第八章 新型機計画
第一節:ギルド評議会/随伴兵器群
……ギルドの評議会でも……
「今回の話は長くなるぞい……」とヨナ様は話し出した。
「M・Mに
「
「その戦闘に置いてM・Mしか持たなかった、支部隊はやむを得ず掃討戦作戦に転換することにしたそうじゃが、その際にも
「そのさい、その支部隊隊長が私宛に
「さらにはそれをまとめる、軍団長と集団戦闘に長けた者たちが必要になる、『この失敗を二度と繰り返してはならない』といってきておる。『掃討戦をするだけで情報を取る必要が無いでよくタランチュラの作戦の全容を知る必要が無いというならばこれらは不要ではあるが。全部殺してしまっては意味がなく、作戦の
「ギルドナイツの利権拡大に成らないのか」と傭兵ギルドの長。
「何をいうかこわっぱめ、お主の処に頼むだけで国が動かせるほどの金を要求する割に役に立たんどころか、裏切ったこともあるではないか……」ヨナ様がデスクを叩きながら憤慨した。
「そ、それは……」といって引っ込む傭兵ギルドの長。
「その武器や兵器類、道具類はこちらで腕に依りを尽くして創らして貰って良いんかのう」とは職工ギルドの長。
「重工業でも行けるのならばな、今回欲しいのは剣ではない」と机を叩きながらヨナ様が言われた。
「むしろ、科学技術担当」と続けて呼ぶ。
「おぬしらの出番じゃ、他国に負けること無く、他国と違う一線を画した量産可能な機動兵器群とM・Mに随伴できるだけの機動力を持った歩兵戦力、そして歩兵を搭載可能な機動兵装を創るのじゃ。空挺機動旅団ではないから、空を飛ばす必要は無いが、そ奴らを格納し飛行可能な領域にまで持っていける巡航戦艦くらいはいるぞ地上砲撃可能な奴じゃ!!」
「ヨナ様、相手は何なのです!!」と評議長。
「さっきの話を聞いて無かったのかこの大バカ者め、タランチュラ共じゃ、主に虹騎士団とその配下の傭兵戦闘車両や幽霊騎士団に対抗する武器や兵器も必要じゃ、当然魔法の道具も必要になろう」と言い切られた。
職工ギルドの長が復活した
「ただし、盗られてはいかんので全てにギルド認証サインが必要になるであろうがの。ブラックボックスでな」とおっしゃった。
「タランチュラ相手では仕方あるまい……」評議長も引き込んだ。
「そして早急にそれらをグランシスディア・ゼロに送り込むのじゃ、開発はデザイナーに任せい!!造るときは一緒になって作ればええんじゃ!」とさらにハッスルされた。
「警備ギルドです、我々のほうにもそれなりの装備をいただきたく。魔導警棒なるものを創っていただけませんか」と警備ギルド長。
「分かった、そちらのプランも同時に進行させてくれ」とヨナ様がいう。
「すでにグランシスディア・ゼロに駐屯するギルドの支部隊が虹騎士団の半数と交戦辛うじてこれを撃破したとさっきの報告じゃが、ただしその際に必要なものとして挙げたのが少数ならともかく、多数の捕虜が出た場合の処置の難しさをいうて来ておる虹騎士団はすでに増員されてしまった筈だしの……彼らの頑張りを無にしてはイカン」とぐつぐつ煮立って来ていた、いつ噴火が起こってもおかしくなさそうな雰囲気だった。
「再度いうが、捕縛船では装甲が薄すぎてエアリアルフォートレスに勝てんので呼ばなかったとも記されとるのじゃ。それではいかんのじゃ我々がタランチュラに屈しては、世界がタランチュラに屈することになってしまう」
すると科学技術担当が「一週間いえ半週間ほどいただければ、創り上げられる試作品は創れますのでご安心ください、流石にそれを揃えるまでは一ヵ月か二ヵ月掛かるものと存じますが、地上攻撃用で、尚且つエアリアルフォートレス戦にも耐え得る、超大型規格外FPTも今研究中のものがありますのでそれを軸にお創り致します」と言った。
「ギルディュースにも追加オプションを今まさに作っている最中でしたので。直ぐには御見せできませんが一週間ほど待っていただければ……」と科学技術担当がそういう話をした。
「この前の試作フレームも魔導剣も順調だとお聞きしております」と化学技術担当が続けていった。
「分かった、取り急ぎ作ってやれ、我々には時間が無いのじゃ」と言って幕を閉じた。
……
「ふぅ……オンライン会議は疲れていかんのう」と……寄る年波には勝てんが百歳を超えるまでは生き切ってやるぞいと心の中で叫ばれた。
そしてギルド専用のメールを作成し始めた。
グランシスディア・ゼロに駐屯展開する自軍に、アスカ・ジークレフ侯爵に向けた正式な書簡を書き始めたのであった……。
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