第八節:黒騎士バージョンアップと部隊増強-銘編

 現在修復中の黒騎士のパーツ入手や、新型を組み込める体制に、持って行っているというのが正しかった。



 古いパーツでは生かし切れていなかった分も、性能が上がることになり旧版との比較で百二十五パーセントは上昇するという仮測定結果になったからである。


 ノイン以下デザイナー集団の活躍もあり、入手できる新パーツをエリー嬢に確認を取ってもらい承認されるとすぐに発注し入手組み込みが行われていったのである。



 実質指揮中隊の機体について行くのは、旧型では難しく。


 新型に換装せざるを得なかったからだ、という話があるのであった。


 このため新型換装することにより試作パーツなども使えるようになったため元はS級ではあったがS+級かX級を狙える機体になったというのが、正しいのであった。




 そこに持ってきて、部隊増強計画である。一気に三部隊も、増やす計画なのである。


 デザイナー及びメカニック陣は多望を求めらえれ、多忙を極めたが、決して現状に満足せずに伸びようとする支部隊を支えていったので、彼らの技量も上がっていったのである。



 ギルドのほうでも人員をつのり拡張枠に対応するために、整備員やサポート人員のほうも含めて対応していったため先行で三部隊分のサポート人員が到着する運びになったりしたのであった。


 流石にハイブリッド・ナイツはというと中々そろわなかったが、各国支部の声掛け要請などもあって、ヒト種としてはヒト種族だけなどに統一は取れていないが、人材は集まっていったのである。


 それは一重ひとえにタランチュラに対抗しようとしている活気のある部隊に行きたいと言うものが少なからずナイツの中にも居たからであった。


 折角せっかく魔導剣士や魔導戦士、神官戦士になってもギルディアス国内では支部隊くらいしか行けず、それなら一番活気のある支部隊という意味で一番注目されていた支部隊に行くことを決めるハイブリッド・ナイツが多かったからとも言えた。


 それに元々ハイブリット・ナイツだったが、現在正騎士団や準騎士団に居て魔動機に乗ってる奴らが、ほぼ一斉に転属願を出した等の理由も大きく噛み。


 二十七人の枠は、速攻埋まってしまい。


 選抜にまで、発展したという。


 実に倍率は、三十倍の超人気部隊へと成長したのであった。


 それだけ魔導機自体に人気があった証拠でもあるが、それにあこがれられて世界的に目を見張る程の人気の部隊となったという背景も存在する。



 雑誌や新聞などに、大きく報じられて、各国に飛んだ情報なども、加えれば確かに多かったのかもしれない。


 魔導機だけの部隊がある。


 それは非常に特徴的でギルディアスとしてだけでなく、魔法騎士団等を持っている国から見ても全員分の機材は完全に揃えるのは難しいという世情もありその募集枠に皆が飛びついたのは分からなくもなかった。



 だから珍しくその枠を巡って、様々な憶測おくそくが飛びったりしたが、支部隊という位置の話とあまりにも遠くでその話を聞いた者の悲しみというのはすごかったらしい。


 しかも公表されているナイツ銘の中に第十四代目の黒騎士、青い閃光と白い閃光、の三名が含まれているという前代未聞ぜんだいみもんスペシャル部隊だったからでもある。



 その支部隊の隊長格が青い閃光で、その旗下の指揮中隊に白い閃光と第十四代目の黒騎士が従っているという構図は他国でも例を見ない超豪華部隊として認識されてしまったのである。



 銘というのはそれだけ噂だけでも飛び火するモノなのである。


 しかも装備MM全機が、魔導機で機動歩兵戦力や航空支援戦力や拠点防衛戦力や防空戦闘戦力までもが一体化されている部隊、などという混成軍は他の国家でもほとんど持ってないようなハイブリッド部隊であったのでより強調されたのであった。



 流石に三十倍などと聞いた、こちらも驚きをかくせなかったのである。よって、シティー側と交渉し更なる西ブロック二つ分を借り受ける契約を交わして、もう六部隊を生やす計算で五十四機分の赤箱レッドパーツを開発局に追加発注する前代未聞の騒ぎに発展したのではあるが、開発局側はそれを見越していたようでもう百二十機分の赤箱を送ってきたので有った。


 開発局側としては正騎士団にも、シルヴェントのような機体を増やしたかったらしく追加生産されていたのであった。


 なので個数があったのだった。


 五十四マイナス百二十で、六十六機分と余分が出た為もう七部隊分が編成できることになっていた。


 パーツ自体は三機分予備として扱うことになった。


 東側のブロックの隣の大型ブロックも、何故か空くことがシティー側の会議で賛成多数で可決され直ぐに引越しが行われて空になったところでギルド側と直に交渉しその大型ブロックを支部隊に引き渡すという計画書がギルド側から直にヨナ様の魔導印証付きで支部隊にやってきたのである。



 最終的には何がどうなったのかというと、二次選考と第三次選考をかけたのである。


 第二次選考は六部隊、五十四機分のパイロットとパートナーを選考した。


 さらに第三次選考で七部隊、六十三機分のパイロットとパートナーを精査選考したのであった。


 それでもあふれた者が、居ると言うから驚きではある。



 よってグランシスディア・ゼロ支部隊のMM総部隊数は中隊総数で二十一部隊、MM総機数百九十機と膨れ上がったのだった。


 因みにプラス一機は黒騎士である。


 二十一部隊は各四個中隊ずつに分けられ五個大隊(一大隊あたり四個中隊)と指令中隊(十機から成る)に分けられたのである。


 一番隊のダイヤ大佐と二番隊のジーン中佐はそのままだったが、三番隊のレオン少佐と四番隊のセイラン少佐と七番隊のコマチ少佐はそれぞれ中佐に昇進し各大隊を率いることとなったのである。


 なぜ七番隊なのかというと機種の問題であった七番隊は一番から三番隊と同じシュレイディアを使用しているからである。


 四番隊は一度凱旋して新聞に載ったという名目で中佐に上がったのである。


 それぞれのパートナーたちや隊員たちそのパートナーたちも一階級ずつ上がっていたのである。


 一番隊以外の大隊指揮部隊は、階級が揃ったということになるのである。


 そこに五番隊・六番隊・と八番隊から二十番隊までが同一階級で並び各大隊指揮部隊の直下に三部隊ずつ付くのであった。



 因みに振分は、まずは何と言っても指揮指令中隊がある。


 一番隊旗下に五番隊・六番隊・八番隊が付いた。


 二番隊旗下に九番隊・十番隊・十一番隊が付いた。


 三番隊旗下には十二番隊・十三番隊・十四番隊が付いた。


 四番隊旗下には十五番隊・十六番隊・十七番隊が付いた。


 七番隊旗下には十八番隊・十九番隊・二十番隊が付いた。


 この構成で指揮指令中隊十機が一つ、一大隊辺り四個中隊三十六機が五つが構成されるのである。



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