『ようこそ映画音響の世界へ』 トップガンの飛行機の音は動物

 映画音響にかかわるスタッフを紹介する、ドキュメンタリー。


 音がなく、オーケストラが演奏していた無声映画時代を経て、トーキー映画になり、実際の音声音楽が同時に乗り、今の技術に至る。


『キングコング』などは、鳴き声を動物の音を取って逆再生する手法を取ったとか。


『スター・ウォーズ』のチューバッカの声を取るため、小グマと同居するスタッフもいた。


 そこまでの努力があっても、当時の映画業界は音を重要視していなかった。

 音の大切さがわかってきたのは、ごく最近だという。


 オレが特に印象に残ったのは、『トップガン』の音のエピソードだ。

 スタッフは実際に軍の飛行場で飛行機の音を取らせてもらった。

 しかし、なんか弱い。

 そこで、動物の鳴き声などをミックスして使ったら、臨場感が出たという。


『ボヘミアン・ラプソディ』でも、クイーンのメンバーがピアノの中に異物を入れて音を反響させるなど、工夫をしているシーンがある。

 そういう実験を、映画人以外もやっているのだ。


 オレは映画好きだが、映画に携わるなら「効果音を作る人」になりたかった。 

 個人的に好きな音は、音フェチの間で話題になる「ライトセイバーの音」ではなく、「のび太の靴音」と「ジャッキー映画の風切り音」だった。

 あれは何度も再現しようと試みて、歩き方や動き方をまねしたものだ。

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