第15話 体育祭 本番


学園に着いた。何故かみんながそわそわしてる。みんなは緊張しているのかな?

「よっす、寛人。だらけすぎだろ。お前緊張しないのか?有名人も見に来るんだぞ!」

そう。彩芽達Aquaのメンバーが来ることが学園側にバレてしまった。だからAquaは来賓という形で来ることになったのだそうだ。

「そうだね、Aqua来るもんね」

「なんで知ってんの?お前」

「ん?みんな知ってるんじゃないの?」

え?もしかしてこれ僕やらかしちゃった?

「みんな!!今日の来賓Aquaらしいぞ!」

「「「えーーーー!!!!」」」

みんなは知らなかったんだ。まぁいいや。



◆◆



「これより、第28回体育祭を始める! まず初めに来賓の紹介です。本日の来賓にはAquaの方々に来て頂きました!」

Aquaとして呼ばれた3人は壇上に上がっていく。

「みなさーん!こんにちは!私たちはAquaです!皆さんを応援するので、頑張ってください!」

「「「「「「うおおおおおおー!!」」」」」」

なんだろう、この熱気は。こう見るとあの3人もちゃんとアイドルなんだなと思う。

「ありがとうございました!次は選手宣誓です」

こうして、体育祭は始まっていく。


◆◆



「第1種目は、100走です。選手のみなさんはスタート位置に着いてください」

100走が始まった。とても面倒くさい。周りのメンバーは全員比較的遅めだから手を抜いてもバレないのでは?と思ったけど、凌平に怒らせそうだからやめた。

「あいつ速くね?」

ふぅ、疲れた。

虎視眈々と終わらせていこう。



◆◆


第4種目の障害物競走が始まった。男女混合で、4人で行う。僕のメンバーは亜由美さんと岩井くんと春日部さんだ。みんな真剣に練習してたから僕も頑張っておこう。

「寛人くん、手を抜いてね」

「抜く余裕があるほど僕は凄くないよ」

「ふーん。今回は私の勝ちだね!」

「まだ分からないよ?」

そんなことを喋っていて、香織は行ってしまった。そして僕にもパスが来た。

「はい!荒木くん!」

春日部さんからパスを貰った。

少し前に1組である天童さんを見た。

ここで僕はあるものに気を取られた。

そう、胸だ。今僕達2組と1組がトップで走っている。

網の下をくぐっていると天童さんがいた。網で胸が締め付けられている。エロい。僕も追いついてくぐっていると、

「んぅ///////」

という声が聞こえた。むっちゃエロい。

僕は追いつき追い越し、1位となった。








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