第117話時点での解説⓶

〇設定等

マールの故郷はアシラロ帝国の辺境地セネガ

正確には帝国の北西、レグリアス地方中部ツール郡セネガ

日本に例えていうと、レグリアス地方中部県ツール市セネガ町 ぐらいの感覚

帝都はナンタン



〇貴族階級

公爵 地方(例。近畿地方等)12地域 12家

侯爵 県知事レベル 一地方に3~6県 60県 32家

伯爵 市長レベル 一県につき6~10市 240市 120家

子爵 町長レベル 一市につき6=10町 1920町 1400家ぐらい?

男爵(騎士) 村長レベル 一町につき10~20 28800


〇貴族の階級名称

当主 夫人 子女 その他親族

男爵 ロピア ロス ロル ロ

子爵 ラピラ  ラス ラル ラ

伯爵 レピラ レス レル レ

侯爵 ミーピラ ミース ミール

公爵 コーラス コース コール

皇帝 カイラス カーラル カウル


名前の呼び方は 名前・爵位・姓・領地 の順


ツール伯で例えると シンゲル・レピラ・アープ・ツール

で、なんでマール嬢は領地名言わないの?ってのは

町名程度名乗っても恥ずかしいし、名乗られても町名だと、どこそれ?ってなるから

マール嬢が他の貴族に腰が低いのもそれが理由。

日本で言えば町内会会長の娘が、総理大臣夫人と話するようなもの。それはビビる。


あと、階級名称については当主と嫁・子供以外は全て同じになる。それは目上の親族でも同じ。なぜかと言うと、爵位継承の問題。子供や妻は爵位を継承する可能性が高いが、その他は殆ど無いため。なので、相手が今後付き合うべき存在であるかどうかがすぐわかる。


〇貴族の矜持について

 この世界にもノブレス・オブ・リージュの『身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務がある』という概念はあるが、こちらの世界のものとは少し異なる。


 もっと経験則的、本質的に、『粋がっていると、妬まれて足を引っ張られるから、傲慢にならず、大人しくしろ』という意味合いがつよい。残念ながらこの世界でも、『恩をかけたけど困っている時に助けてくれる者は少なく、傲慢に生きると、いつでも足を引っ張る者は多い』という状況。


 で、トーカの結婚の時の貴族の矜持は別名『多数決の食い逃げ』と呼ばれる行為を回避するためのもの。多数決の多数派で、その利益を享受している時はいいが、自分が少数派になった時に、その不利益を嫌がって逃げ出すことを言う。これは貴族、一般人問わず嫌われる行為で、特にトーカの場合には、トーカの一族が原因なので、トーカが逃げ出しでもすれば、領地で暴動になって一族全員皆殺しにあうぐらいの事。だから、トーカは従うしかなかった。


〇貴族のその他


国の頂点は皇帝。大貴族の公爵は全て血縁関係

大貴族は基本県レベルの領地を持ち、配下の者に市レベルの領地を賜暇する。

基本公爵ー侯爵ー伯爵ー子爵ー男爵の系統(親会社ー子会社ー孫会社の関係のようなもの)

侯爵家には有力貴族の他、地方部族(別民族・別種族)などがつく


皇帝位は12公爵家の中から皇帝が次期皇帝を指名する。

各公爵家は次期皇帝候補と跡取りが必要。なので、あまり家督争いが起きない。

貴族は基本男系。嫁は3人が普通。しかし、普通は第一夫人は貴族

また、上気で記したノブレス・オブ・リージュや多数決の食い逃げなどがあるので、馬鹿な人間が当主になった場合には、同じ貴族と言う枠組みで見られることを恐れるので、他家が必死になって潰しにかかる。酷い場合には暗殺なんてありえるぐらい。


貴族は権力者ではなく、基本権威者。政務官。文官の指名や承認を行う。

又、宗教的指導者の役割をもつ

・領民の承認。記念式典の祭主。冠婚葬祭等

・領地経営は基本地主的な扱い。


〇経済について

貨幣

ビタ銭 10円?

