第4話出家の準備

 うっうっ、煉〇さん……。いやー、無限〇車編何回見ても泣けるわー。コミックスの時点で泣けたんだから劇場版になればそりゃもう涙涙ですわー。

 おっと、いけない。ノーディアス実況の時間だ。意識を地球からメレアガンス・トーチに移してっと。

 はあい!読者の皆。メレアガンス・トーチ改めクリフォード・トーチになったニャルラトホテプでっす!今日はノーディアス教会に出家する準備までやっていきたいと思います!

 えー、ノーディアス教会はですね、このノーディアス世界の人口の半分が所属しているノーデンスを祀る一大宗教です。教義は光輝、清貧、相互互助の三本柱ですね。ノーデンスの加護を受けたり神託を受けた人間がわさわさ集まって信仰を広げました。

 人口のもう半分はいわゆる魔族で、こっちは魔王を中心に世界を乗っ取ることを企んでいます。それでも天地創造神話でノーデンスがノーディアスを造ったのは信じてる辺りが怖いですねー。影響力が凄まじいです。

 教会はノーディアスの勢力図にも大きく影響しているので要チェックですよここ。亜人含む人類は教会派で魔王のしもべである魔族と対立しています。魔王が復活したら勇者と戦って今後千年のノーデンスの加護を勝ち取るんだとかなんとか。

 メレアガンスもといクリフォードはこれから教会に入って聖騎士を目指していきます。聖騎士は聖女と同じくノーデンスの加護を貰っていて、年に一度ノーデンスの神殿に入ることができます。これはカメラ役を殺すための重要なスッテプです。

「俺、出家して聖騎士になりたいんだ!」

「クリフォード、よく言った」

「ええきっとあなたならなれるわクリフォード」

 クリフォードの両親はすっかり俺の言いなりだ。そもそもトーチ伯爵領で分家の男爵やるしかなかった家系である。不貞の子が出家するとなれば洗脳せずとも小躍りして送り出しただろう。

「ふうむ。そうなると十二歳までしっかりと勉強しなければならないな」

「そうね。いい家庭教師をつけましょう」

 ノーディアス教会に正式に出家出来るのは成人の十二歳を迎えてからだ。この世界の学問なんかたまにチート転生者が特定分野だけ一時的に伸ばしてまた元の水準に戻ることの繰り返しなので既に頭に入っているが、それはそうと泊付けは必要だ。

 必須科目は古代文字と古代文学、詩、神学、哲学、数学、天文学なのでやっぱり地球でいうと中世ヨーロッパ系の文化が基底になっている。これらについて良い教師を得られるかが出世の第一歩なのだ。

 王都から伝手で良い教師を紹介してもらえることになれば高名ななんたら先生直々に教授されたとかなんとか言えるし、教師同士のネットワークも案外侮れないものがあるのだ。

 洗脳したはいいが他の人間に怪しまれても困るし、それを発端に大事になった挙句ノーデンスに睨まれたら御破算である。

 めんどくさい授業やら成長過程は映画でも見ながらやりますかね。無限〇車編もう一度乗車しに行くか。

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