『スノーデン』 ネットは(本当に)広大だわ……

 アメリカが全世界を盗聴盗撮しているぞと世界中に訴えて指名手配された元CIAハッカー、スノーデンの話。



 NSAに勤めていたが、ビンラディンに資金提供をしている金持ちを負っているうち、まったく関係のない人まで巻き込んだことによって退社。


 


 監督は、『プラトーン』のオリバー・ストーン。


 スノーデン役はジョセフ・ゴードン=レヴィット。『ダークナイト・ライジング』のロビンだ。


 NSA・国家安全保障局にて、スノーデンは世界中のメールやチャットを分析できて、政府の敵対者を探すソフトの存在を知る。


 銀行出身の協力者を探す過程で、スノーデンはそのソフトの力で女の着替えだけでなく、不法入国者の存在まで把握できるように。


 まったくテロに関与していないパキスタン人の銀行関係者が、スノーデンと同僚に泣きついてきた。娘の恋人が強制送還にあったのを、同僚が助けてくれたと。


 ネットの恐ろしさを知り、彼はNSAを退いた。


 その後もノートPCのカメラにテープを貼るなど、神経質な状態が続く。


「ネットを介して誰かに監視されている」というテーマは、『攻殻機動隊』や、エマ・ワトソン主演の『ザ・サークル』でもあった。

 あちらはフィクションだったが、こちらはリアルで行われている。


 よくオタクくんが「オレが死ぬ前に、HDDは風呂に沈めてくれ」というスラングを口にするが、もう遅いのかもしれない。


 まさしく「ネットは広大だわ」と言えるような作品だ。

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