第九節:超エリート大部隊と大結婚式の予定と魔法教室中期・後期

 各支部隊の中でギルディアス国外で、最も大きい支部隊はどこか?


 その答えはグランシスディア連邦共和国駐屯部隊、グランシスディア・ゼロ支部隊という答えになる日が来てしまったのである。



 発足当初は、最小の支部隊というかんむりを被せられていた部隊である。


 それが今や、超エリート軍に転換したのであった。


 この部隊の最初を知るものは今や、三人だけになったのである。



 私は感慨深かった、が感慨深いよりも前にやらなけれないけない書類作業が山と積んであり感慨に浸っている暇はなかったのである。



 それは私だけではなく、各大隊長も同じであった。

 だが魔法講座は外すわけにはいかないので、続行するように指令書で出したのであった。


 途中で終わっても、なんの役にも立たないからである。



 そして結婚式を三ヵ月前にしてこの忙しさであった。


 すでに予定は発表されている。


 ジューンブライドつまり結婚式の日取りと会場、予定など式の一週間前から入籍日等が決まっており、これはシティーを挙げての結婚式となり国賓も数多くが来賓する予定となっているのであった。


 主に国賓の移動は魔道転送による魔法移動が一番セキュリティーが高く安全であり、同時に送れる人数もかなりの人数になるためその方法になるのであった。


 そして結婚式の大規模バックアップは全てギルドが行い、場所の手配はシティー側が行うという調印が行われているのであった。


 そしてそれの調整には各パートナーが、あたっているのであった。


 おごそかに式が行われ、その後で披露宴の会場に瞬間で移送し祝杯が挙げられるのである。


 そういう行われ方になるのであり、セキュリティーは何とトリプルチェックではなく、セブンチェックにまで上昇しているのである。


 超レベルのセキュリティがかけられるのである。


 それができるのが、ギルディアスという国家でもあるのだ。


 二次会や三次会といったものは無く、しき披露宴ひろうえんだけといういさぎよさも見られてはいるところであるのだった。


 セキュリティーの兼ね合いでその様になるので在り、国賓や重要なお客を国まで送り届ける所までをギルドがかって出たのであった。



 つまりそれだけの自信があるとギルドはいったのである。


 式の話をしたがそれは、三か月後の話であって、今の話ではない。


 今は別の意味で忙しいのであった。


 部隊長の名前をすべて覚えるであるとか、小隊長クラスまで覚えなければいけないのである。


 すでに部隊が来た時に第二次と第三次の訓示はすでに行った後であり、そっちではなかった。



 中隊編成側の一番隊から六番隊と指令中隊から二人、七番隊から二人の人員に教える魔導教育が過渡期に来ているのであった。


 丁度中間期で一番教えるのが難しい時期でもあるのであった。


 これを過ぎてしまえばそこまで教えるの事態は難しくは無いのである。


 実力も皆付いて来ているのである。


 逆に精霊魔法側は、構文の可変系が難しくなる時期であり確かに過渡期といっても申し分なかったのである。


 精霊魔法の側でも、ここさえ覚えてしまえば自由に、なんでも対応させることができるようになるわけである。


 七番隊隊員以下二十番隊の隊員までは元々素が出来上がっている人材なので教える必要はなかったが。


 特別聴講生を募集したところ以外にも人が集まり、各講座とも満員になったのであった。


 総大将が教える授業というのと、そのお相手が教える授業というのに皆興味はあったようで速攻で枠が埋まったのであった。



 教室拡張工事も行ったが、ギリギリであった。


 そうして一月ひとつきが経った。


 魔法教室のほうはかなり上等で、賛辞をていしているのだった。

 つまり精霊魔法・魔導共に上位職からも受けが良かったのである。


 そしてさらに一月ぎ、上級に移行する段階になった。


 これでしばらくは難しいが過渡期ではなくなるのだ。


 精霊魔法も過渡期を終え、皆発音はかなりうまくなっていた、そういう私もかなり良くできており自画自賛と言われそうだが上位の精霊と会話ができるようにはなっていたのである。


 そしてまた一月が過ぎ、上級の試練が皆終わったのであった後は試験の日取りとなるのではある。


 双方の試験まで一週間ある旨を伝え「各自復習時には余念が無いようにしっかりと復習して置いてくれ」というにと留めたのであった。


 師匠のほうの回復も順調で、肩回りも大丈夫になったといっておいでだった。


 残りは強張こわばった体を治す状態にまで進んでおられた。


 エリー嬢の方はすでに回復しきっており、時事知識を詰めて覚えておられるようだった。


 それと黒騎士の修復に時間を喰われているようだった。


 黒騎士のほうはもうすでに内装パーツは仕上がっており内装装甲が取り付け終わった状態であった。今や技術准将まで階級のあがった、ノインが暇を見つけては取りかかっているようであり、後内外装の間にあるパーツ群やそれの調整などをするようだった。


 外装そのものは新規で仕上がったモノがあり、蒼穹の外装装甲と出所は同じだった。


 色は完全に漆黒ではなく若干メタリックが混じったような蒼穹と同様の手法で作られた黒銀色の装甲材であった。


そこに第十四代目の両翼の十字架のマークがしっかりと備え付けられており装甲と一体化してキラキラ輝いておりとても綺麗だった。


 盾も両腕に備え付けられるタイプのもので二刀流を主流とする十四代目黒騎士に合わせて作成された特殊な盾が両肩に被せ使うものと二種用意されており、肩のほうは前後の銀の特種マーキングを隠さない様にちゃんとすり合わせがしてあったのである。


 剣も魔導双剣で合わせられており、専用のものが用意されていたのである。


 あとは各種武装類も備わっており内装装甲と外装装甲の間の特種パーツ群だけとなっているのであった。


 それにはパイロットとパートナーが必須であり。


 それを待っているようであった。


 外装装甲はパーツ点数がそこそこ多いが蒼穹と同じ方式で作成されているため取り付けそのものは数時間あればできてしまうもののようだった。


 因みにアスカ嬢も技術中佐から技術大佐まで昇進しており、より大勢に声はかけられるようになっていたのである。



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