扉を開けた先には家族がいる

夢咲トモ

扉を開けた先には家族がいる

私の名前は中岡 波。授業中お腹が痛くなったの。趣味でカクヨムにて小説配信してるんだけど、この前フォロワーの人がクラスメイトだって知ったの!凄いでしょ?いやいや凄くないよ!え?どっち?どっちでも…。先生の話が面白いの!今は縄跳びなんだけど、ご飯だったの!すごい!交差飛びは痛いけどあや飛びはもっと痛い!えっ?なんでしょうか。縛るのは良くないってwww。あ、私トイレ行きたかったんだわ。

①手を90度に曲げて、拳を上に向けて前後にフリフリ!

②かかとをおしりに当てるイメージで高く上げながら走る!

③首をちょっとだけ左右に揺らす!

④高音で「ふわぁお」と奇声をあげる!

⑤そしたらトイレに入って用を足すだけ!

わかった?それじゃあ行こう!

「いたいっ!」

なになになになに。N〇Kが勧誘に来たって?

そりゃ大変だ大変だ。とりあえず鼻くそでも投げつけてあげて。やい。今何文字目かわかる?

うーん、最後まで小説書きたかったなー。

小説読みたかったなー。欲望が溢れて止まらない。

みんなに教えたいことも多かった。でも時間が無いの。

どうせなら友達との思い出も日記に記したかった。

最後に教えられるのはこれが最後。

終わりはいきなり来るもの。

経験から言わせてもらうけど、私の両親と祖父母と兄と妹は突然天国に行った。

私が習い事に行ってる間に。すっごく悲しかった。

でも、そこで私は知ったの。終わりは突然来るんだって。

隣人が本当に優しい人で、私を養子として引き取ってくれた。

でも、私にとっては家族とは到底思えなかった。

そりゃあ悲しいもん。その出来事あたりから私は徐々におかしくなった。なんでだろうね。教えて?お母さん。教えて?お父さん。教えてよおじいちゃんおばあちゃん。教えてよお兄ちゃんと可愛かった妹。

ねえ、なんでいきなり消えちゃったの?

なんで独りにしたの?

なんで夢で見るあなた達は嗤っているの?

そんな私は醜い?怖い?

いいや違うでしょ。あれは放火だったもんね。犯人も逮捕されてるから心中じゃないんだもんね。

でも私は辛かったよ。夢の中だけでしか出てこないあなた達を眺めていることが。

どれだけ泣いても、どれだけ叫んでも、どれだけ頑張っても。

だって、何をしてもあなた達は戻って来ないでしょ。だから決めたの。私は旅立つ。

この状態に終止符を打つ。

今までの話は今までの振り返り的な感じかな?授業でよくやったなぁ〜振り返りって。

いつも楽しかったとか嬉しかったとか適当に書いてたけど、今までの話を振り返るにはこんなに長くなっちゃうんだもんね。

まあいいよね。さっきも言ったけど私は旅立つ。そして終止符を打つってね。

本当にこれでおしまい。私が狂ってるなんて分かってるよ。本当にキツかったんだよ?それでも私のことを分かってくれた私の友達だった子達。お世話になった先生達。事件後引き取ってくれた優しい隣人さん。そして1番の思い出をくれたお母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃん、お兄ちゃん、妹。本当にありがとう。

いいや、最後に挙げた6人に対しては

よろしく、かな?

まあ本当にこれでお別れ。みんなここまで読んでくれてありがとうね。


「みんなー!ただいまー!今扉を開けるね!」

ガチャ。

「おかえり、波」

6人は波を迎え入れた。

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