ニアカノ 〜恋がニアわない、彼女達〜
〈2〉「男子向けラブコメで男しか居ないとか需要、やる気ある?」的な箸休め&おさらいの使い回しと回想だらけの作画崩回(正直スルーしてもカットしても問題無い低予算で低燃費な伏線回収&コタエ合わせを添えて)
〈2〉「男子向けラブコメで男しか居ないとか需要、やる気ある?」的な箸休め&おさらいの使い回しと回想だらけの作画崩回(正直スルーしてもカットしても問題無い低予算で低燃費な伏線回収&コタエ合わせを添えて)
「ちーっす。
そこそこイケボ一丁、お届けに上がりましたー」
「間に合ってます」
部屋に入って早々に
その顔を、俺は一点の曇りも
「こっちは、真剣に悩んでるんだ。
だってのに最初から、そんな調子で来る
「お前のその、俺に対してのみ発揮される
「喜べ。
最近、もう一人増えた。
フォルゴ◯
「知るかっ!
つか、
今、何時だと思ってるんだよ!
十時だぞ!? 夜中の十時っ!
そんな時間に、唯一の休日、日曜日を前にして突然、特に約束も予定も前兆も
『俺、怒ってんだぞ?』アピールを遠回しにしたくなるわっ!
おまけに、そんな
緒に
「それもそうか」
正論でしかない
結果、
その姿は、実に情けなく、頼りなく、
「……ごめん。
やっぱ、お前じゃ
帰ってくれ」
「お前は一体、俺の何が、そこまで不満なのっ!?」
「そんな
お前は、実に
来てくれただけで、充分だ。
世話をかけたな。
さぁ、帰ってくれ」
「帰れっか!
言っとくけど、お前から詳しい諸々聞くまでは、帰らないかんな!?
憐れむ
大体、
今時のラノベばりに無駄に長いし、ただただだだ滑ってる上に意味不明だし、やる気無いのはタイトルの方だし、そもそもケータイ小説じゃ作画とか分からんし、作画崩回ってのがドヤってるっぽくていけ好かないし、久しぶりの出番が手抜き回とか、
「
「だろうな!
てか調べろよ、
まぁ、それはさておきだな!」
そう言って
……こいつ、
俺にとって唯一の同性の親友を、やれてるだけは
「てか、
リアルな話、
でもってぇ。
察するに、女性陣や両親には、とてもじゃないが聞かせられないってか?
だったら現状、お前が相談
俺の心を見透かす
面倒そうに頭を掻いてから、
「だったらさぁ……さっさと腹ぁ割ってくれ。
こちとら、それなりに覚悟も予測もした上で、ここに来てる
だから、お前の心を掌握してる、悩みの種ってぇのを、とっとと取り除かせてくれ」
「お前エンディング間近だからってここぞとばかりにポイントと尺稼ぎに勤しむなよドヤ顔痛々しいぞ
「誰がノーギャラ声優気取りボイスだよっ!?
てか、溜めどころか余白すら与えられないなら、せめて区切ろっか!?」
※
「じゃあ、言われた通り、全てを明かすとするが」
「お、おう。
ところで、
「
お前が言ったんだろ? 口を挟むなよ」
「いや、まぁ、それは悪いんだが。
なして、寿司が?
え、出前?
取ったの? 今?」
「気にすんな。
さぁ。じゃんじゃん、つっついてくれ」
「お前の対応の寒暖差、糖分の濃度差で俺、風邪引きそう……」
「見舞いには行かんぞ?」
「せめて今だけは塩対応ストップキャンペーン、継続徹底しろよぉ!」
「センス
と、こんな感じで軽く喧嘩しながら、俺は
「これは、俺の話なんだが」
「ちょっと待て。
こういう時って、『これは友達の話なんだが』。
とかなんとか、見え透いた嘘から始めるのが、通例じゃん?」
「知るか。
で、話を戻すぞ?
突飛なのは百も承知だが、
お前の身近に
「はい、ダウトー。
そーんな、交際経験は皆無な
お前、おちょくるのも大概にせぇよ」
「『仮に』の話だ。
「へーへー。
ほんで、続きは?」
「そのヒロイン達の求める理想像が、揃いも揃ってアレってか、どうにも恋愛とは結び付かなさそうだったら。
どうする?」
「具体的に言われないと、分からないだろ。
てか
一体、どんな要求されたってんだよ。
察するに、『御主人様』、『偽彼氏兼奴隷』、『お兄ちゃん』って感じか?」
「『同士』と『ヒモ』と『
「……あんだって?」
「『同士』と『ヒモ』と『
「あー……それは、そのぉ……」
一旦、箸を止め、思考する
当然のリアクション
やや経過してから、
「……
その、出落ち、一発屋も
てか、
分かり
理解は
「そこは、俺も全面的に同意する。
だが、現にそうなんだから、どうしようもない。
あと、安心しろ。
同士はさておき、
てか正直、あの子、そこまで深く考えとらん」
「ふーん。
まぁ、何となくは分かったわ。
どうせ、大人な先輩に、気遣い屋の
軽くお試しデートでもして、合ってた子と前向きに検討してみるー、なーんて
で、先輩と
「ま、まぁ……そんな感じだ。
にしても、大した観察力だな、
「お前
っても、まぁ……
ディスってるってんじゃないが、よぉ分からんからなぁ、
なんてーか、こー……。
フレンドリーな割りに、どっか一線引いてるってーか、一歩引いてるってーか。
ぶっちゃけ闇深そうってーか……」
「それは、まぁ、確かに……」
そこまで
何かが、おかしい
「どうした?
「なぁ……
「ん?」
「お前が、俺達の中からリーダーを選出するなら、誰にする?」
「そりゃ先輩一択だろ。
普段の先輩は、冷静だし、最年長だからな。
同士云々や
「じゃあ、もし仮に、告られた翌日に、俺が皆に告られたのを三人が知らなさそうな状況で、俺達四人のグループ
「は?
おかしいだろ。
ネットとか噂好きってのを判断材料に入れても、溜飲が下がらん。
それに、俺が思うに、三人とも、秘密裏にお前を物にしようとするんじゃないのか?
その方が、阻まれずに済むからな」
「極めつけに、そもそもの話なんだが……。
そんな感じで、俺が半ばハーレムみたいになってるのを知らずに。
同日に、
そんな誤算が、有り得るか?」
「……
それこそ、誰かの策略」
そこまで言って、
どうやら、
今回の一件に隠された真実、陰謀。
そして……黒幕に。
「おい……。
まさか……」
「ああ……。
どうやら、どうにも、そうらしい……」
「だよな……。
もう、それしか考えられない……。
でも、
「さぁな。
本人に聞いてみない
「っても……素直に話すと思うか?
向こうは特に難航、難攻不落だぞ?」
「挙げ句の果てに、現状が現状だ。
余計に難儀だろうな。
だが……かと言って、無視する
立ち上がり移動し、鞄を開け、ピンチを打破する
それを見た瞬間、
「
「ああ。
だが、向こうが手の内を隠している以上。
ひょんな
その終わり……答え合わせの時が
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