第三二節:休暇の終わりに、と軍服

「もう少ししたら朝食だ後十五分くらいだろう」と私が時計を見ずにいったので。


 ヒジリが時計を見て確認した「バッチリだ」とヒジリがいった。


 インターホンが鳴る、「少し早いがまぁ良いだろう」といいながら。


 ドアを開けバトラーを迎え入れた「おはようございます、アスカ卿」、その返答に「ではよろしく頼む」と私がいった。



「朝食の時間には少し早うございますが準備がありますので早めに伺った次第でございます」とバトラーがいった。

“ジュージュー”と何かが焼ける音がする。


 香ばしく薫り高いレッドサーモンの焼ける匂いが漂って来た。


「まずこちらをどうぞ」とエプロンが渡されるそれを皆に配る私が居た。


「焼きたてですので、大変熱くなっております。火傷に注意して、お召し上がりください」とバトラーがいって、皆の前に配っていく。


「既に骨抜きは済んでおりますが。もし残っていましたら苦情にお上げください」というと石窯で焼いたとされるパンを一人一つづつ置いて行く。


 カトラリーも置かれている。


「準備万端だな」と私がいう。


「さぁ食べだそう」とはヒジリ。


 そして食べつくしたのが一〇:三〇程であった。


 バトラーがいった「この食後のコーヒーはサービスにございます」といって皆の前に置いて行く、「薫り高きコーヒーと名高いキャリルマウンテンでございます」と銘柄をいった。


 それを香りを楽しみ優雅に飲む味も中々だった、キリリと引き締まる。

「ありがとうバトラー」と私がいった。


「私目には勿体ないお言葉でございます」とバトラーが控えた。


 それをゆっくり飲み終わると一〇:四五になっていた、では「アスカ卿、良い日々をお過ごしくださいませ。これにて失礼いたします」といって一旦下がっていった。


「アスカ、そろそろ着替えよう」と私がいった。


「はい、アスカ様」とアスカ嬢が答えた。


 お互いに着替えるため部屋に入って行く。



 軽装を一旦脱ぎ、それを荷物にしまい。


 専用パッケージを開けた。


 完全な少将のセットが入っている。


 急いで着替えだした、全てセットされてはいるが。


 それなりにしなければならない為、装飾品の位置を調整する。


 MMLLIに向かって「突入してきても良いぞ」と小声で私がいった。


 少将のほうは付けるものが終わり、装備に入っていた。


 右に魔導光剣、左にショートソード、さらに太刀袋から太刀を取り出し太刀袋をしまう。


 そのほかの全装備も付け終わると、専用パッケージを折り畳み平らにし荷物の中に入れる、帽子も深く被った。


 ベッドの上から蒼のトランクケースを降ろした。


 アスカ嬢のほうでも同じように軽装を脱いで、それを荷物中に入れて。


 専用パッケージを取り出し。


 技術中佐のセットを確認後着替えだした。


 少将のものと違い、セットはされてはいるが数が多い為。


 調整に難があった。


 主に左肩にセットされるMLLIの本数が多いのが少し問題であった。


 がそこは慣れているためすぐ終わる、問題はその他の装備や小太刀を鞘袋から出して帯刀する、魔導光剣をセットしたり、軍用レイガンをセットしたり。


 そのほかの装備も全て着用し、通信機も確実にセットする。


 そしてパッケージを折り畳み荷物の中に入れ、終了である全てのものが入っているか周囲を確認する総隊長からいただいた群青のマネークレップを大事に胸ポケットに入れる。


「こちらアスカ技術中佐準備完了、サプライズ作戦を開始せよ」とアスカ嬢が支部隊通信に乗せた、キャップを髪に乗せ留める。


「こちら少将いつでも準備よし」これも支部隊通信であった。



第十二章 第一節へ

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