第六節:東洋風の銘とムラサメ大佐昇進
そしてノインにコールした、すると一コール目で出た「追加で何か、ありますか総長」といったので「四番艦が来てからになるがミヒャイルⅡの装甲をミヒャイルに渡して、その上から重装甲にしてもらえないか? ヒジリに渡す機体がミヒャイルⅡの名前になるからこっちの名前を変えんと混じるな、スミロクロスフレーム用に何かいい名は無いか? 今度は外観が鎧武者風に変更されるので東洋風の銘がいいんだが思いつかん」という。
「装甲の当てができたんですね! それは良いことです。それで名前ですか私も東洋風の名前は直ぐには思いつきませんね」と残念そうにいうノイン。
「東洋風といえば、アスカ技術中佐に聞いてみてはいかがでしょう?」とノインが続けた。
「分かった聞いて見るとしよう。済まないな組んでいる最中で忙しい時に」といって電話を一旦切ると。
「アスカ、何か鎧武者用の装甲になるスミロクロス用にネーミングを出せないか?」と私が聞いた、すると「私が考えてしまっていいのですか?」とアスカ嬢が逆に聞いた、「西洋名を出していただければ東洋風に変更することもできますが? 旗印に成りますので下手に決められないというのが本音なのですが?」とアスカ嬢が続けた。
「確かにそうだな、少し考えてみることにするか。いっそのこと、青い閃光とでもするか? どんな色の鎧なのかも想像できないしな? 本物が今週中には来るからそれを見てからにしてもいいな」と私が切り出した。
「そのほうがいいと思いますよ?」とアスカ嬢が答えた。
「その前に明日から六時間講義だが三時間三時間だと合計六時間になるが、大丈夫かアスカ? 四時間にして、二時間二時間に分けたほうが良くないか? 護衛の観点からいうと四時間+四時間+四時間で一中隊三十三日合計九十九日のほうが良さそうな気はするが。でも敵は待ってくれないだろうなー、四番艦が到着してからでは無く今週中にも来そうな雰囲気だしなあ。少し時間を開けながらしたほうが復習する時間が作れていいのかもしれんが」と私が押していう。
アスカ嬢もかなり考えてはいた様であるのだが「復習して居る内に受講内容忘れちゃいませんかね? なので即実行という感じのほうが宜しいかと、思ったのですが」といったのである。
「それはいいんだが、三時間に詰め込むと質問が飛んでくるのは十八×三の五十四人から十八×二+二十二の五十八人になるんだがそっちのほうは大丈夫か? 二時間なら多く質問が飛んで来てもさばき切れる十八+十八の三十六人から十八+二十二の四十人なんだが。俺はどちらでもいいんだが」といって見ることにした。
アスカ嬢の答えは「五十四人と五十八人ですかさばき切れないかも知れませんね。タイムスケジュールの変更を通達しましょう」といったのである。
「では変更する旨のメールを出すぞ。『明日は一番隊と二番隊と七番隊のみの受講、明後日は三番隊と四番隊の受講、明々後日は五番隊と六番隊の受講とそれを順繰りに繰り返していく、各位は次の受講までに二日あるので復習を欠かさないことと通達する。これはこちらの負担軽減と各位の負担軽減の問題により変更されたものである』っとこれで良し」と書きながらいった。
「特に問題はないと思うがこれで一括送信するぞ」と私がいってアスカ嬢が納得した様だったので一括送信した。
特にこれに対するメールでの返答は無かったので「皆納得して居るのではないかな?」と私がいうに留めた。
時間を見ると、既に十九時に成ろうという所であった。
「総長、色々と魔導印を押して了承してもらわないといけない書類が溜ってきています、ので一度見てもらえませんか? 一応経理は先に見て問題ないことを確認していますが。最終確認の総長印がまだです」とクララ嬢がいった。
「最近書類整理してなかったから私のところで止まって居る書類が多いのか。分かった見よう」と私がいって自席に着いた。
山には成ってはいないがそこそこの厚みがある様だった。
「えーっと、これは直ぐ対応してもらわないといけない奴だな、トレーニングルームを天井に創る件の奴か、でこの書簡は私宛では無いな、ムラサメ大佐の昇進届か、アスカ秘書官長ムラサメ大佐を呼び出してくれ」といって私は書類を一つ一つ確認しながら魔導印を押していく、かなりの量に上っていたことは確かである。
その間にアスカ嬢がムラサメ大佐を呼び出していた「ムラサメ大佐至急、総隊長室二階執務室へお越しください、時間は掛かりませんのでよろしくお願いします」といった。
「でこれが追加資材運搬指令書類か、三番艦で対応してもらうことに成りそうだな」といいながら魔導印を付いて行く。
“コンコン”とノック音がした。
「ムラサメ大佐です入ります」と声がした。
「どうぞ」と返信する。
「総長何か緊急ですか?」とムラサメ大佐がいった。
「階級が上がることになる、その書類だよ」といってムラサメ大佐に書簡を手渡す、少し重かった様で「何か違うものも入っていませんか?」というと。
私がそれに答えた「MMLLIだよ、少将進位おめでとう。今度から師団長で二個師団兼任だ東側の統制は任せた」というと、「分かりました精一杯やらせてもらいます」と敬礼しながら答えた。
「それと例の屋内運動場の件なのですが、書類は?」といわれたので「今しがたサインを出したところだ、も少ししたら承認が回ると思う。我ながら規格外のできだとは思うがね」といった、「ありがとうございます、これで雨季に入っても訓練に支障が出ることはありません」とムラサメ少将が答えた。
「一応資材のほうの運搬は三番艦が行うことに成る、後四番艦が着いたら教えてくれないか? 私用の荷物も入っているそうなんだ。FPTが一台と大きいけどな」といった。
「分かりました四番艦シュルカが到着したら『データパッド』にメールを送らせていただきます」とムラサメ少将がいった、続けて「魔法講座中の場合はクララ准将に引き取りをお願いしてもよろしいでしょうか」といったので「それで頼む」といっておいた。
「部隊全員が魔導か精霊魔法を扱えるようになる部隊というのは今までに聞いたことはありませんので、初の試みと思いますが戦力が増加するのは喜ばしいことです。近頃は幽霊の動きも活発化してきておりますので、外での訓練をなるべく控えて内周訓練で走り込みや行軍訓練に止めておりますのでなるべく早いトレーニングルームの完成を皆心待ちにしている次第です。どうかよろしくお願い致します」といって再敬礼をすると「では戻らせていただきます」といって笑顔で戻って行った。
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