『マトリックス レザレクションズ』 一番変わったのは、監督の性別

 マトリックスは「ゲーム」として、ネオことアンダーソンに記憶されていた。

 彼はカウンセラーから「青い薬」を処方され、作りたくもない「マトリックスシリズを作らされるストレスと戦っていた。

 主婦のティファニーとお茶をするときだけ、心が安らぐ。

 だが、そのティファニーはかつてどこか出会った記憶がある。名前はたしか、トリニティだったか……。


 ネオは偽の会社襲撃予告の騒動に巻き込まれ、モーフィアスと再会する。

 だが、無敵を誇ったネオとしての力を失っていた。

 モーフィアスの手によって力を取り戻したネオは、トリニティを連れ戻す計画を立てるが。



 かつてウォシャウスキー兄弟が手掛けてSFのクオリティを進化させた超大作。


 今回はシナリオがぐっとわかりやすくなっている。

 

 逆に、設定はより複雑になった。

 モーフィアスがデジタル生命体だったり、スミスが敵か味方か正体不明だったり。

 機械が人類に味方するという場面も、追加されていた。


 とはいえ「ネオがかつての恋人トリニティを連れ戻す旅」というラインだけ追いかけていればいい。


 キャストが若干変わっていて、モーフィアスはヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が演じる。『アクアマン』のブラック・マンタ役だ。

 モーフィアスはデジタル人格となり、元々エージェントとして活動していた。

 ヒロインの手によってモーフィアスとしての人格を取り戻した後は、幾度もネオの窮地を救う。


 エージェント・スミスも、『アナ雪』で山男のクリストフを演じたジョナサン・グロフ。

 アナ雪では優しい男を演じたが、彼はエージェント・スミスの人格を手に入れる前からゲーム会社でいけ好かないボスとして君臨し、スミスとなた後も冷酷な敵としてネオに立ちふさがる。


 さらに、続投しているキャストも役割や立場が変わっていたりと、前作からかなりの歳月が流れたと思わせる場面もしばしば。


 だが、もっとも変わったのは監督だ。

 今回の監督は、ウォシャウスキー「姉妹」って!?


 よくよく調べてみたら、兄弟共に性転換をして、姉妹となったらしい。

 本映画でもっとも変わったのは、監督の性別というサプライズ。

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