第13話 お泊まり会
やばい!全然片付けてなかった!
今日は彩芽達が来る日なのに!
後、どれぐらいで来るのかな?
「彩芽〜。あとどれ位?」
「あと、15分ぐらいかな?もうちょっとだよ!」
「OK!じゃあまた後でね!」
「ひーくんなんか切るのはや・・・・・・ツーツー」
ふぅ。危なかった。こっちが焦ってる事がバレたら面倒になるからな。
急いで片付けなければ!
◆◆
ピーンポーン。
とうとう来てしまった。Aquaの人達が!
「・・・・・・はー・・・・・・い」
「ひーくん、鍵開けて!」
「ちょっと待ってね」
「はーやーく!」
やばい。緊張で手が震える。
「いらっしゃい〜」
ひぁ!本物だ・・・・・・
実物をまじかで見ると何を言えばいいのか分からなくなる。
「「こんにちは。お邪魔します。」」
「ひーくん、遅いよ!もっと早く歩いてよね!」
「えっと・・・・・・荷物は2階の部屋のどっかに置いといて下さい」
◆◆
荷物を置いて、リビングに来て貰ったはいいのだか・・・
なんか姫星さんの圧が・・・・・・・・・
「ちょっといい?」
「はい!なんでしょう!」
・・・・・・強すぎぃー!
「あなた、名前は?」
「荒木寛人です!」
「頭はいいのかしら?この前の全国模試の結果を持ってきなさい」
「了解です!」
何故だろうか?ともかくこの場から逃げ出したい!
「私はまだ疑っているのよ?あの人が賢いかどうか。彩芽は壊滅的なバカだから彩芽から見ての賢いは賢いか分からないのよね」
「ひーくんは賢いよ?比較にならないぐらい」
「どうなのかしら。私は真剣に勉強をしようと思っているけど、中途半端な人に教えて貰いたくないのよね」
「姫星ちゃん、荒木さんに教えてもらう立場だから圧をもうちょい抑えない?怖いよ」
「紫苑にはそう見えるだけよ」
なんかみんな思ったより怖くない?
一応、初対面だよね?
彩芽はニコニコして、キョロキョロしてるだけだし。
「えっと・・・どうぞ」
「失礼するわね・・・・・・・・・これは!?
虚言は良くないわよ?」
「いや証拠ありますよね?」
「何口答えしてるのかしら?許可した?」
「だから姫星ちゃん!泊めさせてもらうのに許可は無いでしょ!」
「だって仕方ないじゃない、イケメンって聞いてたのに陰キャなのだから。声は多少はマシなのだけれど」
「今それ関係ある?」
「関係あるわよ。陰キャはMって相場は決まっているの」
決めつけが酷すぎませんかね・・・・・・
証拠あるのに認めて貰えないって悲しすぎ・・・
「あ!忘れてた!ひーくん眼鏡取って!」
「嫌だ」
「そんな事言わずにさ!眼鏡とったらイケメンなんだから」
「眼鏡取ったらイケメン?それは気になるわね。許可するから眼鏡を取りなさい」
「荒木さんすいません。紫苑も気になります!」
「えーと・・・・・・気になって頂くのは結構なんですが、コンタクトないんですよね・・・・・・」
この嘘でなんとかなってくれ!彩芽がなんやかんや言ってるが、僕はイケメンじゃない。普通なんだから、この言い訳で通じてくれ!
「ひーくん、嘘は良くないよ?」
何故バレた!彩芽は騙せると思ったのに!
「はい・・・・・・5分待って下さい」
仕方ないか・・・・・・・・・
◆◆
「お待たせしました」
「入っていいわよ」
「だから!姫星ちゃん!」
「えっとぉ、失礼しまぁす」
怖い。怖い。そんなにじぃーと見ないで下さい!怖すぎて発狂しそう!!なんで僕は拷問みたいに見られなくちゃいけないんだ!
「「「わぁ・・・・・・・・・・・・・・・」」」
まだですか?拷問はもう終わりました?
「荒木くんいや、寛人。これからは私たちの前ではその姿でいるように」
ん?寛人?あの姫星さんが?
「寛人くん!イケメンじゃないですか!」
何を言っているんだ?ないない。
「いや、ないない」
声に出てしまった。まぁ煽ててるだけに決まってる。
「「・・・・・・は?」」
「ひーくん!なんでそんなに卑屈なの!」
「いや、僕がイケメンは無いでしょ」
「「「えーー・・・・・・」」」
そんなわけないじゃないか。イケメンは陽キャ。相場は決まってる。僕がイケメンだったらあんな事にはならない・・・・・・・・・。
思い出すのはよそう。
「寛人。これからはあなたに勉強を教わるわ。これは決定よ。喜びなさい」
「紫苑もこれからはお願いします!」
「あっ、はい」
こんなイベントが明日も続くのかな?
僕は気がしれないよ。
◆◆
意外とお泊まり会が長くなったので、2話にわけます!すいませんm(_ _)m
ハート等よろしくお願いします!
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