　イタリア系でのし上がっていく、アイルランド系チンピラの末路。

　ヘンリー・ヒルはガキの頃から「真面目に働いたら負け」という信念を持ち、幼少期から盗みを働いていた。

　一度裁判にかけられて仲間を売らなかったことを絶賛されて、マフィアのファミリーに認められる。

　その後、裏社会の腕利きジミーと仲間になり、悪事に手を染めていく。

　ジミーは警察ともグルであり、ヘンリーは難なく盗みや密売を行ってきた。

　マフィアの大物を「仲間をおちょくってきた」という理由で殺害して、逃げおおせる。

　そこから雲行きは怪しくなってきた。

　とはいえ、ルフトハンザ航空現金強奪事件という、大規模な事件を起こす。被害額は、2000万ドル。約24億5000万円が奪われた。

　だが、事件に関わったすべての関係者は抹殺された。

　ジミーらの手によって。

　マフィア時代の隆盛と衰退を描いた映画。

『GTA　バイスシティ』を地で行く話。

　これをもとにゲームが作られたのでは？　と思わせるほど、骨の髄までチンピラ映画だ。

　本作で主役を演じたレイ・リオッタは、実際にバイスシティの主人公も演じている。

　マフィア間で禁じられていた麻薬に手を染めるなど、リスクジャンキーなトコロも怪演している。

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