第3話 学園内での噂 1
今日で今週最後の学園だ。その日が休みだと少しやる気でるよね。
今僕は電車に揺られている。
ゆらゆらと 揺れる感覚 心地良き
とまぁ、こんなことを考えるくらい僕は気分がいい。2日前に幼馴染みが泊まりに行く、と連絡がくるという意味が分からないこともあったが、僕は思考を放棄した。
気分がいい理由は、単に給料を貰ったからだ。しかも、ボーナス付きで。とてもいいことだ。僕のおかげで景気が上がっているのだそう。そんなわけはないのにと思いながらありがたく受け取った。
これで、気になるあのSTORYS.のアルバムも買いに行ける!STORYS.は彩芽がいるグループ、Aquaのライバルだから、バレたら怒られちゃいそうだけどね。僕は、STORYS.の歌が好きなのだ!
まだ、ライブも行ったことないけど。ていうか、そこまでガチでもなくて曲が好きなだけなんだけど。多分。
とまぁそんな思考に良いふけっていると、学園の最寄り駅に着いた。
行き道で、凌平たちのバカップルを見つけたが無視することにした。
◆◆
2-2の教室の扉をくぐり席に着いた。本でも読むか。
最近僕の中ではまってるのが太宰治の【人間失格】である。
一人むなしく感慨にふけっていると、こんな話が聞こえた。
天童香織さんが最近乙女の顔?をしているのだそう。
ちょっと意味が分からないけど、そういうことらしい。
何故なのか、と聞いた女子生徒がいて、その人によると、
「マックに・・・・なんでもない」
マック?僕のことかな?・・・・・・ないない。
それはさすがに自意識過剰にも程がある。
どっかほかの場所にすごいイケメンがいたのだろうか?
もうそろそろ盗み聞きはやめよう。
バカップルが来た。行き道見たのに、来るの遅くないかな?
そう思ったけど、どうせ公衆の面前でイチャイチャしてたから遅れたに決まってる。
「おい!!寛人!!!行き道お前いただろ!声かけてくれてもよかったじゃねえか!!」
「えっと・・・・・君たちがイチャイチャしてたから近寄りたくなかったんだよ。ごめんね?」
「ウチたちイチャついてるように見えるんだってーーー凌平?」
亜由美さんが何故か嬉しがっているように見える。
Mかな?・・・・・・・
人の彼氏にいちゃもんをつけるのはやめよう。
「・・・・・・・そうだな。あ!!寛人聞いたぞ?」
「えっと、、、、何が?」
「お前のことが噂になってるじゃねえか」
「あ、ウチもそれ聞いた」
・・・・・・・・・僕が噂?なんの冗談だろうか。
「天童さんがマックでイケメンの店員を見たって言ってたよ?」
「・・・・・それは僕じゃないと思うよ?」
「おまえ・・・・まじか・・・・・・?」
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