第2話「ムトとアイロ」
〈のんびり〉で働き始めてから、三か月が経った。
早朝から叩き起こされ、カナエとミルにこき使われる。昼にはアイロと狩りや、剣を用いた実践的な稽古。休む間もなく夕方から夜は、ひたすら雑用。
働き始めて一か月は文句ばかり垂れていた。二か月目には給料が安いだの、説教ばかりで嫌になるだのとぼやいていたが――
「ちぇっ、もう少しだと思ったんだけどな……」
あざのできた額にちょんちょんと触れ、その痛さに呻く。すると、薄い革袋に包まれた氷を放り投げられた。投げたのはアイロで、切り株の上に腰かけている。
「慢心は禁物と言ったはずだぞ、ムト。いいか、戦いというものは……」
「何が起こるかわからない。だから常に気を配れ、だろ。わかってるよ」
「それでいい」
次にアイロはムトの剣を見て眉をひそめ、「それにしてもだ」
「お前、いつまでその剣を使い続けるつもりなんだ?」
「だって、グルドのおやっさんがおれのこと認めてくれねぇんだし。せめてあんたに膝をつかせるぐらいじゃないとって言ってたし……」
アイロは深くため息をつき、「わかった」
「おやっさんには俺から話をしておく。あとで鍛冶屋に行ってこい」
「え? そ、それって、つまり?」
「本気で〈英雄〉を目指すのなら、武器の手入れは基本中の基本だろうが」
ムトはぱぁっと顔を輝かせ、「あんがと、アイロ!」
「違うだろう、ムト。こういう時は?」
「あ……あ、その、ありがと……」
「……まぁ、いい。それより、ミルから買い出しを言いつけられていたはずだが?」
「あ、そうだった。忘れるところだったよ。じゃあおれ、今から行くから!」
城下町目指して、まっしぐらに草原の上を駆け抜けていく。
「やれやれ」と言いながらも、アイロの口元は少しほころんでいた。
城下町は今日も活気づいている。往来を行き交う人々との間をすり抜けるようして駆け回るムトは、今ではすっかり馴染みの顔として認識されていた。
「おお、ムト。調子はどうだ!?」
「ばっちりさ!」
「ムト、カナエに伝えておくれよ! 今度の祭りの打ち合わせがしたいってさ!」
「わかった!」
「ムト、魚を買っていかないか? 今なら少しだけおまけしてやるぞ!」
「悪い、今日は買う予定ないんだ! でも、あんが……じゃなくて、ありがと!」
ひと通りの食材を買い揃えたムトは、その足で鍛冶屋へと赴いた。
「たのもーう!」
「おお、ムトか」
グルドはにんまりと笑みを浮かべ、「よっこらせ」と椅子から立ち上がる。
「アイロから話は聞いているぞ。どれ、お前の剣を見せてみろ」
言われた通りに鞘から剣を引き抜くと、一見して顔をしかめた。
「こりゃひでぇな。これだったら、新しいのを買う方が手っ取り早いぞ」
「でも、軽いから扱いやすいんだ。それに鎧とか盾とかにお金を使いたいし」
「わかった、わかったよ。アイロから前金もらっていることだしな……」
「前金?」
すると、グルドの後頭部に石ころほどの鉄塊が飛んできた。投げたのはグルドの妻で、グルドは恨めし気に睨んだが、何も言わぬその微笑みに言葉を呑み込んでしまう。
気を取り直したムトは改めて、「なぁ、前金ってどういうことだ?」
「いや、それはだな……」
「教えてくれるまでは帰らねぇぞ、おれ」
「……しょうがねぇな。わかったよ」
腕を組むムトを前に、困ったようにこめかみを掻く。
「アイロからお前の剣を直してくれって頼まれたんだ。ご丁寧に金まで用意してな」
「アイロが? なんで?」
「まぁ多分、お前さんを自分の弟に重ねてるんだろ。なんせ……」
どすっ、と妻からの肘打ちがグルドの脇腹に突き刺さった。ムトも怯むほどの威力で、脇を押さえて呻いている。
「い、いけねぇ。また、口が滑っ…ぐっ……」
「アイロに弟がいたのか? でもあいつ、そんなの一言も言ってなかったぞ」
グルドと妻は顔を見合わせ、「そうか……知らねぇのか」
「だったら、これ以上は俺の口からはとても言えねぇ。悪いがな」
「…………」
「まぁ、とりあえず剣を渡してくれ」
ムトは釈然としない顔つきで、鞘ごと剣を預けた。
「夕方までには仕上げてやる。夜になったら取りに来い。いいな?」
「……ああ、わかった」
ムトはひとまず向かいの民家に預けていた荷物を受け取り――それから〈のんびり〉へ戻ることにした。
赤い屋根が見えてきた辺りで、子供たちが興奮気味に通り過ぎていく。
