第五節:魔改造と噂
「フレーム入れ替えでもして、B級軽装機に本格的にランクアップでも、しましょうかね。隊長の隣に、並び立つのが魔業機では、隊の本質を、見てもらえないでしょうし」とアスカ嬢がいう。
確かにそうかもしれないと思ったが、
「あてはあるのかい、無ければ
伯父はM・Mデザイナーでもあるのだ、まだ名前は売れてはいないが。
「なければ、
「材料さえ、あれば
“ぽん”
と手を打って、「改良しましょう」とにこやかに、笑みを浮かべた。
「フレームは、すでに七十パーセントが、あるのです追加改良して、軽装機に改良します」と『データパッド』を開いた。
そして、「コレとコレとコレとコレを追加っと……」
デザイナーとはそういう一面があるのだ、と伯父にいわれていたからでもある。
「発注は、しましたから、三日後に来るのを、引き受けるだけですね、先払いですし」とアスカ嬢がいった。
「そういえばここの飛行種大型亜竜『レードラン』はどちらから来るんですか?」とアスカ嬢が聞く。
「ジオ湖だよ」と答えた。
(ジオ湖は、ここからかなり離れてはいるが、かなり大型の湖で淡水湖である、一応危険地帯に、指定されているのではあるが)
「生体が、完全に把握されていないので、生物学者注目の的なんだが……被害は食い止めないとな」
「とそれだけ、やってりゃあ良かったんだが、ここから南西のカイラズ国に、悪い動きがあってね。まだ、支部隊が動けるような、情報ではないんだが」と私が口を
「何か、
「
「
「虹と、幽霊ですか、うわぁ……手に負えないじゃないですか」とアスカ嬢がいった。
今は「正騎士団同士での、鉱脈の奪い合いだ。本来はギルド管理下の危険地帯の
「ここの支部隊にできることを、するしかないというのが実情さ」と答え。
「さらに、グランシスディアの正騎士団が、四百機程が国境の街に、二部隊ばかりいるっていう、噂もあるくらいだ。国同士のぶつかり合いには基本的に手を出さないのがギルドの決まりことだ。(例外的に、種族会議での決定により、決まったことであれば、戦争に介入することもある)でも、虹と、幽霊に、八百機では、勝てるかどうか怪しいもんだけどね」と私は言った。
虹はともかく幽霊相手に、八百機かと思っていたのである。
虹とは
タランチュラが、動く際には、必ず
中の上といった強さといわれている虹騎士団と、上の中といわれてる幽霊騎士団ではある。
数や武装が
「ですよねー、まぁ我々は我々でできることに注力しましょう」と『データパッド』を開いて書類をリードし始めた。
といっても降り積もった書簡やファンレターやらを片付け始めるのが、先である。
こちらも、今日は、その作業だけで、終わりそうだった……。
第二章 第六節へ
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