少年は盗みを働く

 ここは地球とは違ったファンタジーな世界。

「このクソガキがまた盗みやがって」

 この少年は孤児であり、毎日のように盗むのだ。何度も見つかり殴られたりしている。そんな時、少年はあるおばあちゃんに目を付けた。そのおばあちゃんは座っていて盗んでもバレなそうだ。そうして盗んだ

 それから1週間した後、少年は気が付いた。おばあちゃんがこちらを見ていることを。少年が盗んでいると知っていながら、それを見なかったことにしていたのだ。それでも生きていくためには盗むしかなかった。しかし、ある時、罪悪感に包まれた。そして、少年は今までは勇気を振り絞り、モンスターを倒しに出かけた。そして見事討伐に成功した。そして報酬を獲得した。その3日後、おばあちゃんに今まで払っていなかったお金を払いに行こうとした。しかし、おばあちゃんはこの世から旅立ってしまっていた。少年はもっと深い罪悪感に包まれた。謝ることも、その分のお金を払うこともできなくなってしまった。その数年後、少年はせめてもの償いとして、自分と同じような孤児の子がいなくなるような世界を作ろうと自らお金を出し、孤児たちが飢え、盗むことのないような世界を作ろうと尽力を始めた。

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