荒いよ。

 さっきも言ったよね?

 そういう青い、泥だらけのノリ、もううんざりなんだよ。

 少なくとも、今の私は。

 君達と一緒にたのは、単なる若気の至りだった。

 もう面倒だし、それでいじゃん。

 暑苦しいし、見苦しいよ、新甲斐あらがいくん」

結織ゆおり……!!

 手前てめえ!!」



 本気で激情するも、結織ゆおりはケラケラと笑った。

 いつもは和むのに、今日だけは無性にしゃくだった。



「あははっ。

 やっと私にも、しお対応してくれたね。

 でも、なんでだろ。

 君の声、思ってたより、響かなかったや。

 むしろ、拍子抜けした。

 やっぱ、こんなもんだったんだよ、私達。

 九分九厘、私がサークラした所為せいだろうけどさ。

 今度こそ、実感したよ。

 やっぱり君は、私の理想なんかじゃない。

 私は、君の運命では、なかったんだね」

「それは、お前だけで決めることじゃない!!

 俺達が、二人で決めることだ!!」

「だから、そういうんじゃないんだって。

 もうめようよ、新甲斐あらがいくん。

 こんなの、なんの意味もい。

 再現、際限く虚しいだけだよ。

 君の勝手な都合に、いつまでも私を巻き込まないで、抱き込まないでよ」

「勝手なのは、お前だろ!?

 勝手に優しくして、勝手にほだして、勝手に始めて、勝手に誓わせて!!

 そのくせ、勝手になくなって!!

 顔も居場所も本性も割れないまま、一方的に、勝手なことばっか捲し立てて!!」

「そうだよ。

 全部、私の仕業。

 君は、私に踊らされただけ。

 だから、引き際だって話してるんじゃん。

 君は、私になんて勿体無いから」

「……巫山戯ふざけろよ……!!」

「そうだよ。

 巫山戯ふざけたお遊びは、もうおしまい。

 振り向きもしない私のことばっか、注視してないでさ。

 そろそろ、本気で現実、見詰めようよ。

 君も私も、あと3ヶ月で、受験生だよ?

 早い人は、2年の夏休みから備えてるんだよ?

 私達、もう天王山すら逃してるんだよ?

 いつまでも、おママごとしてて、どうするの?

 君の人生を、棒に振るかもなんだよ?  そこまでしても結局、私にフラれるんだよ?

 そんなの、あんまりじゃないかな?」

なんもかんも、お前が仕切んなよっ!!

 俺達、これからだろ!?

 まだ始まってすらいないだろ!?」

「そうだね。

 じゃあ、『終わらせた』ってのは不適切だったね。

 それだけ、撤回するよ」



 駄目ダメだ。

 まるで会話になってない。

 もう俺とは、真面まともに話すもり、必要さえいってのかよ。



 いや……それは、違う。



 本気で終わりにしたいなら、俺が電話した時、着拒してたし、そもそも電話帳さえ消してたはず

 完全にブッチして、そのまま留学先で暮らしたり、どこかへ転校したり、改名したり出来できはず

 バイトをバックレるみたいに、そういう意味でも飛べば事足りたはず

 暗黙の了解みたいな感じで済ませること出来できはず

 結織ゆおりの生活力、経済力、周到さなら。



 なのに。

 じゃあ、どうして、そうしなかった?



「でも、まぁ。

 私だって、引け目は感じてるよ。

 だから、卒業式には帰れるよう、最善は尽くすよ。

 もしかしたら、間に合わないかもだけど。

 そしたらもう君は、幻滅して、私と関わってくれないかもだけど。

 こんな私とも、今まで通り、仲良くしてくれると助かるな。

 その方が、色々と苦労が減るからさ。

 なーんて……最低だね、私」

「それじゃあ、意味いだろ!!

 今度の卒業式で、『ニアカノ同盟』は解散なんだぞ!?

 全部くして、かったことにして!!

 なのに、元通り、元鞘装って、平静通りを強いるだなんて!!

 それこそ、ただの御飯事おままごとでしかないだろ!?

 今までなんために、ここまで来たんだよ!?

 俺達!!」

「大袈裟だなぁ。

 ただ、ニアミスって遊び呆けてただけじゃん。

 全然、甘酸っぱい雰囲気になんて、なってなかったじゃん」

「それでも、いだろ!?

 擦れ違ってて、消化不良でも、不完全燃焼でも!!

 ちゃんと、楽しかっただろ!?

 方向性はともかく、仲良くはなれただろ!?」

「一時だけだよ。

 そんな、履歴書にすら書けない、面接でネタにすら出来できないことしてて、なんになるの?

 大人になろうよ、未希永みきとくん」

「そう言って一方的に、叱り付けて、押し付けて!!

 自分だけ先走って、背伸びして、伸び伸びして、大人おとなって!!

 お前の方が余程よほど、子供っぽいだろ!!」

「そうかも。

 実際の所、今の私、拗ねてるだけかもね。

 なんせ、しばら新甲斐あらがいくんたちに構ってもらえなかったからさぁ。

 でも、ごめん。

 もう手遅れだよ。

 私の心は、誰にも分からないし、分かられたくもない。

 この、私自身にさえ」

結織ゆおり……!!

 どうか、お願いだ……!!

 もっと、俺と話してくれよ!!

 この際、ビデオ通話でも構わない!!

 今は、それで満足してみせるから!!

 だから、こっちを!!

