『龍の忍者』 真田広之がいかにスゴイかを知る映画。
若きニンジャが、父の仇を追って中国に渡った。
父の仇と思われし老ニンジャは潜伏先で、カンフー好きの青年と暮らしていた。
もう、中身スッカスカ!
でも最高の映画。
真田広之の演じるニンジャは、中国の料理屋で注文もできないほど中国語がしゃべれない設定である。
なのに、終盤で急にしゃべれる展開になる。
実は主人公と出会って数ヶ月経っている設定なので、その間に覚えたか? 恋人の風邪薬を買う際に「ヒ素」が読めたくらいだし。
主人公のカンフー使いも、別に真田広之の仇に育ててもらった感じでもない。もし彼に鍛えられていたら、もっとワイルドな戦法ばかりになっているだろうし。
ちなみに演者のコナン・リーは、あのカルト映画『エリミネーターズ』ではニンジャ役を演じている。
ラスボスも、主人公とは因縁も何もない。
ただ、主人公がちょっかいをかけて逆恨みで出てきただけ。
この映画の魅力は、とにかくアクション!
真田広之は当時からキレッキレで、「香港のアクションについてこられる唯一の俳優」だったらしい。
敵役の「田中浩」ってどなた?
とおもって調べたら、『ジャッカー電撃隊』の司令官役だったらしい。
こんな動ける方だったとは。
クライマックスで主人公と真田広之を戦わせるために撮った? と思わせるくらいにアクションが詰まっている。
天井の貼りにしがみついたまま一回転してキックとか、えげつないアクションである。
また、音楽は元「SHŌGUN」のケーシー・ランキン。
『オーガス』のOP歌ってた人ね。
日本で撮っていたら、もっとシリアスな脚本になっていただろう。
とはいえアクションよりもドラマを優先されて、シナリオ重視の地味な作品で終わっていたかもしれない。
重厚なテーマや濃密なプロット、巧みなシナリオがなくても、面白い映画は撮れると思わせてくれる。
やっぱり、オレの求めている香港映画ってこれだよ!
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