『マリグナント 狂暴な悪夢』 ホラー映画史上かなりアクロバティックなスラッシャー

 DV夫の死をきっかけに、「殺害現場の状況を追体験する」といった謎の現象に悩まされる主人公。

 あまりにも記憶がリアルすぎる上に、犯行現場まで言い当ててしまう。


 警察は、彼女を疑い始める。

 そこで、警察は主人公を催眠術にかけた。


 そこで語られる恐るべき現象とは。


 監督は、ジェームズ・ワン。

 伝説のサイコスリラー『ソウ』シリーズを撮ることもあれば、『アクアマン』のようなヒーロー物も手掛ける。


 一風変わったスラッシャーもの。


 スラッシャーは、主人公にしか見えないという設定である。


 電気を操り、他人とはラジオやスマホを通じて交信する。

 しかも殺意マシマシで。


 彼のターゲットは、主人公を治療した医師ばかりである。


 途中、シアトル警察側の主人公と戦闘になるのだが、動きがアクション映画並みに動く。

 でもって、ちゃんとクリーチャー然とした気持ち悪さも忘れない。

 動けるが、機敏さやかっこよさより気持ち悪さを主張している。人類の手におえなさというか。

 銃撃されても避ける。たいていのスラッシャーは銃弾もレスラーばりに受けるが、このスラッシャーは防御しない。回避する。


 で、謎の女性を拉致して拘束するのだが、その女性の正体が明らかになった時、そりゃあ殺意マシマシやんね、と納得させられる。



 このスラッシャーは、ありそうでなかったような感じ。

 斬新なので、一見の価値あり。

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