「〈英雄〉が来ているんだって!」
「でも、〈英雄〉って誰さ?」
「ギム・グラム・ウィリアムだよ! 数々の魔獣を倒したんだぞ!」
ムトは胸を突かれたように、急ぎ足で子供たちの後を追いかけた。
〈のんびり〉の前には人だかりができている。すぐさま裏口から入って荷物を置き、ロビーに向かおうとして――「あんたもしつこいねぇ」とうんざり気味の声が聞こえてきた。
ロビーではカナエと、二人の男が向かい合っていた。背中に斧を背負った大男と、鎧を着込んだ銀髪の――柔和な微笑みを浮かべた――優男だ。
「あ、ムト……」
声をかけてきたのはミルだった。彼女にしては珍しく、落ち着かない様子である。
「どうしたんだよ?」
「見ての通りだよ。あの〈英雄〉さん、どうしても泊まりたいんだって。でも……」
「先着順、だからか」
「うん。それにあの人……なんだか怖い」
ミルの視線の先――ギムの後ろに立つ大男が、怒りをあらわにカナエに詰め寄った。
「おいおい、この方は〈英雄〉なんだぞ!? そこらの商人とは訳が違うんだ!」
「そんなの、どうだっていいね。決まりは決まりさ」
「なんだと、この女……!」
「待て」とギムが手を上げる。それだけで大男は口をつぐんでしまい、次にギムは優雅な仕草で「申し訳ない」と胸に手を当てた。
「先着順であることを知らなかった私が悪かっただけだ。……お騒がせしたね」
そう言って身を翻し、大男も不本意というようにギムの後に続く。
去り際――〈のんびり〉から立ち去ろうとしたところで、ギムとムトとの視線が一瞬だけ交錯した。が、ギムはさほど気にも留めた様子もなく、そのまま出ていってしまった。
ロビーに微妙な空気が漂い始めたところで、カナエが威勢よく手を叩く。
「皆、いつまで突っ立っているつもりだい! さぁ、行った行った!」
その声に突き動かされ、店内外の人々がめいめいに散っていった。
「まったく……」と腰に手を当てるカナエに、ムトとミルは慎重に近づく。
「おや、二人とも。そんな顔して、どうしたんだい?」
「なぁ、おかみさん。どうして泊めなかったんだ? あの人、〈英雄〉なんだろ?」
「……ムト、前にも言っただろう。ここに泊まったからって、誰もが〈英雄〉になれるわけじゃない。〈英雄〉だから泊めるとか、他のお客さんに失礼じゃないか。それに……」
「それに?」
「あの男はどうにも油断がならないのさ」
城下町の大通りから小路に入ったところに、小さな診療所がある。ムトはそこで薬の調合を教わっているのだが――今、薬草をすり潰している手は完全に止まっていた。
「何か、考え込んでいるね」
そう声をかけたのは、温和な風貌の医者であるヤシだった。
ムトはすぐ手を動かしたが、「いいよ、大丈夫」と言われ、ばつの悪い気持ちになる。
「悩み事かい?」と、ムトの隣に腰かける。
「いや、そういうわけじゃないんだけどさ……」
ムトの眼前――壁の上面には、いくつかの肖像画が並んでいる。その右端にはヤシの父親の絵があり、ヤシとは対照的に厳しそうな面立ちだった。
「……なぁ、ヤシさんの親父さんは〈英雄〉だったんだろ?」
「そうだね。画期的な薬を調合し、誰にも治せなかった病気を治してみせたんだ」
「誇らしかった?」
「医者としてはね。ただ、人の親としてどうだったかというと、正直疑問が残る」
ムトが首を傾げると、ヤシは苦笑した。
「父は多忙で、子供の頃は構ってもらえなかった。〈英雄〉になってからは連日、病人や怪我人が来てね。泊まり込むこともよくあって、一緒に食事をする時間もなかったよ」
「……寂しかったのか?」
「そうだね」
「そうか。その、なんか……ごめん」
「君が謝ることじゃないよ」と、ムトの背中を叩く。
「ムト、君は〈英雄〉になりたいんだろ? その気持ちは今でも変わらないかい?」
「ああ」
「だったらその気持ちを大切にすることだよ。忘れてしまったならまだいいが、一度失ったものはもう取り返しがつかないからね」
そう言って立ち上がりかけたヤシに、「なぁ」と呼びかける。
「ヤシさんは〈英雄〉にはなりたくないのか?」
「……そうだね。私は今のまま、町医者として皆に尽くせればそれでいいんだ」
父の肖像画をじっと見上げる。
「私は父も、自分のことも、今では誇りに思っている。私だけじゃない、皆もそうだ。誰もが、己に課せられた役割や仕事を果たそうとしている。その結果、〈英雄〉と呼ばれる人もいる。それだけの話じゃないかな?」
