第8話 学園にて
2日ぶりの学校。
今日も凌平と亜由美が通学路でいちゃついている。
何回見ても目に毒だ。恥ずかしくないのかな?
「おはよう!寛人君!」
「おはよう、香織」
「またイチャイチャしてるね、あの2人。恥ずかしくないのかな」
「それ僕も思った。あの2人のメンタルは尊敬できるところだよね」
「そんなことより、寛人君メール送ったのに、なんで見てくれないの?」
「あれ?そうだったの?ごめんね、見てなかった。どうかしたの?」
「また今度、遊びに行かない?」
「いいよ。予定が合えばだけどね」
「それは当然だよ!私は何時でも行けるけど、寛人君今週の土曜日空いてる?」
「んーー、空いてるね。じゃあ土曜日いこっか。色々任せていい?僕そういうのわからないからね」
「分かったよ!じゃあまた土曜日ね!できれば眼鏡を取ってほしいな?」
「了解。じゃあまたね」
「うん!またね!」
周りから、いろんな声が聞こえたけど気にしないことにした。
◆◆
香織視点
やったー!寛人君との約束をとれた!楽しみだなー!
「香織、どうかした?」
「あ、小雪。また今度デートなんだ!」
「なるほど、そういうことだったのか」
「ん?どういうこと?」
「みんなが言ってたの、香織の雰囲気がおかしい。って」
「そうなの?まあ仕方ないでしょ、私の好きな・・・・・・・何でもない」
「え!香織好きな人できたの?!これはみんなに言わなければ!」
「ちょっと、やめてよ!」
「まあ、みんな気づいてると思うけどね、あ、冗談だよ?」
「冗談じゃなかったら怒ってたよ。もう知らない!」
「ごめんって、香織ー、ちなみに誰なの?同級生?上級生?下級生?男子?女子?」
「男子だよ!これくらいは言ってもいいかな・・・・同級生だよ」
「同級生ってことは、うちの学園?何組?」
「絶対教えない!何言うかわからないし」
「香織はあたしを信用してくれないの?あーあ、寛大なあたしも傷ついちゃったなー」
「わかったよ!誰にも言わないでね?」
「わかってるって」
「・・・・・寛人君だよ・・・・」
「寛人、って誰だっけ?」
「荒木君だよ」
「え!嘘!あの荒木!?あいつもすごいの落としたな・・・・まあ必然か」
「ん?どういうこと?」
「去年の二人三脚一緒だったんだよね」
「え!いいなー」
「まあそれで、あいつといろいろしゃべったわけ。アルバイト先とかね」
「ってことは、小雪も知ってたり?」
「まあね。あんなイケメンいるのかと思ってびっくりしたよね」
「そうだよねー。じゃあ私がマッ〇に行くとき一緒に行かなかったのは?」
「うん。荒木と面識があったからだね」
「じゃあ今も連絡を取ってるの?」
「いや?必要もないからね」
「ならよかった」
「まあ、あいつイケメンだもんね。危惧するのも仕方ないか」
「うん。小雪もかわいいからね」
「まあ、あわよくばって気持ちもあるけど、香織を相手にしたくないんでね」
「えへへ~~」
「がんばれ!香織!」
小雪からの応援ももらったし、頑張ろう!
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