 ちゃんと俺を、見てくれよぉっ!!」

だよ。

 君の顔、今は見たくない。

 折角せっかく国外ここまで逃げて来たのに、無駄になっちゃうじゃん」

「……っ!!」



 睨んだ通り。

 彼女は、多かれ少なかれ、後ろ髪を引かれてる。

 俺達を、丸っきり見限ってなんてない。



 けど、偽悪的に振る舞ってる印象もい。

 結織ゆおりは今、本気で、『ニアカノ同盟』を否定してもいる。

 馬鹿馬鹿しいと、無駄でしかないと。



 さては、なにか仕込んだか。

 すでに、自己暗示かなにか、施したのか。



 そこまでして、選ばれまいと?

 自分が負けることで、恵夢めぐむ依咲いさきを、俺と付き合わせようと?

 そこまで献身的に、残酷なまでに、自己犠牲を尽くさんとしてるってのか?



「そうだよ。

 君が踏んだ通り。

 ちょっとした細工、仕掛しかけを用意した。

 君と結ばれかけた、あの日から、ずっと」

「お前……!!」

吃驚びっくりした?

 唖然あぜんとした?

 もしくは、ついに引いた?

 私は、自分で自分にドン引いたよ?

 ここまで誰かに影響される、縋られたい、縋りたくなるだなんて、計算外だった。

 情けなくて、泣けて来るよ。

 そんなトラップに頼らないと、君を。

 ……みんなを。

 幸せに出来できないなんてさ」

「……!!

 結織ゆおりぃっ……!!」



 お前……正真正銘の、大馬鹿だよ。

 なんで、そこまでするんだよ。

 そんなに自分を、イメージを損ねるんだよ。

 そのくせ、中途半端に愛想振り撒くんだよ。

 欠片かけらばかりの良心の、呵責を覚えてるんだよ。



 そんなの、もう、告白じゃん。

 俺を好きだって、認めてるじゃん。

 迎えに来て、助けて、見付けてって、熱烈なメッセージに他ならないじゃん。

 ますます、っとけなくなるじゃん。



 お前に、惚れ直しちまうじゃん。



「心配しないで。

 ちょっとした置き土産は、用意した。

 今年は、クリスマスに参加出来できないからさ。

 私からの、クリプレだよ。

 ただし、詳細は一切、明かさない。

 在り処も、内容も、使い道も。

 それで、君になにをしてしいのかも。

 君は、私に御執心なんでしょ?

 だったら、この無理難題、緊クエ、クリアしてみせてよ。

 来たるべきテスト、告白に備えて、猛勉強に専念してよ。

 私も、ちゃんと考える。

 最後まで、君を阻む、欺き通すから。

 それすらも越えて、解き明かして。

 私を君の、君だけの物にしてよ」

「……『冬休みは受験勉強漬け』じゃなかったのかよ。

 この、大ホラ吹きめ」

「君にとっては、受験並みの重要度、優先度。

 違う?」

「ああ、そうだよ。

 その通りだよ、大天才」

「え?

 私、そのレベル?

 流石さすがに、邪藩◯次郎扱いは、ちょっとなぁ……」

なんで伝わんだよ。

 今の、検索してもヒットしないほどに、過去最大級のマニアックさ、覚束さだったろうが。

 てか、俺目線じゃ、ほぼ変わんねぇギルティ具合だよ。

 限り限りギリギリ味方サイドなだけで、ビジュアルと声がいだけで」

「わぁい。

 新甲斐あらがいくんに、褒められたぁ。

 ……とでも返しとけば、想われ人としては、正解かな?」

「現状と、最後の一言と、棒読みさえけりゃあな」

面倒めんどいなぁ」

「そうしたの、お前だけどな」

「そこまで追い詰めた、変えたのは、君だよ」

「わぁい。

 母神家もがみやさんに、褒められたぁ。

 ……とでも言っとけば、受験生として、正解か?」

「開戦の狼煙のろしだね」

「らしいな」



 我ながら、どうかしてる。

 ここまでされてるのに、まだ見捨てないなんて。

 あんだけ憎んでたのに、性懲りもく、愛しく想えてるなんて。



「それじゃあ、そろそろ戻るよ。

 気が向いたら、定期連絡して」

「意地でも向けてやる。

 そっちこそ。

 寂しくなったら、いつでもRAINレインしろよ」

「怪文書小分け、ヤンデレ風にして、ド深夜に送り捲る、スタ連する」

「通知切っとく」

「ブロックまでしたら、許さないよ。

 『未希永みきとくん』」

「誰がするか。

 『結織ゆおり』」

「この、薄情者」

「この、強情者」



 互いに喧嘩を売り、そして買い。

 別れの挨拶もしに、どちらからともなく切り。

 


 伸びをしていると、校舎のチャイムが鳴り響いた。

 どうやら、本格的に始まったらしい。



「さて、と。

 えず、三人と落ち合うか」


  

 話さなくては。

 結織ゆおりが、なくなったこと

 向こう3ヶ月は会えないこと

 恵夢めぐむの卒業式の参列すら、怪しいこと

 にもかかわらず散々さんざん、ボロカスにディスったくせに、今まで通りの関係を望んだこと



 なにより。

 そのすべてが、SOSだってこと



「シカトなんざ、させてやんねぇ。

 しかと見てやがれ、結織ゆおり

 俺の執念。

 お前への、執着心を」



 空に手を伸ばし、握り拳を作り、聞こえるはずい宣誓を済ませ、屋上を出る。

 


 かくして、一足先にスタートした。

 俺達の冬休み、大詰めが。 

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