〈2〉アンノダ先輩
1 ホームルームを終える。
2
3「忘れ物、
4「今日は気分が良いので部活行くでござるで候ですでやんす」とサラッと無断欠勤を表明した
という一連のルーティンを終え放課後、俺は文芸部のドアを叩いた。
俺より先に部室に
実に絵になる姿に目と意識を問答無用で奪われる。
そんな俺を、その切れ長で真っ赤な両目が捉えた。
「……アラタくん。
来ていたのね。
なら、声をかけて
たった一人の部員、可愛い後輩であるあなたまで手放してしまうのは口惜しいわ。
あなたに寂しい思いをさせた
「そん
もっと眺めてたかったです」
「あら。
お
クッキーしか出ないわよ」
栞を入れ、本を閉じ、こちらに
それを「ここに座れ」という意味だと受け取り、なるべくピシッと座る。
不意に、先輩が俺に近付き、頬を刺して来た。
俺の緊張を解そうとしてくれたらしい。
堪らず、仰け反る俺。
先輩は、口元を隠しつつ、再び笑った。
「本学期も、
「あ……は、はい……。
こちらこそ……」
これじゃ
恥ずかしくなった俺は、穴が有ったら入りたい気持ちを抑え、蒸気した顔を必死に冷まし、何食わぬ顔で声をかける。
「先輩、これを。
大分遅れましたが、誕プレです。
体調は、もう戻ったんですか?」
「ありがとう。
頂くわ。
お陰で、いつも通り。
ずっと
どうしても、一人でいたかったのよ。
あなたには特に、ね」
「そ、それは……。
俺が、部活の後輩だから?
それとも……異性だから?」
「うふふ。
さぁ? どうだったかしら。
忘れちゃったわ」
「先輩、物忘れ激し
何回目ですか、この会話……」
「あら?
「酷い……」
話を戻そう。
軽く触れた通り、連絡こそ欠かさず取り合っていたが、先輩と対面するのは、実に8日振りなのである。
4月に切り替わる前日から『明日から病気により、暫く休部とします』とだけ聞いた俺。
そのまま、スマホのアプリで『お見舞いに行きたいです』という旨を伝えた。
が、『ありがたいけど、気持ちだけ頂くわ』と敢え無く却下されてしまったのだ。
おまけに、それから8日間。
電話も断られたので、メッセージでしかやり取りが
そんな
好んではくれたらしく。
早速、
……と思いきや、そのまま読み耽り、無言になってしまった。
これは、ドジか、ネタか。
どっちとも取れるから、判別し
先輩に、のっぴきならない事情が
とはいえ、だ。
不満や疑問が残っているのは事実。
そうして
「先輩。
俺、『ましろアルバム2』、全ルートの攻略、終えました。
気を取り直し素直な感想を届けると、先輩は少し目を大きくさせ、間もなく悪戯に
「あれを読破したの?
隠しルートも含めて?」
「はい。
まさか、他のヒロインを攻略しないと裏ルートが見られないとは、思いもしませんでした。
俺が素人だった
それを補って
「へぇ。なるほど」
扇子を閉じる
「なら、その思いが胸を熱く焦がしている内に、
あなたに推薦した『ましろアルバム2』が、
そして、真の戦犯は誰で、あなたの推しは誰なのかも。
あなたの中に眠る感想、感情を存分に、
そう語る先輩の目は、いつも通り、悪戯心と探究心に満ちていた。
※
「あなたは、ゆきな派なのね。
まぁ、そう来るとは思っていたわよ。
あなたの性格を判断材料として
「
あの破天荒かつ言葉足らず、衝動的な所は、好ましく思えませんでした。
でも正直、それを差し引いても拮抗してましたよ。
本当に、
読めて良かったです。
お教え頂き、感謝します」
向き合う形で座っていた俺は、最後の回答を終えた頃合いで立ち上がり、頭を下げる。
「こちらこそ。
あなたに読んで
なまじ、あれは名作なのは間違い無いけれど、人を選ぶから。
それで?
