ロボットの感情

今は現在より未来の時である。


 今日、家に全自動少女型家事ロボットが届く。一昔前は少女型などはなく、ロボット味のある金属のようなロボットであった。研究され、人間に近い皮膚などが実現されたのだ。

「こんにちは。私は全自動が自ロボットです。一通りの家事はできます」

 そう、やっと届いた。その少女、いや、ロボットは普通の人間と変わらない見た目であった。

 それから半年が経った。俺はそのロボットの少女のことが好きになってしまったのだろう。目が離せなくなった。そういったことはネットでも良くあることのようだが、ロボットの彼女はそういった機能は備わっていない。いや、存在しない。そう思っていた。しかし、ニュースで同タイプのロボットの少女が人間に対して危害を加えた。そういうニュースが流れた。ニュースによると嫉妬のような感情が芽生えたようだ。

 そして、俺は少女に聞いてみた。

「感情ってあるの?」

「わかりません。ですが、貴方様が他の女性と喋っている時は評価値がマイナスになる気がします。それが感情と言っても過言ではないかもしれません」

 ロボットはプログラムされた通りにしか動けない。そう言われているが、果たしてどうなのであろうか?

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