第93話忍ぶ者 その1

 

今回下ネタ酷いです。

魔法少女システムの後半は、何話か挟んでからになります。




サイド:セラフィーナ



 最近、姫の帰りが遅い。

 私はリビングで深いため息をついた。

 森下大樹とチュッチュとか……あるいは、ぺったんこの無い乳を乳繰り合ってウフフとか……そういうことをしていないかと本当に心配になるのだ。


 森下大樹……あの男は間違いなくスケベだ。

 同じ変態だから奴のことは良く分かる。

 そうなのだ――

 

 ――確実に、あの男は姫のアナルに興味を持っている。


 姫はイボ痔だというのに……何という鬼畜なのだ。本当にありえない。

 断じてあり得ていいことではない。

 そう、私と同じ変態だから良く分かるのだ。何しろ、私も興味があるのだから。



 っていうか、私は姫が恋愛沙汰とか、ありえないと思っていた。

 そもそも、あの性格で恋愛とか無理だろうと思っていた。いや、たぶんそれは姫も自覚していたはずだ。

 何しろ、天使と見まがうほどの美しい容姿だ。

 当然、今まで姫に言い寄るイケメンもわんさかいた。が、姫は一切取り合わなかった。

 まあ、姫に一蹴されたイケメンは、その後、我々が粛清したのだが……。


 ――でも、今回のこれはマジだ。


 ここ9年、常に姫を凝視している私だから分かる。

 最近の姫の表情、アレは間違いなく――


 ――恋する乙女だ。


 くっそう……森下大樹め。

 姫のアナルを好き勝手できる権利を与えられるとは……何と……何とうらやましい奴なんだ。

 と、そこで私は鍋に火をかけながら天井を見上げる。


「しかし、みんなは元気にしているだろうか?」

 

 私以外の、残りの4人のガーディアンズはヴァチカンには行方不明という報告になっている。

 純粋に、もしも今後ヴァチカンと敵対することになった時、戦力として力不足で危険すぎるという姫の判断から一時的に外国に退避してしまってもらっている訳だが……。

 と、私は冷蔵庫を開いた。


「今日くらいは……飲んでもいいか」


 大ジョッキに氷を並々と入れる。

 次に、赤ワインを取り出して、大ジョッキに半分ほど注ぐ。


 

「良し、沸騰したな」


 そして、私は姫のパンティーを煮込み始めた。

 体育の授業後だったので、洗濯カゴに放り込まれた時点で……ムレムレだった一品だ。

 それを常温で3日という熟成期間を置いた……まさに逸品……否、絶品。

 そして煮込むこと5分が経過した。姫のエキス入りのお湯を投入する。


「よし、これで完成だ」


 そこで私は全裸になった。

 懐から、先刻……洗濯カゴから拝借してきた姫の脱ぎたてのパンティーを取り出した。

 脱ぎたてのパンティーを装着すると同時、私は赤ワインのカクテルを一気に煽る。

 経口摂取、そして……股の口からのエキスの接種。


「あ……あ……あァ……」


 姫の成分が私の体中を満たしていく。

 幸せと安らぎが、体中を駆け巡っていく。


「最高……最高だっ!」


 感無量となった私の瞳から涙が零れていく。


「姫……最高……レーラ……最高……ツンデレ……最高……いや……」


 そうして私は絶叫した。


「ツンデレーラ……最高っ!」


 私はたまらず、姫のパンティーを着用したまま自室に向かった。

 上半身裸で、下半身は姫の縞パンというあられもない恰好だが、今……家には誰もいない。

 誰にも遠慮する必要はない。


 ――そう、私は今この世の中で一番自由な存在なのだっ!


 自室に入室し、私はベッドの前で仁王立ちを極める。


 そうして、ベッドを踏み台昇降運動のように何度も何度も昇り降りをした。

 

「ツンデレーラ最高! ツンデレーラ最高! ツンデレーラ最高!」


 連呼しながら、私は白目を剥きながら何度も何度も叫ぶ。


「ツンデレーラ最高! ツンデレーラ最高! ツンデレーラ最高!」


 ベッドを昇るたびに高く高く右手を掲げ上げ、降りるたびに右手を勢い良く下げる。


「ツンデレーラ最高! ツンデレーラ最高! ツンデレーラ最高!」


 ベッドを昇る度に高揚感に満たされ、ベッドを降りる度に脱力感に襲われる。


「ツンデレーラ最高! ツンデレーラ最高! ツンデレーラ最高!」


 そうして、感極まった私はその場で絶叫……否、咆哮した。


「フォ……フォ……フォオオオオオオオっ!」






 サイド:森下大樹



 朝飯を食いながら、俺は対面で茶碗を持った、ムッチリボディの爆乳……白人の銀髪美人に問いかけた。


「妙にツヤツヤしてますねセラフィーナ先生」


「ああ、昨晩はハッスルしたからな」


「……ハッスル?」


「私のストレス解消だ。気にするな」


「ところで……何で先生は俺の家で普通に飯食ってんの?」


「きちんと森下母殿には代金を支払っている」


「代金?」

 

 ニコニコとしながら隣に座る母ちゃんが何度も頷いた。


「一食5000円の契約でお金もらうことになってますですよー」


「えっ!? 5000円?」


「ああ、森下母殿の料理が気に入ったからな。我々の給料は高い。そして、どこの高級ホテルの食事よりもこの家の飯は美味いからな。当然、その程度は払わなければならんだろう。価値あるものへの対価だからな」


「うふふーそんなこと言われると照れるですよー」


 と、そこで俺は気が付いた。


「母ちゃん? 今日のメニューはえらく気合入ってるな?」


「お金をもらってますからですねー。真理亜ちゃんに抜かれちゃってますから家計も大変なのですー」


「時に森下母殿? この麺は一体?」


「はいなのですー殺人やきそばなのですー! お金ももらってますですし、本気出しましたー!」


 セラフィーナ先生は大きく頷いた。


「殺人焼きそば……なるほど、死ぬほど美味いということだな」


「ああ、本当に美味いぜ!」

 

 俺も大きく頷き、セラフィーナ先生は満面の笑みを浮かべた。


「これは楽しみだ……」


 そして――。


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