拮抗していた理由とは、
となれば容姿……
思わぬ展開となり、俺は無意識に目を逸らし、
「せ、先輩……。
そういう類は……」
「この場にはあなた以外に、
その、他ならぬ
スカートの上に置いた手を強く握り、先輩は懇願した。
「あなたが人一倍、礼節を弁えているのは熟知してる。
紛う
ただ……大事な
それこそ、今日からのアラタくんと
だから……無理を。
どうか、教えてはくれないかしら。
ともすれば逆転勝利に
「先輩……」
憧れて止まない、
これまで、
ゲームを敬遠していた自分に、「ノベゲーとて、立派な小説よ」と真っ向から伝え、偏見の無くなった新たな世界へ導いてくれた先輩。
そんな大恩ある先輩に、ここまで言われて断っては、男が廃る。
「……引きませんか?」
「
「幻滅したり、
「誓うわ」
……最低限の確認は済ませた。
なら……
そう思った俺は、覚悟を決め、偽り
「……正解、です」
俺とて年頃である以上、そういう意味で異性に興味を持っているのは、事実。
が、こんな中途半端、曖昧な返答で
けれど、これ以上は、今の俺には
時代錯誤なのは百も承知だが、これが本心である以上、
下品な話をするにしても、なるべく上品に、間接的に、ボカして。
これが俺の信条の一つなのだから。
「……なるほどな」
ふっと、
あ、あれ?
あと先輩、
あのモードは、コンテスト以外では見せた
「……先輩?」
ただならぬオーラ、気配に気後れしつつも尋ねる。
先輩は背中を向けており、心情は取れない。
「思った通り……
興味は
どうやら、
「……すみません。
てか、どうしたんですか?
口調とか、一人称とか、二人称とか、イケボとか」
振り向かせようとした俺の手を避け、先輩は少し歩き、
「『この部活に入る以上、
その、たった一つのルールを、あなたは
「え?」
唐突な過去話、平時への逆戻りに、俺は面食らう。
先輩はやっとこちらに顔を見せてくれた。
その表情は、これまで見て来た中で
「
そして
『全力は尽くします』と。
覚えているだろうか?」
「え、ええ。
「その気持ちは、今も変わらぬか?」
「ま、まぁ……一応」
「そうか……」
今度は顔を綻ばせ、我が子の成長を喜ぶ母が
「……アラタ。
我は先週、晴れて18歳となった。
そして、そこで確認、確信した。
やはり我の思考、嗜好は間違っていなかったのだと」
そこまでヒントを出され、俺はハッとした。
「もしかして……
先輩が一週間以上も休んでたのは……!?」
「ああ。
恥ずかしいが、没頭していたのだ。
やっと手に入れた、念願の魅惑に酔いしれていた。
病気というのは、
自分の誕生日が春休みの間で、実に助かった」
それって、詭弁じゃあ……?
そう言い返したいのを我慢し、俺は答えを、真意を問う。
「……一体、
その新世界、理想郷というのは。
そして、そこで確かめた答えというのは」
「百聞は一見に
論より証拠だ」
と言っても、それぞれの手に隠されているが。
「
裏側は、まだ
このゲームでも、箱でも」
「は……はぁ……」
現状を
先輩の手に覆われていた、その正体を、肉眼で捉えた。
『ましろアルバム2』の……『エクステンデッド・エディション』?
それに、もう片方……『フルケーション』?
というゲームには、俺が先輩に貸して
それ以外に、特に鍵となりそうな物は見付からない。
が、先輩に指示された以上、きちんと注意深く見なくては。
タイトル。
……変化無し。
キャラ。
……何人か知らない者も
マーク。
……『18』と書いてある。
なるほど、18禁という
きちんと書いてるので、問題は
「……ん?」
……待て。
俺が先輩に借りたのは、確か……。
……あ、あれ?
これって、まさか……?
