第三節:戦果報告、それから
「幸い、ギルドの部隊には、私より
「どーやったら、ここまで、傷だらけになるんですか?」とアスカ嬢が作業用ガイドで上って来たのであった。
「戦闘データ、取れてるか?」と私がクララに聞いた。
(これが取れているのと取れていないのでは戦った意味が大きく異なるのであった)
「シッカリと、
あとで、ブリーフィングルームに集合して今回の戦果報告をするか、ギルド支部通信に切り替え「各自、戦果をまとめ次第、『データパッド』を持ってブリーフィングルームへ集合、後学のために、デザイナーとメカニックも来ること」と私が付け加えた。
「という訳で、まとめ作業頼む、クララ」といった。
『データパッド』に
「この、紫色のが、強かったんですよねー、他の機のカメラアイ画像を見るとよく解ると思いますよ」とクララが
「ブリーフィングルームに、入るのは初めてですね」とアスカ嬢はそちらのほうに
「そー言えば、連れてきたことは無いな」と私が思ったことを口にする。
「次からはここが、会議の場所ですよ」とクララが説明したのである。
「好きなところに、座ってくれ特にどこに
3Dプロジェクターを、展開し、会議に
「全員が、座れるわけでは無いから、早いもの勝ちだ」と私が言うとクララがプロジェクターコンソール前に座り、
負けじと、アスカ嬢が、私の隣に座った。
あとは、皆がおもいおもいの席に、ついて行く。
私が、全員をカウントし終わると。
「クララ、始めてくれ」と
3Dプロジェクター上にミヒャイルと、敵の大将の紫色の映像が展開される。
それだけで、ブリーフィングルームの皆がどよめいた。
「あんな奴、いたのか?」という話声まで聞こえたが、特に気にせず起立し「今回、私と戦ったのが、コイツだ」といった。
「そのまま、再生してくれモーションデータのままでいい」と付け加える
「0.1秒を基準で頼む」と、付け加えた。さらに、どよめきが大きくなった。
当然高射砲を
どよめきが、
皆、画面に集中している様子だった。
そのまま背面飛行でアンカー代わりに、アイゼンを使用し背中をめり込ませながら
皆が、さらにどよめいた。
「『ソード・セイクリッド・スキル』ではないですか?」という質問も飛んできたので「そうだ」と答えておいたのである。
「時間にすると、二分半か、よくあんな化物と、一機打ちしてましたね」とデザイナーからも、質問が飛ぶ。
「私が最後の
「皆のも、見せてくれ」と、私が、今度はいう番だった。
……
「皆も、奮戦力投していたことが、分かった」と皆の
「
それくらいの、差があった「以上だが、何か質問は……」と、私が質問に答えられるように
そのかわり、ナイツ全員が起立し。
「さらなる、
「よし解散」といったが。
皆考えることは同じようで、その場で色々話し込んでいた。
デザイナーさんも、メカニックさんも巻き込んでである。
『データパッド』を開いて「ピザを注文するが欲しい者は
アスカ嬢もピースサインを出していた。
なので一人半分過程で、人数分。
五百ミリリットルのライトコークと、種類は問わないから、と言うことでラージサイズのピザを、デリバリーで数十枚一気に頼んだ。
当然、自分の分もである。
そしていつもどおり、マネークレップで景気よく払うのである。
数十枚いっぺんに頼まれたほうは、
持ってくるのも同時になので、十五人でやってきたのであった。
「時間通りに届くのには、流石だ」と、呟かざるを得なかったのである。
クララ嬢も上げていたことは確認しているので、当然クララにも持っていく。
好物の、マルゲリータを。
「アスカは何が好きなんだ?」と、私がいうと、カニカマの載ったモノを食べていた。
アスカ嬢は
そういいながら私も、餅が乗ったモノを食べていた。
それから少し時がたつとはいっても、アスカには剣の手ほどきとかはしていない。
自分で見て覚えるほうが、得意だそうで私の
剣線の鍛錬を、していると
(といっても公衆電話とかではない。小さいタイプだが、全世界共通で使えるものだ。大きさは、スティックサイズのチョコバーと、あまり変わらない)
「はい、ジークレフです」知らない番号だったのでつい
「元気はしておるかの? この前も
敬礼まではしなかったがそういう相手だったのである。
“ゴトッ! ゴロゴロ”
と重い音がして、剣のモデルが転がった。
「ヨナ様どうして、コイツの番号を……」と言葉を絞り出すので精一杯だった。
「知らずしてか? アスカ嬢は元気にしておるか?」とヨナ様がいう。
「代わりましょうか」と聞くと。
「よいよい、元気が一番じゃ。じゃが狙われたようだの」
「何か、ご存じなのですか」と聞くにとどめた。
「あの子の魔力は、狙われやすい、決して一人にはするでないぞ」
「分りました、私にもツレがいますので、ツレにも話しておきます」という。
「うむ」とヨナ様が電話の向こうで頷かれた感覚があった。
「発表儀礼でも、その機会があると?」と聞いてみる。
「かも知れん、ヤツラはどこにアミを張っているか分からんからの」という答えが得られた。
「分りました、キモに命じておきます」としっかりと答えた。
「電話はここまで、じゃ」そういって電話が切れた。
「誰から、だったんですか?」とアスカ
「ヨナ様だよ」と、隠さずに言うことにしたのであった。
「ほへー」とよく解らない、彼女の返答である。
偶にあったので、気にしなかった。
あの戦闘のあと、各機が修理に入っている横で、さらに追加装備を発注するアスカ嬢の鬼気迫る姿があった。
皆、アスカ嬢の姿に
というものも居れば、用心には用心をと言うことだろうと考えた者も居たようであった。
二つ問題があった、組付け作業の難易度が上がったこと。
それに加え実際の操縦難度が、格段に上がってしまいパートナーがいなければ動かせない。
ところまで上がって行ってしまった、ことは問題ではあった。
第三章 第四節へ
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