七章資料 MM、黒騎士、AF等

■Michel Ⅱ:ミヒャイルⅡ


 ミヒャイルを本格的に換装状態としエンジン回りどころかフレームからほとんど見直した状態の機体で元々あって残っているのは、外装装甲と内装装甲の一部だけだった。


 見直された多くは、新型フレームに合わせたテスト機材と魔導式高速振動刀運用用の機材とセンサー類にまで多岐に及んでおり、既に別物といって良くA-Class(A級)からX-Class(X級)までに上がっているといわれている。


 因みにマップテックも新型に代わっている。




■Arawashi Ⅲ:アラワシⅢ


 魔動機であったアラワシⅡを見直し魔導機へと換装魔改造した機体にした。


 これによりⅢへと進化しているが。


 問題が一つパートナー無しでは動かせないほど出力系が煩雑はんざつになったということとエンジン換装も行ってダブルマップテックとしたことから、かなり整備に手を喰うようになったということである。


 その代わりダブルマップテック(ツインエンジン)にしただけあり、出力の向上と強化はなされている。


 ワルキューレ嬢との相性も良く、かなりの高性能化を見ている、現状X-Class(X級)といってもいいくらいの仕上がりである。




■Black Knights:黒騎士


 ミハエル・Kケイ・カニンガム十四代目黒騎士が操る黒騎士である。


 今作では本来のマーキングが全て、黒で塗りつぶされ見えない状態となっており。


 そこに非常に違和感を覚えている。それはすでに黒騎士は、終わったというミハエル・K・カニンガム十四代目の意思の表れのようなモノであり。


 誰か後人に技を譲る、ということが出来なかった証でもあり黒騎士を自分の代で終わりにすると決め込んでいたらしかった。


 十四代目本来の黒騎士のマークは斜めにクロスした十字架二本が重なった形状をしており、色そのものは白銀で、両肩前後にも、本来は白銀の彫りものが入っている筈であった。


 今作ではそのどちらをも黒で墨吹きして、黒で塗りつぶしており。


 黒い傭兵と名前まで変更して、登録させていた為である。


 黒騎士と名乗らなかったことが、結局としてただの傭兵として戦ったということになり恩赦まで出たということになろう。


 この先彼が後人に技を譲るのかどうかという所は、本作品で語られるかどうかは分からないが。


 黒騎士そのものに固有の技は無い、が機体そのものは誰かに譲る可能性は無きにしもあらずである。


 本来のパートナーは居たが、そのパートナーを二十年前くらいの戦役で無くしておりそれ以降パートナーを取らずBC種で耐え忍んできたという経緯がある。


 黒騎士は孤高の騎士であり、白騎士団の様に集団にはなって居なかったため後人に技を譲ることが出来なかったのだろうと推測されている。


 因みに黒騎士はマジックマシン、魔導機に該当する。クラスはS級である。




■黒騎士殿は傭兵として参加しただけであること。


(The Black Knight only participated as a mercenary.)


 本来の目的には絡んでないことで要件そのものを確認するとともに、傭兵にはある程度恩赦が与えられるのである。


 こと有名な傭兵であればあるほど。



■一応黒騎士は都市病院のエグゼクティブフロア二〇二六号室に緊急入院の手配を取ってあるとのこと。


(For the time being, Black Knight has made arrangements for an emergency admission to room 2026 on the executive floor of the city hospital.)


 このことが打ち明けられたのはジークレフ侯爵と黒騎士の間に因縁が有ったという知らせを受けているからであるが、侯爵が見舞いに行くかどうかはこれから語られるであろう。




■Fortress:フォートレス(Aerial fortress:空中要塞のこと)


 ここでいうフォートレスとはAF(エアリアルフォートレス)の空中要塞のことで、硬い上に砲撃もでき拠点防衛まで出来る上にMMも数十機積むことのできる大型の(Base Defense Aerial Fortress)拠点防衛空中要塞のことである。


 残念ながら、次元斬に耐えるだけの装甲は持って無いが、機動兵器くらいならば余裕で追い返せるか、撃墜できるだけの能力を持っている。



■Armored floating power tank:AFPT(アーマードフローティングパワータンク)


 装甲浮遊動力戦車の略語である。


 因みに飛行制限は無く機動性は若干悪いがヘリコプターがこの世界に居ないのは主にコイツのせいといわれている。


 若しくはいても完全偵察専用とか救護用とかになってしまっている。




■Microchip:ミクロチップ


 ここでいうミクロチップとは超高性能集音機のことで、見つかりにくい上に分かりにくいこともあって、独房の中で何かを話したり暗号を送り合っている音を全て拾うことにしようという州知事独自の判断であった。


 仕掛けられたミクロチップは一独房に付き十個だったらしい。

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