「そう。
これはPCゲーム、略してピシゲ。
我の、生涯の宝物だ」
産まれたばかりの我が子にするみたいに、先輩はピシゲを抱き締めた。
先輩の笑顔は、
今まで俺が先輩と過ごして来た一年間の中でも断トツ、永久欠番、殿堂入りレベルで。
もう少し状況が違えば、
「って、違ぁぁぁぁぁうっ!!」
「
そもそも先輩、まだ学生でしょ!?
在校生である
年齢的にはセーフでも、イメージ的にはアウトなんじゃないですか!?」
「
一年生でありながら、ピシゲが趣味のラノベ主人公や、常に壁サー確保してる現役同人作家だって
我は、きちんと年齢は遵守した。
まだ
そもそもの話、このゲームとて、我が実姉からの誕プレ。
我が店に行った
よって、我は無実なり」
「
あと、和風美人から発せられる現代的カタカナのオンパレードがミスマッチ
てか、先輩が休んでたのって、誕生日の2日前からですよね!?
やっぱ
「初めの2日は、睡眠の
我は子供の頃から、今か今かと、この時を待ち侘びていた。
そして、手に入れたのだ。自分の好きな時に好きなだけ眠り、好きな時に起きる特技を。
それを用い、残りの6日間を寝ずに過ごすべく、最初に48時間の睡眠を確保したのだ」
「お台場じゃない方の冒険王か、あんたはっ!
ピシゲの
ていうか、これまでのイメージ、損ない
お願いですから普段の、数分前までの先輩に戻ってくださいよぉ!」
先輩の体を軽く揺らしながら、懇願する。
すると、それまで目を爛々と輝かせていた先輩が
「……そうか。
この状態も、ピシゲを全力で享受すべく、作って来たのだがな……。
そこまで、かけ離れているか……。
確かに、今の我は
これは、とんでもない失態だ……」
「せ、先輩?」
そう声をかけようとして、思い留まった。
俺が先輩を元通りにしようとしているのは、先輩の
正直に打ち明けよう。
先輩や
俺は
ギャルゲーで例えるなら、個別パート手前にまで差し迫っていて、もう少し好感度を稼げば確実にオトされていた。
とどの
俺は我が身可愛さ、自分が傷付きたくない
先輩が切望し、
そんな自分の幼さ、浅慮さに嫌気が差し、やにわに恥ずかしくなって来た。
人に理解され
そんな期待、信頼を裏切られたからか、先輩は俺から離れ、再び窓際に移動した。
俺は、そんな先輩を
そうして静寂に包まれる
このまま
「ふむ。あい分かった。
すまぬ、アラタ。
「は……はい…」
理由も行動も不明なまま、俺は先輩の支持に従い、床やテーブルを眺め続けていた。
その間、どうにか打開策を見付けんと、必死に頭を回していた。
「……待たせた。
我を見て
数分後。
了承を得たので、決意を新たに、俺は顔を上げる。
肝心の気持ちの準備を怠ってしまっていたのだ。
「し、失礼します……」
やや経ってから、俺は
「髪ぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃぃっ!?」
堪らず、奇声を発した。
開けた視界で待っていたのは、何と、この短時間で短髪となった先輩の姿だったのだ。
驚きの
そんな俺に対し、ショート・ヘアとなった先輩は、それまで俺に向けていた体を反転させ、
一体、
「隠してる……だけ?」
俺の至らぬ発言により失われたと思われた、先輩の
そのトリックは、
ただ服の内側に入れただけだったのである。
真実を目の当たりにし、安心と倦怠感に同時に包まれる。
そんな俺に、先輩は手を差し伸べてくれた。
「名付けて、
これなら先程までみたいに、
「いや、まぁ……確かにイメチェンは成功してますが……」
ていうか、
と思ったが、また拗れそうになっても困るので、口を噤んだ。
にしても、この姿の先輩の魅力たるや、凄まじいな。
ミスコンでのタキシードも中々の破壊力だったが。
まさか、髪型や口調を変えただけで、こうも軽々と凌駕するとは……。
「さて。
そろそろ、本題に入るとしよう」
言い
興奮、緊張を示す、呼吸音と吐息。
鼻孔を擽り脳を刺激する、芳醇な香り。
味覚以外の
これは……もしや、あれか?
