放課後

朋美「じゃあ春香、また明日。」


春香「うん、またね。」


私は保健室の扉の窓をそっと覗くと先生が居た。

そして先生は私に気づいてニコッと笑いながら扉を開けた。


佐々木先生「ん、どうした?」


春香「あっ、いいえ・・・。」


佐々木先生「ちょっといいか?」


春香「はい。」


佐々木先生「どうぞ。」


春香「ありがとうございます。」


佐々木先生「今日の体育、頑張っていたな、偉いぞ。」


春香「もしかして見てくれたんですか?」


佐々木先生「当たり前だ、俺は、生徒達の健康もチェックをしないといけないから。」


春香「(カッコいい・・・。)」


佐々木先生「ほら、何を考えているんだ。」


春香「あっ、いいえ、すみません、佐々木先生ってクールで素敵だなぁって思っていたんです。」


佐々木先生「じゃあ俺の正体を見せるから秘密にしろよ。」


春香「正体ですか?」


佐々木先生「あぁ、ちょっと待ってろ。」


そして佐々木先生はカーテンを閉め、鍵をかけて着替え始めた。


佐々木先生「お待たせ。」


春香「あっ、あなたは?」


王子「俺は夢の国からやってきた、プリンスだ。」


春香「ヤバい・・・。」


そして王子は私に近づくと私はこう言った。


春香「私、今あなたの隣に居る・・・、幸せ。」


そしてその時だった。


生徒「あれ、扉が閉まっている。」


王子「(小声で)春香、誰か来たから隠れてろ。」


春香「はい。」


そして王子から佐々木先生になった。


佐々木先生「どうぞ。」


生徒「あの、怪我をしたんですが・・・。」


佐々木先生「お前はすぐに怪我をするんだから、気をつけろよ。」


生徒「はい。」


佐々木先生「はい、どうぞ、気をつけて。」


生徒「ありがとうございます。」


そして生徒が帰るのを見て仕事に戻った。


佐々木先生「もう、出て来てもいいよ。」


春香「ありがとうございます。」


佐々木先生「敬語は良いから、バレないように帰ってね。」


春香「うん・・・。」


そして私は佐々木先生に手を振って下校をした。


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