「…………」
「もちろん、君の夢を馬鹿にするつもりはない。ただ、理解しておいて欲しい。獣や竜を狩って倒すのが〈英雄〉の仕事なら、彼らの働きを支えるのが私たちの仕事なんだ」
「…………」
「おやおや。また手が止まっているぞ」と呆れつつも、ヤシは笑った。
辺りはすっかり暗くなっていた。
ムトの腰には新品同様の剣が差してあるが、彼の表情は少しも晴れやかではなかった。考え込みながら歩いているところで、ふと、酒場からギムたちが出てくるのを見た。
「兄貴ぃ、飲み過ぎですよ。人の目に触れたら……」
「うるさい!」
ギムの怒鳴り声に大男がすくみ、ムトは反射的に民家の陰に身を潜めた。
赤ら顔のギムは、「あの女……この俺を泊めないとは、どういう了見だ!」
「仕方ねぇですよ、こればっかりはどうにも……」
「だがな、俺は〈英雄〉なんだぞ! これが落ち着いていられると思っているのか!」
乱暴に石を蹴り飛ばし――その石が見えなくなったところで、ふと顔を上げる。
「そうだ、お前。あの宿屋に火を点けろ」
大男と、そしてムトがぎょっと目を見開く。
「あんな宿屋のひとつやふたつ、燃えてしまったところでどうということはない。だろ?」
外灯に照らされたギムの顔は、炎の中で笑う悪魔の如き形相だった。
大男は顔色を失い、「そ、それはさすがにまずいですよ……」
「お前が下手を打たなければ問題ないだろう? そもそも盗賊くずれのお前を拾ってやったのは誰だと思ってるんだ! いいから、さっさと行け!」
大男は何も言い返せず、とぼとぼとギムから離れた。その足先が〈のんびり〉に向けられたが――その道の途中に、ムトが立ちはだかっていた。
腰に差した剣の柄に手をかけ、大男の背後にいるギムを睨みつけている。
「〈のんびり〉に火を点けようだなんて、どういうつもりだ?」
「なんだ、お前。……ああ、あの宿屋にいたガキか」
ギムが舌打ちし、「面倒な奴に聞かれたな」
「どうします、兄貴?」と大男が、背中の斧に手を伸ばしかける。
「聞くまでもないだろうが。……いや、待て」
ギムは大男の脇を通り、鞘から剣を引き抜く。半身にして構えるその一連の動作は滑らかで、まるで無駄がない。
「ちょうどよかった。人一人でも斬らないと、気が済まないところだったんでな」
「お前……それでも〈英雄〉なのか?」
同じくムトも剣を抜く。
剣先を向けられても、ギムはせせら笑うだけだった。
「いいからさっさとかかってこいよ、ガキ。それとも怖いのか?」
「――馬鹿にするな!」
石畳を蹴り、剣を振りかぶる。しかし、ギムの服にかすめることさえ至らなかった。
すぐさま横なぎに一閃、ギムの手甲を鋭く叩く。彼はかわさず、あえて受け止めたのだった。そのことを証明するように、ギムは少しも動じていない。
「くそっ!」
「ガキにしてはなかなかの剣筋だ」
続けざまに斬りかかるが、全てさばかれる。あまつさえひょいと出したギムの足で姿勢を崩し、顔から地面に滑り込んでしまった。
痛みよりも、自分の剣技がまるで通用しないことが屈辱だった。
「まだやるか?」
「当たり前だ!」
なおも立ち上がるムトに、ギムは首を振った。
「まったく……諦めの悪い奴だ。お前みたいな馬鹿は始末が悪い。自分の力量もわきまえず、格上の相手に挑むんだからな。……そういや、マイロって奴もそうだったな」
「マイロ……?」
「なんだ、知らないのか? 自分の命と引き換えに竜を撃退した、愚か者さ。〈英雄〉の称号を与えられはしたが、俺に言わせれば、死んでしまったら意味がない」
生きていてこそ称号は輝くんだ、とギムは続ける。
「なんでも、兄を庇って死んだんだってよ。その兄も負傷して、戦士として生きる道を断たれた。両方とも馬鹿だ。生きていれば〈英雄〉として、恩賞と名声を得られたのに」
「…………」
「いや、あの兄弟だけじゃないな。あの宿屋の女も、そこに泊まる連中も、町の奴ら皆、どいつもこいつも馬鹿ばっかりだ。しょせん〈英雄〉の踏み台に過ぎないってのにな」
「……なんだと……」
「〈英雄〉ってのはな、一番誇り高い職業なんだ。その他の連中はどうでもいい。ましてや人を庇って死ぬような奴は愚か通り越して、もう救いようがない」
「……ふざけんな」