個別ルートに入った感じか?
「アラタ……いや。
「……はい」
いや、これ、もう完全に入ったでしょ!?
間違い無く、告白パターンでしょ!?
それ以外、有り得ないでしょ、起こり得ないでしょ!?
「この数日間、挟んだ休憩の中、絶えず考えていた。
ともすれば
もし……もし、
そんな身勝手が、自由が、都合の
……どうか、お願いだ。
我の望みを、共に叶えて
「……お申し付けください。
もう俺、全っ然、受け入れるよ!
なるべく譲歩するよ!
俺、知ってる!
ラノベやノベゲーで見た!
この手のキャラって、あれでしょ!?
多分、「実は独占欲強かったー」とか、「性格最悪な面を隠してたー」とか、「正体はドMかドSだったー」とか、そういうパターンでしょ!?
もう全然、オッケー!
先輩、優しい所も少なからず
今更、どんな一面出されたって、引いたりはするかもだけど、物理的に距離取って離れたり、あまつさえ逃げ出したりなんて男らしくない
「
我の、同士となってくれ。
我と共に、はち切れそうなバスト、バーストを愛してくれ」
……。
…………。
……………………。
「ーーはい?」
思わぬ展開、要望により停止していた思考が戻った頃。
俺は、ともすれば馬鹿丸出しな素っ頓狂な声を上げる
先輩は、そんな俺を嫌悪する素振りなど
「アラタ。
我の、同士となってくれ。
今よりも、
「……」
やっべ、どうしよ。
どうやら、聞き間違いではなかったらしい。
「……すみません。
ちょっと、確認させて
「うむ」
「
ってのは、その……恋愛関係、とかではないと?」
「……ふむ」
俺の質問に対し、先輩は顔を横にスライドさせ、顎に手を置き、情報を整理、照合させる。
そして、
「……それは、あれか?
主《ぬし
》は我と、行く行くは契を交わす間柄になりたいと?」
「ですね」
「
今までの言動は、リップ・サービスではなかったと?」
「では、ないですね」
「
では
「よく
『お試しで付き合ってみたり、偽のカップルを演じてる内に、本気で好きになる』っての。
俺は現時点で先輩の
て
自信が
最後に、気持ちのままに力強く叫びアピールする。
先輩は少し困った
「我ながら、自分は一風、変わっていると自負していたが……。
「お褒めに預かり、光栄です」
執事っぽく胸の前に手を当て、
「それで、先輩。
答えは?」
「残念ながら、主の言う通り、恋愛関係とは異なっているな。
そもそも、考えて
先輩に従い、俺は想像した。
つまり、あれだ。
人目の無い場所(俺の自室など)でお宝本について
それは、その……
「……アラタ。
我は別に、同性を特別な意味で見ている
バーストという、太古の昔より現代に受け継がれて来た芸術、女体の神秘を愛で、追求し、恩恵に預かりたいだけだ。
きちんと異性に興味は
初恋も経験済みだしな。
主以外に」
「がっ!?」
サラッと止め級のダメージを
が、彼女の発言に一つの可能性を見出し、立ち上がる。
「異性に、初恋……?
て
「あ。ごめん。
それは、まだ無理。解釈違い。
そもそも、ここまでオープンにした上で付き合うとか、
それに、そういうのは、きちんと相思相愛になってからでないと。
少なくとも、リアルではね」
「ぐふぅっ!?」
「何より、今の
混ざりたい訳でも仲介役や緩衝材を担いたい
ましてやヒロインや主人公、恋する側でもされる側でもないのよね」
と思ったら、追撃を受け、今度は俯せとなった。
もうこれ、鬱伏せだわ。うん。
てーか、そこまでか……。
一瞬で正気に戻る
ところで今、
いや、クマド◯かよ。
「傷心中に悪いが、アラタ。
受け取り、行使してはくれまいか?」
「何ちゃっかり、自分だけ得しようとしてるんですか……」
「アラタくんは……こういうの、お嫌いかしら?」
「ぐぁぁぁぁぁわぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃっ!!」
チートじゃんかよっ!
