〈2〉衝撃ハブライカン!!
前回までの『ニアカノ』。
俺は高校生ダンディ、
妹と同級生と先輩と学校に行って、3人の怪し
駆け引きを夢見るのに夢中になっていた俺は、玄関から忍び寄る、もう一人の
俺は、その
部活の寿命が縮んでしまっていた。
見抜いた真実は、たった1つ。
俺が所属する文芸部は、廃部通告を受けたからだ。
(参照:『恋探偵ジョナン』)
いや、マジで
「この仕打ちは、不当よ。
「そうですね。
部活として、
「いっ……今の、こんにゃ◯っぽい!!
つぐ◯寮が解体されたルートの、三田◯茜とのやりとりっぽい!!」
「
こうして俺達は、
その
のだが。
「……
「見ての通り。
「確かに、
実に惹かれる文章、ストーリー、ボイスですね。
でもこれ、ピシゲですよね、18禁ですよね?
俺達、
「問題
名作は、
話になんねぇ。
「で、
これは、
「小説を書いてみましたぁ。
それも、ちゃんとニーズに合わせてぇ」
「いや、うん、確かに面白いよ。
短いながらも綺麗に纏まってて、驚いたよ。
でもこれ、官能スレスレだよな?
主人公、思いっ切りクズいよな?
こんなの、出せると思うか?」
「え?
だって、生徒会長、NTR好きでしょ?」
「ねぇ君、変す◯学園からの刺客なの転校生なの交流性なの?
内の生徒会長、人格者だよ?
その人や、君達とは
はっ……! さては、また
「キレるよ?」
「誠に申し訳サーセンしたぁっ!!」
洒落になんねぇ。
「で、
これは、
「飽きさせぬ
ヒュール、ルールルー、ルルーン」
「
向こうも、書類とかばっか見てて、活字に飽きてるだろうしな。
で、
「気にしたら負けです」
「しなくても負けるんだわ」
当てになんねぇ。
「ていうかさ!!
このままだと
「どうせ
この部にも、先輩達にも顧問にも、特に思い入れ
内定もしてるから、常識の範囲内で、アラタくん
「これを期に、私の所属してる家庭科部に転部するのはどうかなぁ?
それなら、出来立てのお料理を合法的に
「別に学校なんぞ
今のサキには、
推し活にも専念
「
まだ、『退学』とまでは言われてねぇんだよぉ!!
てか全員、もうちょいやる気出せ、危機感持てよぉ!!」
「カイ
しかも、『廃部』寸前の時に、『ハブ』られてて。
略して、『ハブライカン』ですね。
部活崩壊まで、あと7日。
カイ
さもなくば、カイ
「
なぁ!?」
よし。
「じゃあ、あれだ。
他の、まだ部員なり予算なり知名度なり足りない所と合併して、どうにかするか?
「それなら、『トッケン』一択です」
「『トッケン』?」
「我が『ハナコー』の誇る、『特撮・ヒーロー研究会』の
確かそちらも、深刻な人員不足により、本年度から廃部だった
ただ、『トッケン』を復活させるべく、何人かの新入生が、有志で動いているとの
そこと提携を結べば、ワンチャンでは?
近年の特撮は、漫画や小説、文芸面にも力を入れてますし、工面し
「ナイスだ、
それで行こう!」
「イェーイ。
カイ
「そんなシステム、
お手柄なので、ナデナデはしておく。
「こんな
ターゲットは、4人。
今から各自に接触し、あわよくば抱き込んで来るで候」
鞄からプリントを出し、テーブすルに広げる
そこには、彼女の言葉通り、『トッケン』の部員
……もしかして、
「じゃあ俺は、
男同士のが、首尾良く運べるだろ。
詳しく聞いとらんが、
「しからばサキは、
調査当初から、彼女のアイテムに興味津々、意気揚々でし」
「じゃあ
中々のバーストをお持ちだし、揺らすのが楽しみね」
「となると私は、
見るからにギャップ激しそうで、親近感湧くなぁ、
「……全員、理由、
スカウトとして、
そして数時間後、それぞれに部室に帰還し。
「……ごめん。
ちょっと、無理っぽい。
俺を優先してばっかだし、曖昧にしか答えてくれないし、質問に質問で返されるし、話を逸らされてばっかだった。
「あははぁ。
笑いつつ、影で俺の背中を抓る
「私も、思わしくないかなぁ。
「その割には
「だって、
スラックスも、バチッと決まってるし!