剣を握る手が震えている。腹の底で、激しい怒りが渦巻いている。腹部から頭部にかけて貫いたその熱量は、声となって迸った。
「ふざけんな、てめぇ!」
剣を振り、ムトが叫ぶ。
「皆を馬鹿にするな! 皆、頑張ってるんだ! 頑張って働いて、自分の役割を果たそうとしてるんだ! お前みたいな奴、誰が〈英雄〉として認めるもんか!」
「人を黙らせるだけの力がないなら、馬鹿にされてもしょうがないだろ?」
「力があるなら、馬鹿にしてもいいってのか!」
勢い任せに突っ込んで振った剣はしかし、まるで当たらない。かわされた直後にギムの柄が、ムトの頬をしたたかに打つ。
一度は膝をついたが――それでもなお、果敢に挑む。
鋭く突き出された剣先をさばききれず、ついに、ギムの頬に一筋の血が流れた。その直後に殴りつけられ、そのまま地面に転がされる。
ギムは頬に触れ、「この、ガキ……!」
怒りのままに剣を振り上げたギムを、大男が押し留めた。
「離せ! このガキぶっ殺してやる!」
「兄貴、それはマズい! 今の騒ぎで人が気づいちまった!」
「知るか、すぐに殺せばいいだけの話だ! いいからさっさと――」
ひゅん、と矢がギムの鼻先をかすめ、民家の壁に突き刺さった。
暗がりの路地からアイロが姿を現し――手には既に次の矢を携えている。
「て、てめぇ……!」
「兄貴、もう止めちまおう! これ以上ここにいたら!」
「わかってる!」と身を翻す。
「いいか、ガキ! この屈辱は必ず晴らす! 必ずな!」
そう言い捨て、大男と共にこの場から走り去る。
完全に姿を消したのを見計らってから、アイロはムトに近づいた。「大丈夫か」と手を差し伸べるが、ムトは面を上げようともしない。
「なんで、助けたんだよ……あんな奴ら、おれ一人で十分だった!」
「……そうか」
アイロは弓矢を地面に置き、ムトに背中を向けた。
「おい、おぶされ」
「あ……?」
「まずは手当てだ。いいから、さっさとおぶされ。弓矢はお前が持てよ」
ムトはためらいながらも、剣を鞘に戻し、アイロの弓矢を持った。慎重に彼の背にのしかかり、首に腕を回す。
「診療所に……いや、〈のんびり〉でも十分か。二人も心配しているだろうしな……」
ゆっくりと歩き出すアイロに、ムトは返事をしなかった。手は震えていて、その時はじめて、自分が泣いていることに気づいた。
「……悔しいのか、ムト」
「当たり前だろ」
「負けたのが、そんなに悔しいか」
「ああ。あんな奴に負けたことも、あんな奴が〈英雄〉だってことも。それよりもっと悔しいのは……皆を馬鹿にされたことだ」
「…………」
「皆、頑張ってる。〈英雄〉じゃなくても、一生懸命働いて、自分の役割を果たそうとしてる。皆がいなかったら、〈英雄〉なんて意味ないじゃないか」
次にアイロが口を開くまで、しばらく間があった。
「ムト。お前はまだ、〈英雄〉になりたいのか?」
「わかんねぇよ」
「そうか。……なれるよ、お前なら」
「え……?」
「ムト。お前はまだ若い。素質がある。今は無理でも、いつかきっと〈英雄〉になれる」
「…………」
「おい、ちゃんと掴まれ。ずり落ちてるぞ」
アイロの首にしっかりと腕を回し、「なぁ、アイロ」
「なんだ?」
「アイロの弟さ……マイロっていうのか?」
「……そうだ」
「〈英雄〉だったのか? 誇らしかったのか?」
「確かに、〈英雄〉と呼ばれた。だが俺にはどうでもよかった」
言い切るような、それでいて噛みしめるような口調だった。
「〈英雄〉の称号なんかいらなかった。そんなものより、弟の命を返して欲しかった。死と引き換えにもらった称号なんて、俺にはどうでもよかったんだ」
「…………」
それから二人は一言も話さなかった。
〈のんびり〉が見えてきたところで、「なぁ、アイロ」
「なんだ?」
「アイロのことさ……その、兄貴って……呼んでもいいか?」
不意に、アイロの足が止まり――それから、ふっと笑い声を漏らした。
「なんとでも、好きに呼べばいい」
「……わかった」
「それよりもムト、怪我が治ったらまた特訓するぞ」
「そんなの待てるかよ。明日からでも……」
「駄目だ、ここは俺の言うことを聞いておけ。わかったな?」
「……わかったよ、兄貴」
そうして二人はようやく、〈のんびり〉へ戻った。
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