第7話 気づいてしまった天童さん


えっ、なんで天童さんが?

「えっと・・・・・・何してるんですか?」

「君は・・・・・・荒木君だったかな?」

すごいな、よく覚えてくれてる。

「まだ、スタッフルームに・・・・・・イケメン/////さんいるかな?」

「イケメンさん?そんな人いたかな?」

本名だろうか?本名だとしたら、そんな人いただろうか?

「わかってると思うけど、本名じゃないよ?」

「・・・・・・・・・わかってましたよ?」

「( ̄・ω・ ̄)」

「なんか・・・・・・すいません・・・・・・」

「それで?いる?」

「いないと思いますよ?店長に聞いてみますか?」

「んーわかった!お願いします」

僕はスタッフルームにいる、店長に聞きに行った。

「店長ーー!!」

「どうかした?」

「イケメンさんいるって言っているんですが、そんな人いましたっけ?」

「あー私も行ってあげるよ」


◆◆


「こんにちは。それで、君の用件はイケメンだよね?」

「えっと、そうですね。今居てます?」

「目の前にいるよ?」

「え?」

「荒木くん眼鏡取ってあげて欲しいんだけどいいかな?」

なんで?という訳にもいかず、従うことにした。

「いいですよ」

僕は眼鏡を取った。息を飲む声が聞こえた。

「荒木くんだったんだ・・・・・・」

「えっと?」

ん?どういうこと?

「まだ分からないのかい?」

「分かりました。ありがとうございます、店長さん!」

「あのー僕は意味がわからないんですが?」

「イケメンさんは君だったんだね荒木君!」

「僕がイケメンって何を言ってるんですか?そんな事は無いと思いますよ?」

「え?店長さん、この子自覚ないんですか?」

自覚?僕は普通だという自覚はあるよ?特別何かができるわけでもないからね。人並みだよ。

「んー、そうみたいだね、どうしよっか?」

「まぁいいです、荒木くん今から暇だよね?一緒に駅までどう?」

「いいですけど」

「じゃあ行こっか!」

「これからどうなることやら•••••」

僕は天童さんと駅に向かうことになった。


◇◇


「ねぇ、荒木くん?」

「どうかしました?」

「敬語やめない?」

「え・・・・・・・?まぁ、いいけど」

「それでね、聞きたいことがあるんだけど、荒木くんだよね?この前の模試テストで学園一位だったの。」

「学園一かどうかは分からないけど、全国10位だった。この前まで一桁だったのになぁ」

「それ、本当?!また負けちゃった」

「天童さんはどうだった?」

「全国381位だったよ」

「天童さんって意外と賢いんだね」

「なにそれ?」

「ごめん、悪気はなかったんだ」

「べつに怒ってないよ?」

「いや怒ってるよね?」

「怒ってると思うんだったらなぐさめてみせてよ」

「えー・・・・何か欲しいものある?」

「んーとね、荒木君のアドレスちょーだい?後、これからは名前で呼んでね?」

「そんなことでいいの?香織。これが僕のアドレスだよ」

「寛人君、これからよろしくね!」

これから?

「えっと、よろしくね、香織」


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