それに、キック
今度、特訓デートして、護身用に格闘技、伝授して
「ただでさえ最怖、大凶なフィジカルお化けなのに、物理スキルまで身に付けてどうすんだよ」
「ん〜?」
「
はい、次ー。
「
「噂に
あれなら、来年の『ハナコー』も安泰ね」
「すいません、
ひょっとして、『王女が
サン◯のアラバス◯理論ですか?」
「それに、その、
あの子も、委員長気質、八方美人な
似た立場だから、
……強く、出られなくってぇ……。
あの子の身の上話、聞かされたら……。
勧誘なんて、とても、とても……」
「
ああ、もう、泣かないでください。
ほら、ティッシュ。
こっちは平気なので。
すみません、思い出し泣きさせちゃって」
「み、
私も、泣けて来ちゃってぇ……」
「うぇーん。
カイ
「
あわよくばイチャらせようとすんな。
空気読めよ、薄情共。
それでも仲間か、お前
「ほいで、
頭に付けてる、それ……」
「『キブンガー』でげす。
愛好、友好の印に、
「
で、合併の話は、どうなった?」
「テヘペロスペロー」
「おい、発案者!!
さては、ずっと『キブンガー』で遊んでただけだな、貴様!!」
「『遊んでた』とは失礼です。
そんな彼女を支える
それこそが、『キブンガー』なんです。
今
「思いの
「という
そもそも、交渉してすらいません。
ちゃんちゃん」
「
お涙
「ちょっと!
私にも、
「
「それよぉっ!!
今の、ママ的にポイント高い
そういうの、もっと
ゾクゾクするぅ!!」
「……ねぇ。
落ち着いたのに、気が休まらない」
接触の結果。
戦利品=『キブンガー』、3人の
余談だけど。
俺、
俺だけIDすら
まぁ、妙な噂は多かったけども。
「おー。
全員、
生徒会に出す
これなら、行けるんじゃねーか?」
と。
ここまで来て、不意に現れた
特に問題が見当たらない、それなりの
その小説を預かった
割とすんなり、帰還した。
「ただいまぁ。
「
「気にすんな、
「お前が決めんな、
騒ぐ
「にしても存外、早かったな、
「あー、うん。
巡回してた、侍っぼい風紀委員さんに捕まっちゃってさぁ。
事情を説明したら、『代わりに届けてくれる』って。
私、助かっちゃったぁ。
これで、もっと
「……あ」
……しまった。
中々に溶け込んでるから、忘れてた。
そういえば
それに、ここから中学までは距離が
つまり……あの風雲児について、知らないんだ。
「おまっ……!!
そいつ、
風紀委員の
本家に断られた、非公式だよっ!!」
「……え?」
「それだけじゃないです!
現在、彼女もまた、『トッケン』の仮入部員!!
そして、文芸部が復活したら、『トッケン』が危ぶまれる!!
つまり、自分のテリトリー
「え〜っ!?」
「こうしてはいられないわ!!
急いで追い掛けて
「余計な手間増やすなです、コスプレ女!!」
「ごめんなさぁい!!
それはそうと、もっと
そして、私に
「
想像以上に残念だな!!
この期に及んで、その
「あ、ごめん。
ゴンちゃんは、パスで。
チェンジで、お願いしまーす。
私さぁ。君みたいな自立した人間は、一向に響かないんだよねぇ。
「呼び方逆戻る程にヘイト、ロット買いしたぁ!?」
それはそうと。
結局、
杞憂ではあったが、彼女が全員の塊だったお
そして、文芸部の活動も、
互いに無事に済んで、
お祝いに、どこかでパーティをする
その開催地として、俺はカラオケを提案した。
ここでラブソングでも歌えば、それっぽい空気になる
そしたら、もしかしたら個別ルートに突入。
「それでは!
これより、『第1回替え歌フェスタ』を開催する!!
ルールは、簡単!!
よりウケた方が勝ち!!
総員、心して掛かれっ!!」
「イエーイ♪」
「ウェーイ」
「……」
しませんともさ、ええ。
だって、俺達だもん。
分かってたけどね、うん。
べ、別に、期待なんかしてないんだからねっ!!
全然、てんで、ミジンコ、ちっとも、少しも、これっぽっちも!!
嘘だけどね!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます