設定3 グランシスディア世界のギルドとMM

 ギルドの支部は、各国のシティーに大概存在する。


 職能集団としての、ギルドとしての意味合いが強い。


 そのため、各国への影響力が非常に大きい。


 ギルドは、グランシスディア世界ではギルディアスという国家でもある。


 超大国と、名をせており、ギルド支部のあるシティーにはほぼ必ず、ギルドの支部隊を駐屯させている。



 但し、規模の大小はある。



 またMM支部隊が、各支部のあるシティーに存在する。


 このため、MMの総合機数も非常に多いのが特徴である。


 シティーにMM支部隊を置く理由は、周囲に危険な大型のモンスターが多い場合それらからギルド支部ひいてはそのシティーを守るためにMM支部隊が駐屯している。



 ギルディアスは、各国に正式に依頼された危険直轄地、とギルド自身が指定した危険地帯を管理・監視する、主権を持った国なのだ。


 国と国の境目にある、危険領域をリアルタイム監視する国としても有名である。



 MMとは、マジックマシン又はマジック・モーティブと呼ばれる。


 冠がMMであるため、愛称としてエムエムと呼ばれていたりする。


 頭頂高二十メートル標準の、究極戦闘魔導式機械兵器である。


 形状は騎士型が一番多く、次いで鎧武者型、軍事型等と、多岐にわたるバリエーションが魅力の究極の戦闘機械である。


 軍用機であり、軍や騎士団によって運用されるが、個人保有機がまったく無いわけではない。


 究極の戦闘方法とは、ズバリMM同士による白兵戦が主体となる。


 超光速とも、呼ばれるスピードでの激しい斬り合いや、技の応酬によるものである。


 クラスの、上下ではなく、主に腕の有無により優劣が決まったりする。


 そこが、魅力的であるといえる。



 細かい説明は、文末に集約するとして専用機や特化機が無い訳では無いが少数派である。


 基本射撃武器群・グレネード類・白兵武器・予備武器等を一機に集約した造りである。


 それを駆って、パートナーと共に乗り自身が動きをパートナーが制御を司ることによる分散制御で成り立っている。


 このため、パートナーとの、阿吽の呼吸が必要不可欠となる。


 パートナとの連携を、抜きにしては始まらない。


 このパートナーというのは我々ナイツから創られし者といわれているが少々違う。


 我々の能力を逆転させて作られた者と、呼ばれるがもともと新人類として生まれて来た交配種をそのように弄ったものである。


 我々は、その戦闘速度を超光速にまで高めており、運動性能に重きを置いているが、パートナーはその逆となっている。


 処理能力と操作能力を超光速化して、我々の速度に対応させているのである。


 このため、動体速度や反応速度はほぼ同じである。


(パートナーの詳細な説明は設定3文末の原種NRで説明する)


 MMのコクピットは一般的には直列型タンデム配置はいちが多いものの、並列へいれつ配置や分離式ぶんりしきも、ある程度ていどは存在する。



[文末資料]-----------------------------


■Magic Machine=MM:マジック・マシン(Magic Motive:魔動機)


 究極の戦闘方法である超光速物理白兵戦にたどり着いた戦闘機械である。

 

 一重にマジック・マシンと言っても、魔法機・魔導機・魔動機・魔業機の四種があり其々に用途が異なる。


 魔動機のみマジック・モーティブと呼ばれるが、頭文字はMMであり皆から愛称を込めて『エムエム』と呼ばれる。


 一般的に使われる戦闘用MMとは魔動機のことであり、全MMの五十パーセントを占める。


 一般人から見るMMとは作業用の魔業機のことであり、全MMの三十パーセントに当たる。


 魔導機は全MMのわずか十五パーセント未満を占めるが、とても強く魔法を運用できる。


 主に、魔剣士御用達の機材である。


 このため目にすることは少ないが、その形状やエンジン音・駆動音・風切り音等からは魔動機と区別がつかない。


 魔法機は全MMの五パーセント以下ともいわれる、滅多に目にすることのできない希少機である。


 主に魔法運用し主たる搭乗員はメイジである。



 戦闘用MMの、主たる寸法は、頭長高二十メートルで±二メートル前後が基調だ。


 一般的なMMとは、魔動機と魔導機のことである。


 ナイツ専用の、チューンナップが施されているモノでもある。


 さらには、各個人用のチューンナップが施されたりする。


 それが普通で、一つとして同じ仕様のものは無いと言われる。


 軍隊や国家騎士団などでは、外観統一を図っているものもある。


 例え元が共通規格でも、チューンナップ次第で変わる。



 下のクラスが上の級勝つのにはテクニックが要求され、勝てないと言うのは迷信でパイロットたちの巧拙こうせつが主に反映される。


 ただ一つの項目、馬力には反映されないため級が一つ違うだけで一兆馬力は違うため勝つのにかなりのテクニックを要求される。


 物事には、例外というMMも存在する。


 X級以上の機体は、別格の性能が秘められていることが多い。


 Xの上はY、Yの上はZ、Zの上はSM(又は神機 Sacred Machine)SMの上は━と呼ばれ不明といわれている。


 逆に下位はどうなのかというと、


 X>S+>S>A+>A>B+>B>C+>C>D>E>F>Gという区分けになっている。


 X~E級までは、主でありF級・G級とかいうモノは見たことが無い人が多い。


 馬力については設定7:文末最終項に記載する。



■魔業機は、一般作業で使われる。


 小型(頭長高十五メートル±一メートルサイズ)の超軽装機の事で、ノーマルでも乗れるため比較的よく見かけることができる。


 主業務を、戦闘にしないため様々な形状のモノが見られる。



■魔導機、魔動機、魔法機、魔業機、四種の大きな違い


 大きく異なるのは、魔法を撃って威力が減衰するかしないかの違いである。


 魔導機と魔法機には、魔法の減衰は存在しない。


 元々、魔法の運用が前提だからである。


 これに対し、魔動機は威力が四分の一程度まで減衰する。


 魔業機に、いたっては最初から使えない。


 設計当時から魔導で動くが、魔法の使用を前提に作成されてないためだ。



 魔動機は、利点も確保している、魔法を考慮しない=生産コストと生産期間が落とせるのである。


 生産性で見ると、一目瞭然である。


 魔動機>魔業機>魔導機>魔法機の順に数が減っていく。


 魔法機は、数が少なく貴重品であるが、強いメイジが搭乗した場合は、手が付けられないほど強い。


 魔動機は、生産性とのコストの低さのおかげでMMの中で地位を確保している。


 魔導機は、魔剣士ご用達の機体になっている。


 魔業機の欠点は、魔導が全く使えないが、コストがそれをカバーしてあり余る。


 魔動機は生産コストが低い反面、魔法に対しての親和性が少ない。


 魔導系以外の特殊戦闘技能との相性は悪くない。


 この性質上、戦士や傭兵でもMM操縦技術を持っていれば、搭乗できる。


 強いか? というと微妙である。


 強い奴は、魔動機乗りの内十パーセントもいればいいほうといわれている。


 結局何が違うのか、魔法が真面まともに使えるかどうかである。



■Floating Power Trolley=FPT:フローティングパワートロリー(MMを運ぶ専用輸送機)

 MM(エムエム)を運搬するために使われる代表的なもので時速二百キロから三百キロメートルくらいが平均時速の輸送機械である。

 MMや武器装備などを満載し、五年もの期間旅を続けられるだけの食料を積めて移動できるナイツやメイジとしては必須の乗り物である。(これを持たず放浪するナイツやメイジもいるので、必ずしも必要かと問われると騎士や魔導士として仕事をするのには必須だと答えるしかない)


■Floating Power Trailer=FPt:フローティングパワートレーラー(MMや物資を運ぶ浮遊型輸送車両)

 MMや物資を運ぶことをメインとするFPTに比べると中型から小型に該当する輸送車両である。

 MMを運搬する場合、汎用級の【標準型】機から小型機を経て魔業機くらいまでしか積めない。

 重量級の【重装型】機を積載するには改造が必要だといわれる、【標準型】機を積むのにも背のメインカバーをオープンにさせないと載せられないものだといわれている。


■Power Trailer=Pt:パワートレーラー(MMや物資を運ぶ接地型輸送車両)

 積載容量は上記のFPtよりも少し多い程度で、物資を二百五十トンまで積載することが出来るものが標準型のPtだといわれている。



姫君の影武者、設定資料集へはこちらから

https://kakuyomu.jp/works/16816700425930285626/episodes/16816927859596887604

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