麗人モードから、急に大和撫子モードに戻って、しおらしくなって、女の子座りをして恥ずかしがりながら視線を反らし胸に左手を当て、極めつけに西木野真姫◯ばりのイジリストになって、肩にかかった綺麗な黒髪をクルクルするとか!
男心を擽られて然るべき過ぎるだろっ!!
そりゃ、
「くっ……!」
いかん……この状態の先輩、ちょっと破壊力が高過ぎる。
このままでは屈服し、完落ち、陥落するのは時間の問題。
いつ理性が崩壊し、恋人としての自分、先輩を捨てるとも知れない。
この状態は……実に、思わしくない。
危険過ぎる。
背に腹は変えられん……!!
止むを得ん……!!
……格なる上はぁっ!!
「失礼しまぁぁぁぁぁっす!!
うぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉっ!!」
三十六計逃げるに如かず。
昔の人って、実に
と、やや変なテンションになりつつ、先輩にお辞儀した
そのまま、勢い良く飛び出した。
仕方ない。
こうでもしないと、きっと先輩は、俺を追いかけて来る。
そしたら、二重の意味でメンブレ中の俺は、
それは、是が非でも避けたい。
少なくとも、まだ今は。
ところで。
「無策だったぁぁぁぁぁ!!
うわぁぁぁぁぁ!!」
困惑していたとはいえ、
そんなご都合主義が、起こる
迫り来る地面との正面衝突、及びそれによる
だって俺、運動神経、良くないし。
文化部だし。
あれ?
詰んだ?
父さん。
母さん。
先輩。
すまない、
先立つ不幸を許してくれ。
などと心中で辞世の句を読み上げていると突如、一階……調理部の窓が開き。
そこからピンクの弾丸が飛び出して来て。
強く、優しく、暖かく、がっちりと、俺を抱き止めてくれた。
「
エイくん」
「あ、ああ……お陰様で、無傷だ。
世話をかけた、
恩に着る」
「
やんちゃなのは
私が
「いや、うん……それに関しては少々、腑に落ちないんだが……」
いや……それ以前に
まぁ……
恐らく、俺の叫びを聞き、駆け付けてくれたのだろう。
ただ、その……
「アラタくん!!
無事っ!?」
割とでも
不意に、上から
見上げれば、普段通りの先輩が窓から顔を出し、こちらを見ていた。
ヤバい!!
「
「よく分からないけど、了解。
逃げれば
お任せあれぇ」
「違ぁう!
降ろしてくれっ!」
「平気、平気ぃ。
こう見えて、日頃の家事で鍛えてるから。
それに、よく言うでしょ? 母は強しって。
このまま先輩を撒く為に、どこかに運んじゃうね。
エイくんは、そのまま
それが私に無断で、私より早く死のうとした報いです」
あ。
これ、マジギレ中だー。
何言っても
ですよねー。
「……はい」
「分かれば
取り敢えず、保健室かなぁ。
念の為、エイくんの体を隅々までチェックしないとだしぃ」
「……好きにしてください」
こうして俺は、
「アラタくん!!
返事をなさい!」
「無事でーす。
なので、失礼しまーす」
「分かったわ!
答えは明日、聞かせて
遅刻もサボりも厳禁よ!
それと、くれぐれも前向きに検討して
「理解力と適応力と
「ストフ◯?
まぁ、
事情聴取もしなきゃだし。
それ
「イエス、マム!!」
こんな調子で二人とやり取りした
俺は、 問答無用で
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