銅貨 100円

大銅貨 1000円?

銀貨 20000円


物価については江戸時代のコメ相場等を基準に、鶏肉の相場は以下の通り

米一石(180ℓ、150kg) 1貫文(1000文)10kg=67文(2~5千円ぐらい?)

丸鶏 現在価格1.5~6k 中世2,5k マール地鶏 9000円(現在のブランド鶏と同じ)


鉄の価値

鉄:米の価格=1:3~80

建武元年(1334)の本史料では

米1石=鉄20両(750g)で200倍のレート

よって、鉄1kg=10~25万 この話では5k~50K/kg

鉄1日製造量200kg=100万~一千万ぐらいになる。もうけ過ぎ


炭酸飲料と小麦の値段

炭酸飲料1樽180ℓ=20万=1ℓ=2000円

小麦収穫量=1アール40kg=08~2万円(200円/kg~

人一人の食事0.6kg*365=220kg(5.5アール分)=4.4~11万(小麦だけで)

一般底辺農家の年収は40万程と言われていたので農家は20~50アールの土地があったはず

マールの家では20人程雇っているので平均年収100万×20で2000万

マール家400ヘクタール=40000アール=小麦1600000=3.2億円の収入

家の召使100万×20=2000万

農夫 40万×50人=2000万(バイトなので最低賃金)

種もみ代 =3200万(小麦は植え付け量の10倍ほどしかならない)

食費一人年間

小麦200kg肉55kg野菜110kg=200円・2500円・200円/kg=4万・14万・2.2万=20.2万

20万×20人=400万

税40%=12800万(国と街の公共費)

その他諸経費7000万

残 4600万

以上が大体、転生者達が来る前のマールさんちの家計簿。


 でも、実際は母親のエミリーさんが大盤振舞だったので、マール嬢の学費や結婚資金以外あまり残っていません。あと、農業での儲け少なすぎ問題…現在でも農家の跡取りいなくなるの分かるわ~


で、転生者が来てから

ちなみに転生者一人当たりのベッドなどの日用品等で50万*100人で5000万

森の木材で約2憶、猟友会の賠償で3千万ぐらいかかっています

合計約3億円の赤字ですね。そりゃマール嬢も自分の結婚資金を切り崩します。


 しかし、鉄、炭酸飲料、養鶏、建材などで計算してみたらかなりの収入になります。

ホント、チートですね。特に鉄の価格が物凄いので、物語では暴落という処理になりました。だって、普通の金額にすれば一日一千万稼げますからね。これは駄目です。

なので、現在、鶏肉と炭酸飲料で一日120万程稼いでいます。これでも月3600万

鶏肉以外は、殆ど人件費以外は掛かっていません。また、転移魔法陣があるので物流費も掛かりません。実際には帝都まで片道一週間の行程がかかるので、人数×15日(7日 + 7日 + 1日)×(宿賃+人件費)でかなり物流費が掛かります。護衛付きなら一回100万ぐらいなのそう。

なので、転移魔法陣事業は先を見据えての事業となります。おそらく1億ぐらいかけていると思う。それでも、転生者達を使ってやっているのでかなりお安くなっている。普通に作ったら10~50憶ぐらいだろうか?


この辺りは物語上で詳しく書くと、かなりガバくなるので控えました。



教会は宗教施設の意義だけでなく、基本教育施設(義務教育。読み書き算数、歴史、社会常識)4~9才を兼ねる。

中級教育は10~12才(日本における中学)市レベル

高等教育は13~15才(高校レベル)市レベル

最上級教育は16~19才(大学レベル)県レベル

教育は飛び級あり

馬車は時速12キロ 一日100キロ前後

ちなみに帝都までは700キロぐらい。東京ー広島ぐらいの距離です。

物語の中で出てきたガビアは片道50キロぐらいでしょうか。

ちなみに転生者は身体強化魔法を使えば、時速50~60キロで走れます。



以上が解説になります。

質問など御座いましたら、お気軽にご連絡ください。


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