第4話 学園内での噂 2



まじか、と言われても僕じゃないものは僕じゃない。

「そろそろチャイムが鳴るよ?席に戻ったら?」

「・・・・・わかったよ。また後で覚えとけよ!」

凌平は、ため息をつきながら席に戻った。

「本当に寛人じゃないわけ?」

「僕じゃないと思うよ?亜由美さん?」

「ふーん、まあどっちでもいいけど。」

凌平がまたくるかもしれないが、いまは考えるのをやめよう。

それよりもこれから始まるホームルームが大変だ。











ホームルームが始まった。また今度ある、体育祭の準備についてだろう。

僕は正直なんでもいいや。意見しても突っぱねられるだけだしね。

僕らのクラスの学級委員長の近藤さんが前に出た。旭川学園では、生徒がすべてを行う。だから、まとめる役も必要なのだ。

「これから、体育祭についての話し合いを行う。 まず、これに出たいという人はいるか。」

「俺と寛人がリレー出ることは確実か?委員長。」

俺が出る?そんなことはないだろう。凌平と同じぐらいだぞ?

「えーーーーなんであんな陰キャなのよ!!」 

おっしゃる通りです。僕ごときが走るべきではありません。

「お前ら知らないのか?あいつ、俺らバスケ部で一番足が速い凌平とタイムが僅差なんだぞ?まあ去年は二人三脚に出てたから知らないかもしれないが・・」

「え・・・・・嘘・・・・・・。冗談でしょ?凌平、あんなに速いのに。」

「ちょっと静かにしてくれないか。とりあえず、山本と、荒木がリレーに走るのは決定事項だ。他にも参加したいのがあれば言ってくれ。」

もう、決定事項なのか・・・・・?いやだーーーーーー!!僕に醜態を晒せっていうのか!とんだ外道じゃないか!

「すいません、委員長。僕に醜態は晒せません。僕なんかよりも他にベストな人材がいると思うんですが?」

「は・・・・・・・・・・・・・・・・?」

「えっと、何を言ってるんだ?お前以外にいないと思うんだが・・・・・?」

なんだ!委員長さえも僕に醜態を晒せというのか!あんまりだ・・・・・・

「まあ、荒木。リレーの参加は決定事項だ。他に参加したい競技があれば言ってくれ。」

僕は1ヶ月後に公開処刑か・・・・・・。1ヶ月後の自分にあとは託そう!

「・・・・・・・わかりました。」

クラス(そんなに嫌だったのか?あいつは・・・・・。あれだけ速いのに・・・・?

あ!!他の人にやらせて、公開処刑にして、嘲笑うつもりだったんだ、荒木は!あぶねえ・・・・被害者じゃなくてよかったぜ・・・・・。)

ひと悶着ありながら、ホームルームが終わった。


















そして昼休み。もう終わりそうなのに僕は、凌平に問い詰められていた。

「最近、天童さんがマク〇に来たりしていないのか?」

「あーーー僕が担当の時は一回来てたね。でも普通にマッ〇シェイクを頼んだだけだったよ?そんなことより、そろそろお昼ご飯食べてもいいかな?」

「学園1クールな美人を落としたんだぞ!!なんも思わないのか!!」

「だから僕じゃないってば!!」

「たく・・・・・お前がうらやましいぜ!」

「凌平?うらやましいってどういうこと?」

「亜由美!!ちがうんだ!これは言葉のあやなんだって!だから耳を引っ張らないでください!!え、、、、どこ行くの?・・・・・・ぎゃああああああああ!」

そんな断末魔が聞こえたが気にする必要はないだろう。

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